ジャック・アイヴス – Wikipedia

ジャック・D・アイヴス(Jack D. Ives)は、イギリス生まれのカナダの地理学者、山岳環境研究者[1]。コロラド大学ボルダー校、カリフォルニア大学デービス校などの教授を経て、カールトン大学非常勤教授 (Adjunct professor)[1]

1953年にイングランドのノッティンガム大学でBAを取得した後、1954年に結婚してカナダへ移り住み、1956年にモントリオールの英語大学であるマギル大学でPhDを取得した[1]

1957年から1960年にかけて、マギル大学地理学科の助手 (Assist. Prof.) を務めた後、エネルギー鉱山資源省英語版(後の天然資源省英語版の前身のひとつ)勤務を経て、1960年からコロラド大学ボルダー校の教員となり、1967年に教授に昇任した[1]。北海道大学教授の渡辺悌二は、この時期の指導学生のひとりである[2]

1989年にカリフォルニア大学デービス校教授に転じ、1997年まで在籍した[1]

この間、1978年から2000年にかけて、国連大学の山岳地域の生態系と持続的発展に関するプロジェクト (Project on Mountain Ecology and Sustainable Development) の研究コーディネーターを長く務めて、世界各地の山岳地域でフィールドワークを行い、1992年には、環境と開発に関する国際連合会議(UNCED:リオデジャネイロ)には公式代表団の一員として参加した[1]

2006年には、山岳地域の地理学への貢献に対して、王立地理学会から金メダル(パトロンズ・メダル)を贈られた[3]

2007年には、アイスランド政府からファルコン勲章英語版ナイト級を贈られた[1]

  1. ^ a b c d e f g Jack D. Ives Adjunct Professor”. Geography and Environmental Studies, Carlton University. 2016年12月8日閲覧。
  2. ^ 江本嘉伸 (2011年1月6日). “我ら皆、山の民”. 日本山岳会. 2016年12月8日閲覧。
  3. ^ Medals and Awards, Gold Medal Recipients (PDF)”. Royal Geographical Society. 2016年12月7日閲覧。