さいだん座 – Wikipedia
さいだん座(さいだんざ、祭壇座、Ara)は、南天の星座でトレミーの48星座の1つ。
さそり座の南にあり、日本での観測は困難である。
主な天体
恒星
以下の恒星には、国際天文学連合によって正式な固有名が定められている。
その他、以下の恒星が知られている。
- α星:3等星。
- β星:3等星。
- γ星:3等星。β星の真南にある多重星である。
- ζ星:3等星。
- HD 156411:太陽系外惑星が発見されている。
- グリーゼ674:太陽系外惑星bが発見されている。
星団・星雲・銀河
さいだん座は北西の角で天の川と接するため、いくつかの散開星団と散光星雲がある。
- NGC 6397:球状星団。さいだん座で最も明るい球状星団で、太陽からの距離8,200光年。この種の天体では最も近いと考えられる。
- Westerlund 1:マグネターが存在する[3]。
その他
由来と歴史
偽エラトステネスやマルクス・マニリウスによると、ゼウスとその兄弟たちがクロノスとティーターン族の旧体制を打ち破ることを誓った祭壇であるとされる[4]。
プトレマイオスのアルマゲスト以来、星図では、この祭壇は南側に炎、北側に本体という姿で描かれている。また、ケンタウルス座がおおかみ座を捧げるための祭壇として描かれる[4]。
18世紀までは、主にラテン語で『香炉』を意味する「トゥリブルム」(Thuribulum) の名称で呼ばれていた[4][5]。
脚注
注釈
- ^ Random House Dictionary
出典
- ^ “The ExoWorld”. 国際天文学連合. 2015年12月21日閲覧。
- ^ “Approved names” (英語). Name Exoworlds. 国際天文学連合 (2019年12月17日). 2020年1月4日閲覧。
- ^ “かつてのパートナー発見、見えてきたマグネターの形成過程”. AstroArts. (2014年5月16日). http://www.astroarts.co.jp/news/2014/05/16magnetar/index-j.shtml 2014年5月17日閲覧。
- ^ a b c Ridpath, Ian. “Star Tales – Ara”. 2014年6月11日閲覧。
- ^ 原恵『星座の神話 – 星座史と星名の意味』恒星社厚生閣、2007年2月28日、新装改訂版第4刷、147頁。
ISBN 978-4-7699-0825-8。
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