光GENJI (アルバム) – Wikipedia

光GENJI』(ひかるゲンジ)は、光GENJIの1枚目のアルバム。初回盤は1988年1月1日発売、通常版は同年1月21日に発売。発売元はポニーキャニオン。昭和63年度オリコン年間アルバムチャート第1位。

前年、ジャニーズ事務所からデビューした光GENJIのデビューアルバム。

いきなりヒットとなったデビュー曲『STAR LIGHT』、前年11月26日に発売され、実質先行シングルながら大ヒットした『ガラスの十代』の2曲をシングルとは別の「LPバージョン」として収録。これらは歌番組出演時の演奏とほぼ同じものである。

収録曲はすべてチャゲ&飛鳥の書き下ろしによる提供曲であり、編曲も全曲佐藤準が担当、ジャニーズ事務所のタレントが作家を統一してアルバムを発表することは非常に珍しい。飛鳥涼が語るところによると、本作の制作に当たって収録曲数を10曲となるよう発注を受けたが締め切りまでに8曲分しか完成せず、不本意ながらも「残り2曲は他の作家に依頼して欲しい」と楽曲を渡したにもかかわらず、完成したアルバムは8曲入りになっていた、とのこと。

アナログ盤(レコード)とカセットテープの収録形態として、A面が飛鳥涼の作曲、B面がCHAGE、及び二人の共作での作曲の楽曲が収録されている。

発売当時のグループは人気爆発直前であり、この後発売された作品も相次いでヒットするなど、この年はまさにグループのブームを象徴する年であった。本作もオリコンアルバムチャートで通算5週に亘り1位を獲得、ミリオンセラーにも迫る大ヒットとなった。また、アイドルのアルバムとしては、当時のCD市場では驚異的な売上であり、同年のオリコン年間チャートでも1位を記録した。

なお、本作はシングル・アルバム含めて光GENJI最大のヒット作である。

アルバムは元日に発売された初回盤(ジャケットの衣装の色が赤)と、1月21日に発売された通常盤(同じく色が緑)と2種類存在する。収録曲は2種とも同じだが、初回盤の特典として「光GENJIオリジナルカレンダー」が店頭にて渡された。なお、光GENJIのカレンダーは書店等での通常販売は行なわれず、解散年までアルバムの購入特典として付属する形態を取っていた。

  1. THE WINDY
    作詞・作曲:飛鳥涼
    • 初期のコンサートでは、必ず最初に歌われていた曲で、曲中に「GENJI」や「光」といった、コンサートにおいて観客とコール&レスポンスが出来ることを意識した内容の歌詞が織り込まれている。
  2. Hurry Up
    作詞・作曲:飛鳥涼
    • GENJIによる楽曲。電車に乗っている恋人を、自転車で追いかけるというアイドルが歌うことを象徴している内容の歌詞である。カトリーヌあやこの手で漫画化もされている。
  3. ガラスの十代 (LPバージョン)
    作詞・作曲:飛鳥涼
    • セカンドシングルのアルバムバージョン。エンディング部分がシングルよりも長い。
  4. RAINY GIRL
    作詞・作曲:飛鳥涼
    • 雨の降る中、バス停ですれ違った片思いの女の子への切ない心境を歌う。曲中の「『涙・BOY』っていう歌」とは、1984年に発売されたチャゲ&飛鳥のアルバム『INSIDE』収録されている楽曲。「涙・BOY」の歌詞には「RAINY GIRL」というフレーズが入っているが、この曲の作詞は松井五郎で、作曲も飛鳥涼ではなくCHAGEである。
  5. STAR LIGHT (LPバージョン)
    作詞:飛鳥涼、作曲:チャゲ&飛鳥
    • デビューシングルのアルバムバージョン。シングルバージョンよりも間奏が長く、また2番目の冒頭ではオリジナルと別の歌詞が重なって歌われていたり、この頃テレビで歌うときに追加されていたエンディングの歌詞が収録されていたりと、オリジナルシングルバージョンよりもかなり変更点が多い。
  6. BAD BOY
    作詞:澤地隆、作曲:CHAGE
    • 光による楽曲。チャゲ&飛鳥のシングル「恋人はワイン色」のB面「あきらめのBlue Day」は同じメロディーで詞と編曲が違う作品。セルフカバーではなく、アルバム制作時のアイディアにより同時期に発表したもの。
  7. ほのかに甘くHOLIDAY
    作詞:澤地隆、作曲:CHAGE
    • 主演ドラマ「あぶない少年」のED主題歌。アルバム発売前に先行して披露されていた。同ドラマEDではローラースケートの練習をするメンバーの姿をバックに流れた。
  8. Graduation
    作詞:飛鳥涼、作曲:CHAGE
    • 「ガラスの十代」のB面で、アルバムの最後を飾る楽曲。「卒業」について歌われている。その後もジャニーズJr.のコンサートで歌われることがあるのみならず、卒業ソングとして一般の学校でも歌われることがある。