弥富口駅 – Wikipedia

弥富口駅(やとみぐちえき)は、愛知県弥富市鯏浦町にあった、名古屋鉄道尾西線の駅。

単式1面1線ホームを持つ高架駅。駅集中管理システム未導入の完全な無人駅であり、改札口もないため、階段を登って直接ホームに入る形になっていたが廃止された現在、駅入り口は工事用の柵で塞がれている。

単線であるが、高架化した際に上り線ホームの一部も作られるなど複線としても対応できるような作りをしていた。しかし、複線化されることなく利用者が少ないことから駅自体が廃止された。

また、かつては日本毛織(ニッケ)弥富工場の工員が多く利用していたが、その後、紡績業界の衰退で生産量の減少により工場の規模は縮小し敷地はイオンタウン弥富やニッケ弥富ゴルフコースなどに変わっている。また、ニッケ関連会社であった弥富ウール株式会社が事業再編に伴い2009年(平成21年)5月末で操業停止し、工場跡地が賃貸不動産用地になった事により弥富での紡績事業から完全撤退してしまった。

配線図[編集]

弥富口駅 構内配線略図

津島方面
弥富口駅 構内配線略図
弥富駅
凡例
出典:[1]

※日本毛織(ニッケ)弥富工場の敷地だった場所にある。

利用状況[編集]

  • 『名古屋鉄道百年史』によると1992年度当時の1日平均乗降人員は121人であり、この値は岐阜市内線均一運賃区間内各駅(岐阜市内線・田神線・美濃町線徹明町駅 – 琴塚駅間)を除く名鉄全駅(342駅)中333位、尾西線(23駅)中23位であった[2]
  • 『愛知県統計年鑑』によると1日平均の乗車人員は2004年度61人、2005年度62人であった。
名古屋鉄道
尾西線

普通

弥富駅 – 弥富口駅 – 五ノ三駅

関連項目[編集]

注釈[編集]

  1. ^ この工事全体が複線対応で行われていたため、当駅前後の高架橋も複線分の路盤が確保されている。

出典[編集]

  1. ^ 電気車研究会、『鉄道ピクトリアル』通巻第473号 1986年12月 臨時増刊号 「特集 – 名古屋鉄道」、付図「名古屋鉄道路線略図」
  2. ^ 名古屋鉄道広報宣伝部(編)『名古屋鉄道百年史』名古屋鉄道、1994年、651-653頁。