羽田 (大田区) – Wikipedia

羽田(はねだ)は、東京都大田区の町名。現行行政地名は羽田一丁目から羽田六丁目。郵便番号は144-0043[2]

大田区の南東部に位置する。北辺は環八通りに接し、これを境に大田区東糀谷・羽田旭町に接する。東辺は海老取川に接し、これを境に大田区羽田空港に接する。南辺は、多摩川に接し、対岸は神奈川県川崎市川崎区殿町・大師河原になる。西辺は、産業道路に接しこれを境に大田区本羽田・萩中に接する。

北部を東西に京急空港線の線路が通っており、町域内に大鳥居駅の出口(駅所在地は西糀谷)・穴守稲荷駅があり、首都高速神奈川1号横羽線が南北に縦貫している。

駅付近には商業地があり、幹線道路沿いにはビルやマンションが見られるほかは、主に住宅と工場、漁業設備が混在している。また、羽田空港利用者向けの、宿泊施設やレンタカー業者の店舗も多い。

羽田沖の潮干狩り(1937年)

元々、羽田は平治年間ごろから漁業が行われた地域であり[4]、多摩川の河口にあって魚貝類が豊富に採れたため、江戸時代には、羽田村のうち多摩川に面した一帯(現在の弁天橋通りの南側)が、「羽田猟師町」と呼ばれる漁業専業の町となり、人家が集中し活況を呈した。江戸城に新鮮な魚貝類を献上する「御菜八ヶ浦」の一つとして幕府から指定を受け、羽田猟師町は江戸湾における漁猟の優先的特権を有して繁栄していた。中心に「羽田の渡し」を有し、多摩川水運を利用した材木船、砂利船、年貢米輸送船などが多く、経済力を背景とした商人も多く存在していたという。

また明治以降は穴守稲荷神社の鳥居前町としても栄えた[5]。沖合いに羽田空港が開設されたのちも、水質汚染の進む1960年代までは好漁場だった[4]

町村制施行以降の沿革[編集]

地名の由来[編集]

『新編武蔵風土記稿』では未詳とするが、

  • 海老取川を挟んだ土地の形が鳥の羽のように見える、肥沃な田地だったこと。
  • 低湿地を意味する「埴田」(はにだ)、あるいは開墾地を意味する「墾田」(はりた)から転じた。
  • 鳥の羽が落ちる田地だった。

など、さまざまな説が挙げられている[7]

穴守稲荷神社の例祭や初午祭等の祭礼日には、多くの人が訪れる。

世帯数と人口[編集]

2017年(平成29年)12月1日現在の世帯数と人口は以下の通りである[1]

丁目 世帯数 人口
羽田一丁目 1,156世帯 2,357人
羽田二丁目 1,074世帯 1,943人
羽田三丁目 1,373世帯 2,489人
羽田四丁目 1,585世帯 2,586人
羽田五丁目 1,914世帯 2,894人
羽田六丁目 1,262世帯 2,335人
8,364世帯 14,604人

小・中学校の学区[編集]

区立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる[8]

参考文献[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]