Month: April 2022

グーシ・ハーン – Wikipedia

グーシ・ハーン(Güsi Qaγan、中国語:顧實汗 / 固始汗、現代モンゴル語:Гүүш-Хаан、1582年 – 1655年1月14日)、別名グシリ・ハーン、本名トゥルバイフ(オイラト語: Töröbaikhu, ハルハ語(現代モンゴル語): Төрбайхトゥルバエフ)は、17世紀中頃のオイラト八部[1]のひとつホシュート部の部族長。チベットに遠征し、ダライ・ラマの権威の下にグシ・ハン王朝を樹立した。資料によってはグシ・ハン、グシ・ハーンとも表記される。 チベット仏教においてゲルク派とカルマ派の抗争が激化すると、それぞれの施主を務めていたモンゴル領主たちの間でも争いが起こった。カルマ派支持者であったチャハル部長リンダン・ハーンの死後、彼に続いたハルハ左翼部のチョクト・ホンタイジ(英語版)は青海地方に侵攻し、そこにいたゲルク派のトメト部,ヨンシエブ部,オルドス部部の勢力を滅ぼして青海地方を占領した(1635年)。ここに至ってゲルク派は新たな施主にオイラトを選び、青海のチョクト・ホンタイジらカルマ派を征討するよう要請した。 1636年、オイラトのホシュート部長であったトゥルバイフはこの要請に応じ、暮の結氷期を利用して一万のオイラト軍を青海に侵攻させた。トゥルバイフは翌年(1637年)までに三万のチョクト・ホンタイジ軍を殲滅し、その冬にゲルク派の座主であるダライ・ラマ5世から「テンジン・チューキ・ギャルポ(持教法王、護教法王)」の称号を授かった。「テンジン・チューキ・ギャルポ」はモンゴル語で「シャジンバリクチ・ノミン・ハーン(śasin i bariγci nom un qaγan、護教法王)」あるいは「グーシ・ノミン・ハーン(国師法王)」(以後、グーシ・ハーン)と呼ばれたが、これによってモンゴルのチンギス・カン直系ではない者がハーン位を名乗ることとなった[2]。グーシ・ハーンはこの遠征に同行したジュンガル部長のホトゴチンに「バートル・ホンタイジ(勇敢なる副王)」の称号を授けて自分の娘と結婚させ、オイラト本国の統治を任せた。 こうして青海を平定したグーシ・ハーンは1640年にツァン軍とその味方であるモンゴルのチャハル部およびハルハ部(これら東モンゴルは同時に東から満州族の侵略を受けていた)を打ち破り、カムを平定。1642年にはツァン地方も平定してチベット全土を統一すると、チベット王の位に就き、ダライ・ラマ5世をチベット仏教界の教主に推戴した(ダライ・ラマ政権の始まり)。 グーシ・ハーンの子孫はその後も青海草原で遊牧しながら、名目上ではあるが代々のチベット王の位に就いた。彼の10人の息子のうち8人はアムドで戦略的に重要な青海湖周辺を治めた。 息子 グーシ・ハーンには10人の息子がいたが、そのうち8人が青海に残され、青海湖周辺の牧地に拠って左右翼に分かれていた。『表伝』ではこれを「和碩特(ホシュート)八台吉」あるいは「青海八台吉」と記している。「八台吉」というのは青海ホシュート部長となるオチル・ハン・ダヤンと、おそらく世を去ってしまったゴンボ・チャグンを抜かした8人を指す[3]。

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国鉄3300形蒸気機関車 – Wikipedia

山陽鉄道 34(後の鉄道院 3302) 3300形は、かつて日本国有鉄道およびその前身である鉄道院・鉄道省に在籍したタンク式蒸気機関車である。 アメリカ合衆国のボールドウィン・ロコモティブ・ワークスから輸入された、車軸配置2-6-2(1C1)の単式2気筒の飽和式のタンク機関車である。3030形や3250形とは寸法がやや大きい程度の同系車で、メーカー規格では10-24 1/4Dである。また、山陽鉄道32形(後の鉄道院3360形)は、本形式をヴォークレイン4気筒複式にした同系機である。 大きさが手頃で貨物用や勾配線用に適したため、筑豊鉄道(初代)、播但鉄道、豊州鉄道(初代)および山陽鉄道により計24両が導入された。1906年(明治39年)に制定された鉄道国有法により、九州鉄道(初代)、山陽鉄道を経由して全車が官設鉄道に編入されている。全車が全く同形態というわけでなく、導入した会社によって諸元や形態に若干の差があった。 筑豊鉄道[編集] 筑豊鉄道では、1890年(明治23年)から1895年(明治28年)にかけて、12両が導入された。1897年(明治30年)に筑豊鉄道が九州鉄道に営業譲渡したのにともない、九州鉄道の73形となった。その状況は、次のとおりである。 1890年製(2両) 製造番号11123 – 筑豊鉄道3 → 九州鉄道73 製造番号11124 – 筑豊鉄道4 → 九州鉄道74

