フィリップ・セス – Wikipedia

フィリップ・セス
Philippe Saisse
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フィリップ・セス(2009年)

基本情報
生誕 (1957-02-04) 1957年2月4日(65歳)
出身地 フランスの旗 フランス マルセイユ
ジャンル ジャズ
職業 ミュージシャン、ソングライター、音楽プロデューサー、編曲家
担当楽器 キーボード
共同作業者 PSP(Phillips Saisse Palladino)
公式サイト www.philippesaisse.com

フィリップ・セスPhilippe Saisse、1957年2月4日 – )は、フランス出身のスムーズジャズ、ニューエイジ・ミュージックのキーボーディスト、音楽プロデューサーである。

マルセイユ生まれ、パリ育ち。パリの音楽学校で学んだあと、奨学生の資格でアメリカ・ボストンにあるバークリー音楽大学に進学した。ゲイリー・バートンの指導を受け、アル・ディ・メオラのアルバム『スプレンディド・ホテル』でデビューした。またフェリシア・コリンズやデヴィッド・ボウイなどのミュージシャンと共演したり、デイヴィッド・サンボーンのために曲を書いたりした。

ユニットとしてはギタリストのランディ・フレドリックスと組んだ「ドッペルギャンガー」、同じくギタリストのナイル・ロジャースと組んだ「アウトラウド」での活動が有名である[1]

1988年から1990年までの2年間にわたり、アメリカ・NBCテレビで深夜に放送されていた音楽番組『Sunday Night』の番組内バンド「The Sunday Night Band」の一員として活動した[2]

また伊東たけしやMALTA、角松敏生などのアルバムをプロデュースしたり[1]、キーボーディストとして堀井勝美プロジェクト[3]やT-SQUARE[4]の作品に参加するなど、日本人アーティストとの共演も数多い。

活動拠点はニューヨークに移しており、ソロ作はゆっくりとしたペースで制作している。日本のJVCからはアコースティック・トリオとして3枚のアルバムをリリースしており、ランデヴーに移籍してからはトリオ名義としてカバー・アルバムをリリースしている。2007年にはバークリー時代からの友人、カート・ファークァーの勧めで、拠点をロサンゼルスに移す。TOTOのメンバーとしても知られるドラマーのサイモン・フィリップスと再会し、彼の紹介でベーシストのピノ・パラディーノと出会う[5]。2009年に彼らを迎え、アルバム『アット・ワールズ・エッジ』をコーチ・レコードよりリリースした。同年にこの3人がフィリップ・セス・トリオとしてビルボードライブ東京で来日公演を行った。この時の模様が収録されたライブ・アルバム『PSP・ライヴ』が、彼らの頭文字ととった「PSP(Phillips Saisse Palladino)」名義で翌年にリリースされた。

ディスコグラフィ[編集]

リーダー・アルバム[編集]

  • 『ヴァレリアン』 – Valerian (1988年、Windham Hill)
  • 『ストーリーテラー』 – Storyteller (1991年、PS) ※日本とフランスのみ
  • 『ドリーム・キャッチャー』 – Dream Catcher (1994年、JVC)
  • Masques (1995年、Verve Forecast) ※『Dreamcatcher』のアメリカ盤
  • 『ネクスト・ヴォエッジ』 – Next Voyage (1997年、Verve Forecasat)
  • 『ハーフウェイ・ティル・ドーン』 – Halfway Till Dawn (1999年、GRP)
  • 『マイ・フェイバリット・ソングス-コンテンポラリー・ムード』 – My Favorite Songs – contemporary mood (2000年、aosis next/JVC) ※フィリップ・セス・アコースティック・トリオ名義。日本盤のみ
  • 『マイ・フェイバリット・ソングス-クラシック・ムード』 – My Favorite Songs – Classic Mood (2001年、aosis next/JVC) ※フィリップ・セス・アコースティック・トリオ名義。日本盤のみ
  • 『レディ・トゥ・ゴー』 – Ready to Go (2003年、aosis next/JVC) ※フィリップ・セス・アコースティック・トリオ フィーチャリング ケリー・サエ名義。日本盤のみ
  • 『ボディ・アンド・ソウル』 – Body and Soul Sessions (2006年、Rendezvous) ※フィリップ・セス・トリオ名義
  • 『ピアノ・マン』 – Piano Man (2007年) ※セス・オケグォ・アルピノ・フィーチャリング・グレゴア・マレット名義
  • 『アット・ワールズ・エッジ』 – At World Edge (2009年、left|Koch)
  • 『PSP・ライヴ』 – PSP Live (2009年) ※PSP(Phillips Saisse Palladino)名義

ディライト[編集]

  • Delight (1981年、Mercury)
  • Is It Too Late (1983年、Pathé Marconi EMI)

ドッペルギャンガー[編集]

  • 『ドッペルギャンガー』 – Doppelganger (1987年、CBS/Sony)

アウトラウド[編集]

  • 『アウトラウド』 – Out Loud (1987年、Warner Bros.)
  1. ^ a b T-SQUARE and FRIENDS・1995年9月21日発売のアルバム『Miss You In New York』内の松下佳男によるミュージシャン紹介による。
  2. ^ “Sunday Night” episodes #104 (1988), #113 (1989), #114 (1989), #121 (1989)
  3. ^ 1998年のアルバム『Blue Waters』
  4. ^ アルバム『Miss You In New York』
  5. ^ アルバム『アット・ワールズ・エッジ』国内版ライナーノーツより

外部リンク[編集]