即興円舞曲 – Wikipedia

即興円舞曲(そっきょうえんぶきょく、仏語:Valse-Impromptu)変イ長調S.213 は、フランツ・リストのピアノ曲の1つ。作曲年代は定かでないが、おそらく1842年から、出版年の1852年までに作曲されたものと見込まれる。リスト作品の中ではあまり有名ではないものの、温かな情感と洗練された優美な曲想、巧みな構成によって、5分ほどの愛すべき小品に仕上がっており、ジョルジュ・シフラやホルヘ・ボレット、アレクシス・ワイセンベルクらのヴィルトゥオーソが十八番としてきた。

近年になって、晩年の改訂稿(S213a、1880年ごろ)の存在も知られるようになり、レスリー・ハワードによって録音されるに至った。こちらは7分ほどの長さに引き伸ばされている。

関連事項[編集]

リストに刺戟されて以下の作曲家も『即興円舞曲』を作曲している。

  • ミリイ・バラキレフ
  • ガブリエル・フォーレ
  • セルゲイ・リャプノフ
  • マックス・レーガー

外部リンク[編集]

  • 即興円舞曲の楽譜 – 国際楽譜ライブラリープロジェクト