黒井駅 (兵庫県) – Wikipedia

黒井駅(くろいえき)は、兵庫県丹波市春日町黒井にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)福知山線の駅である[1]

江戸幕府3代将軍・徳川家光の乳母である春日局生誕の地である、旧春日町の玄関口[1]

2面2線の相対式ホームを持つ地上駅で、列車交換が可能[1]。駅舎は北の2番のりば側にあり、反対側の1番のりばへは跨線橋で連絡している[1]

1番のりばの対面にも線路が敷かれているが、福知山駅方の端で行き止まりとなっており、現在は使われていない。また、駅舎のすぐ東側には留置線があり、保線用車両の留置に使われている。貨物を取り扱っていた頃は、ここに貨物専用ホームがあった。この他、1・2番のりばの間には中線もあった。

改札外に、男女別のトイレおよび多目的トイレがある。また、1番のりばには待合室がある。かつては駅構内にキオスクがあったが撤退し、退去跡には清涼飲料水の自動販売機が置かれている。2021年3月13日にICOCAなどの交通系ICカードに対応した。

なお、当駅は駅業務をJR西日本福知山メンテックが受託していたが、2021年7月1日より、受託がJR西日本交通サービスに変更された業務委託駅で、篠山口駅の管理下にある。

のりば[編集]

1番のりばを上下本線とした一線スルーの配線となっているため、通過列車は全て1番のりばを通過する。

一部停車駅の特急『こうのとり』は篠山口・三田・大阪方面行きの上り列車が1番のりば、福知山方面行きの下り列車が2番のりばに停車する。

行き違いがない普通(および快速)は上下線とも2番のりばに停車する。普通・快速同士の行き違いの場合は、1番のりばを使用する。

下り線ホームには桜並木が植樹されている。

日中は1時間当たり、篠山口駅発着の普通が1本停車する。朝晩には大阪駅発着の設定もあり、ラッシュ時を中心に特急『こうのとり』も停車する。

利用状況[編集]

駅周辺の人口の減少や、モータリゼーションの影響もあって、利用者は伸び悩んでいる。鉄道利用促進を図るべく、2007年度には近距離利用時の特急料金の一部を自治体が助成する社会実験が行われ、当駅もその対象となった。

兵庫県統計書によると、近年の1日平均乗車人員は以下の通りである。

年度 1日平均
乗車人員
1999年 810
2000年 802
2001年 784
2002年 727
2003年 693
2004年 636
2005年 638
2006年 604
2007年 582
2008年 595
2009年 583
2010年 570
2011年 544
2012年 546
2013年 556
2014年 508
2015年 506
2016年 486

駅よりも北側では住宅街が続く。一方、南側では田園地帯が広がり、所々に工場もある。旧・春日町の中心地にもほど近い。

バス路線[編集]

駅前に神姫グリーンバスの以下の路線が発着している(バス停の名称は「黒井駅」)。同バスでは、ICカードのNicoPa・PiTaPa・ICOCAが使用できる。

  • 野瀬 行き(三尾登山口 経由)
  • 柏原 行き(石生駅前 経由) ※1日1本のみ運行
西日本旅客鉄道
G 福知山線

丹波路快速・普通

石生駅 – 黒井駅 – 市島駅

関連項目[編集]

当駅と同名の駅。このため、当駅発着の乗車券類の券面には「(福)黒井」と表記される(播但線の新井駅も同様)。

外部リンク[編集]