首都高速八重洲線 – Wikipedia

首都高速八重洲線(しゅとこうそくやえすせん、Yaesu Route)は、東京都千代田区の神田橋ジャンクション(JCT)から、港区の汐留JCTへ至る首都高速道路の路線である。途中に東京高速道路(以下、KK線)を挟むため、2区間に分かれている。

北側の区間は大部分が八重洲トンネルであり、東京駅の東側を地下で通過する。八重洲線とKK線を利用すると、都心環状線の神田橋JCTと汐留JCTとの間をショートカットすることができる。

大型車は八重洲線およびKK線全線[1]、危険物積載車両は八重洲トンネルの通行が禁止されている[2]

路線番号[編集]

Y(八重洲線の英語名Yaesu Routeの頭文字からとられたものである)

路線データ[編集]

「八重洲線」とは一般向け案内に用いられる「路線呼称」であり、道路法に基づき東京都が認定・告示する正式な路線名ではない。道路法上の路線名は下記のとおりである。

  • 都道首都高速4号線(神田橋JCT – 西銀座JCT)[3]
  • 都道首都高速2号線(新橋[注釈 1] – 汐留JCT)[4]

架け替え工事に伴う長期通行止め[編集]

2012年(平成24年)7月8日より、東京高速道路新橋出入口 – 首都高速八重洲線汐留JCT間が、東京都市計画道路幹線街路環状第2号線のトンネル建設工事に伴い、八重洲線の橋脚基礎がトンネル上に干渉することによる架け替え工事が実施されるため、長期通行止めとなった[6]。ETC非搭載車が首都高都心環状線内回りから八重洲西駐車場や日本パーキングセンターを利用する場合には、汐留出口に設けられた仮乗継所で乗継券を受け取った上で一般道にいったん降りて、東京高速道路新橋出入口から東京高速道路に入り、西銀座料金所で乗継券を渡して八重洲線に入る必要があった(ETC車はETCレーンを通過)[8]。また、八重洲線と東京高速道路を経由して都心環状線竹橋JCT方面と都心環状線浜崎橋JCT方面の両方向を連続して走行することができなくなるため、都心環状線江戸橋JCT経由で通行する車両が増え渋滞が増加することが予想された[8]。通行止めは2014年(平成26年)2月までとされていた[6]が、工法の見直しにより工期が短縮され、2013年(平成25年)12月までに変更された[9]。その後、同年12月15日午前8時をもって長期通行止めは解除された[10]

出入口など[編集]

首都高速とKK線の乗り継ぎ[編集]

八重洲線を使って神田橋JCTから汐留JCTへ向かう場合、その間に別会社であるKK線を挟むため、本来ならば首都高速の通行料金を2度支払うことになってしまう。しかし「首都高速からKK線に出るときの乗継所」で受け取った乗継券を10分以内に「KK線から首都高速に戻るときの乗継所」で示すと、通行料金を再度支払わずに通行できる[注釈 2]

ETC搭載車の場合は「首都高速からKK線に出るときの乗継所」の150 m手前でETCの通信が行われ、「KK線から首都高速に戻るときの乗継所」でETCレーンを通行することで、乗継券の受け取りが不要となる。したがってETC搭載車はノンストップで走行することができる。

24時間交通量(台) 道路交通センサス

区間 平成17(2005)年度 平成22(2010)年度 平成27(2015)年度
神田橋JCT – 常盤橋出入口 データなし 20,015 11,948
常盤橋出入口 – 八重洲出入口 20,013 12,783
八重洲出入口 – 丸の内出口 19,769 10,716
丸の内出口 – 西銀座JCT 19,323 9,980
汐留乗継所 – 汐留JCT データなし

(出典:「平成22年度道路交通センサス」・「平成27年度全国道路・街路交通情勢調査」(国土交通省ホームページ)より一部データを抜粋して作成)

注釈[編集]

  1. ^ KK線との接続箇所(蓬莱橋)。
  2. ^ 2013年(平成25年)12月15日より乗継時間が30分から10分に短縮された[11]

出典[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]