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現代日本文学の翻訳・普及事業 – Wikipedia

ポータル 文学 現代日本文学の翻訳・普及事業(げんだいにほんぶんがくのほんやく・ふきゅうじぎょう)は、2002年に文化庁が立ち上げたプロジェクトである。略称はJLPP(Japanese Literature Publishing Project)。 明治維新以降の日本の優れた文学作品を、英語、フランス語、ドイツ語、ロシア語などに翻訳し、それぞれの国で出版する。 目次 1 第1回(2002年度) 1.1 第1回選定作品 2 第2回(2005年度) 2.1 第2回選定作品 3 第3回(2007年度) 3.1 第3回選定作品 4

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デイヴィッド・バトラー – Wikipedia

デヴィッド・バトラー (脚本家)(英語版)とは異なります。 デイヴィッド・バトラー (David Butler, 1894年12月17日 – 1979年6月14日) は、アメリカ合衆国の映画監督・俳優・脚本家・プロデューサー 。 目次 1 人物 2 参加作品 2.1 主な出演作品 2.2 監督作品 3

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国鉄1215形蒸気機関車 – Wikipedia

画像提供依頼:山梨県南都留郡鳴沢村の河口湖自動車博物館で保存されている3号蒸気機関車の画像提供をお願いします。(2010年6月) 1215形は、かつて日本国有鉄道の前身である鉄道省に在籍した、タンク式蒸気機関車である。 この機関車は1922年(大正11年)、ドイツのオーレンシュタイン・ウント・コッペルが、横荘鉄道向けに製造した車軸配置0-6-0 (C) の飽和式・2気筒単式サイド・ウェルタンク機関車で、1937年(昭和12年)9月1日の西線(現・由利高原鉄道鳥海山ろく線)国有化により、鉄道省籍を得たものである。 このクラスの機関車は、コッペルの規格型(250HP・運転整備重量28-31tクラス・固定軸距2,800mm)として同形車が多数製造されており、日本へは1922年から1925年(大正14年)にかけて、12事業者へ14両が供給されている。その状況と経歴は次のとおりである。 1922年(大正11年) 1923年(大正12年) 1924年(大正13年) 1925年(大正14年) これらのうち、1922年製の4両は側水槽が小さく、第1動輪の後端部から運転台までであるのに対し、1923年以降製の8両はシリンダ後端部からと拡大されている。また、側水槽の前端上部は軽く切り取られており、側水槽の形状は五角形である。 横荘鉄道[編集] このタイプの機関車の最初のもので、運転整備重量28tで1922年製の製造番号9842である。横荘鉄道では4形 (4) と称し、西線に配属された。1937年に西線は国有化の対象となり、西線に所属していた当機は1215形 (1215) となった。国有化後は間もなく北総鉄道(初代。後の2代目総武鉄道。現在の東武野田線)に譲渡され、その後1944年(昭和19年)に東武鉄道と合併されたことにより、同社に籍を移した。しかし、ほとんど使用されることなく、1949年(昭和24年)に廃車となり、1952年に解体された。東武鉄道では当機を15(2代)に改番する予定だったが、実施しなかった。 伊賀鉄道[編集] この機関車は1922年製の製造番号 10264で、伊賀鉄道では5形

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飯豊町営バス – Wikipedia

飯豊町営バスのバス停 飯豊町営バス(いいでちょうえいバス)は、山形県西置賜郡飯豊町にてかつて運行していた廃止代替バスである。 デマンドタクシーの導入に伴い廃止された。 料金は区間制 日曜・祝祭日は運休 運行形態は、自家用自動車(白ナンバー車)による有償運送(いわゆる80条バス)であった。 1983年4月1日 – 手ノ子 – 高峰間スクールバス混乗開始、無償(山形交通手ノ子 – 高峰間廃止代替)。[1] 1984年4月1日 – 中津川線スクールバス(役場 – 手ノ子駅 – 岩倉)運行開始。[2]

