ハンドレページ ダートヘラルド – Wikipedia
ハンドレページ ダートヘラルド(Handley Page Dart Herald)は、1950年代後半にイギリスのハンドレページ社が開発した双発ターボプロップ旅客機。 第二次世界大戦後に大量に導入されたダグラス DC-3やDC-4といった旅客機の後継機種として開発され、当初はレシプロエンジン機として計画されたが、時流にあわせてターボプロップ機に変更された特異な経歴を持つ機種でもある。 1955年当時レシプロ4発機だったヘラルドの初飛行 1950年代には、第二次世界大戦後に世界中で運用されていたDC-3の後継となる短距離用旅客機を開発する計画が世界各地の航空機メーカーで進められていた。 イギリスのハンドレページも、Alvis Leonides Majorレシプロエンジン(870馬力)4発で与圧胴体を持ち、乗客44名を搭乗することができる原型機 “H.P.R.3 Herald” 通称ハンドレページ・ヘラルド(機体記号:G-AODE)を1955年8月25日に初飛行させた。しかし、この機体は既に時代遅れであり、オーストラリアナショナル航空などからの29機の受注がキャンセルされてしまった。 そのため、ハンドレページはレシプロエンジン搭載型の開発計画を破棄し、ターボプロップエンジンであるロールス・ロイス ダート搭載型として再設計した。胴体を50.8 cm延長され、1958年に初飛行したこの機体は、改めてH.P.R.7 Dart Herald、通称ハンドレページ・ダートヘラルドの名を与えられ、1959年から生産が開始された。
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