瀧川鯉朝 – Wikipedia

瀧川 鯉朝(たきがわ りちょう)は落語の名跡。滝川鯉朝とも表記。古くは三遊亭鯉朝として名乗っていた。


瀧川 鯉朝(たきがわ りちょう、1968年1月30日 – )は、高知県高知市出身の落語家。東京デザイナー学院出身。血液型はB型。

愛称は「昆虫くん」(小柄な体格と不審な挙動から、兄弟子である春風亭昇太によって命名)。

真っ当な古典落語とともに、ブラックでマニアックな新作落語も得意とする。

橘左近に寄席文字を指導され、余芸とは思えぬ腕前を持っている。

テレビドラマ『タイガー&ドラゴン』では出囃子の制作、演奏に参加。劇中の落語の指導助手を務めた。

同郷の漫画家横山隆一に直接描いてもらったキャラクター「フクちゃん」を手拭の柄にしている。また漫画家川島よしおとも親交があり、落語会のチラシなどを描いてもらっている。また、と学会との親交も深く、真打披露興行の際には、と学会から贈られた紋章入りの幔幕を背景に高座を務め、これをきっかけに同会に入会している。

同じく同郷の漫画家西原理恵子のファンであり、トークショーの司会を務めた縁で、真打昇進時に作成した手拭の柄を描いてもらっている。

高知県出身の初の真打。

真打昇進と同時に名前が変わることを母親に電話報告したところ、『お前の取柄は春風亭という名前(亭号)“だけ”だったのに、なぜそれを棄てるのか』と嘆かれた(本人談)。

2006年3月26日放送の「笑点」(日本テレビ)で、落語協会5名、落語芸術協会3名の合同で真打昇進披露口上が放送され、鯉朝を含む落語芸術協会の3人はなぜかその場で組体操を披露した(鯉朝以外の昇進者は、落語協会から柳家獅堂、林家久蔵、柳家三三、6代目柳亭左龍、3代目柳家甚語楼[1]。落語芸術協会から春風亭柳之助、春風亭昇乃進)。

上方落語家とも親交が深く、彦八まつり(上方落語協会主催)に、毎年東京の落語家団体(落語芸術協会)所属の落語家として参加している唯一の落語家であり[2]、芸協らくごまつりにも反映させている。

2014年、兵庫県の知人から上方落語用の見台の無償提供を受け、新宿末廣亭・浅草演芸ホール・池袋演芸場に見台を寄贈している[3]

得意演目[編集]

古典[編集]

新作落語[編集]

  • お父さんの秘密基地
  • 夜のてんやもの(店屋物)
  • 世直し天誅隊
  • ミス南千住
  • 街角のあの娘

ラジオ番組[編集]

インターネット出演[編集]

DVD[編集]

  • ワザオギ落語会 vol.10(2014年、ワザオギ) 「街角のあの娘」収録

CD[編集]

  • 王様落語会シリーズ 瀧川鯉朝(2012年、キング)「あいつのいない朝」「竹の水仙」収録

書籍[編集]

二ツ目
前座

関連項目[編集]

  1. ^ この時、落語協会の新真打は、ひとりひとりを白浪五人男に例えての連ねを口上で述べた。
  2. ^ 彦八まつり公式Twitter2019年8月25日のツイートより。
  3. ^ 瀧川鯉朝 (2014年4月5日). “四月中席後半鯉朝主任興行 見台が来たー!”. 瀧川鯉朝ブログ 鯉朝のすいぞくかん. ameba blog. 2021年7月28日閲覧。

外部リンク[編集]