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秘密結社鷹の爪 カウントダウン – Wikipedia

『秘密結社鷹の爪 カウントダウン』(ひみつけっしゃたかのつめ カウントダウン)は、蛙男商会による、Adobe Flashで制作されたテレビアニメ『秘密結社鷹の爪』のTVシリーズ第2シーズン。2009年10月からテレビ朝日ほかにて放送された。 2006年4月から6月まで放送された、『THE FROGMAN SHOW』の実質上の第2シーズンであり、2010年1月16日より公開された劇場用アニメーション映画『秘密結社鷹の爪 THE MOVIE3 http://鷹の爪.jpは永遠に』の前宣伝番組とされている。 前作『THE FROGMAN SHOW』においてはテレビ朝日と朝日放送(ABC)のみの放送になっていたが、シリーズ2作品目の今作は系列内4局に加えて系列外のTBS系列4局にテレビ東京系列2局でも放送された。関西地区では毎日放送(MBS)が製作委員会に参加したことで同局へのネットとなるため、1975年3月以来34年7か月ぶりに腸捻転時代のネットワーク[1]の再現となる。残りのTBS系3局(製作委員会に参加の静岡放送(SBS)を含む)も民間放送教育協会加盟局で、テレビ朝日とはそれなりにも関係がある[2][3]。 前作『THE FROGMAN SHOW』の時と同じく、『秘密結社鷹の爪 カウントダウン』と『古墳ギャルのコフィー キャンパスライフ』の2本を放送するアニメコンプレックスの形式を取る。第11話では『秘密結社鷹の爪 カウントダウン』を休止して『古墳ギャルのコフィー キャンパスライフ』の最終回を前後編に分けて放送し、最終話は『秘密結社鷹の爪

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炭素惑星 – Wikipedia

恒星の一種「炭素星」とは異なります。 炭素惑星の想像図。炭化水素のため赤みを帯びた黒色の表面をしていると予測されている。 様々な組成の惑星について大きさを推定したもの。上段が地球質量に等しい惑星、下段が地球質量の5倍の惑星を表す。左から2行目が岩石惑星、3行目が炭素惑星で、質量が同じであれば両者の直径はほぼ等しい。 炭素惑星(英語: carbon planet)とは、アメリカの天体物理学者 Marc Kuchner が提唱した惑星の類型。炭素やその化合物を主な成分とする固体の天体である。英語では diamond planet(ダイヤモンド惑星)やcarbide planet(炭化物惑星)とも呼ばれる(ただし前者については惑星全体がダイヤモンドというわけではない)。2011年の時点では実際に確認された例はなく、理論上の存在である。 炭素惑星は、炭素が豊富で、なおかつ酸素が欠乏した原始惑星系円盤で形成される。太陽系では炭素/酸素の比率は0.5程度だが、これが1を超すと岩石惑星の代わりに炭素惑星が形成される可能性がある[1]。 炭素惑星の中心には、岩石惑星と同様の金属質のコアがあると推測されている。その周囲は炭化ケイ素と炭化チタンのマントルで覆われている。地殻はグラファイトで出来ており、十分な高圧環境が存在すれば厚さ数kmのダイヤモンドの層が存在する可能性もある。地表には炭化水素や一酸化炭素が存在すると考えられている[1]。 2018年の時点で炭素惑星と確認された系外惑星は存在しない。炭素惑星の平均密度は岩石惑星に近いため、直径は同じ質量の岩石惑星と大きな差がないと予測されている。このため現在の技術で両者を見分けるのは難しい[2]。 2011年、太陽に似た複数の恒星について、炭素/酸素の比率が調査された。対象となった941個の恒星のうち、大部分は炭素/酸素の比率が1より小さく岩石惑星が出来やすい環境にあったが、46個は1を上回っていた。これらは炭素惑星を持つ恒星の候補と考えられている[3]。 パルサーPSR B1257+12は、炭素に富んだ恒星が超新星爆発を起こした残骸と考えられている。パルサーの周囲には地球質量程度の惑星が複数発見されているが、これらは炭素惑星かもしれない。また、銀河系の中心は炭素の存在比が大きく、炭素惑星が形成されやすい環境にある。 通常の惑星としては、かに座55番星eが炭素惑星の候補の1つである。主星であるかに座55番星Aが炭素に富む恒星であり、またかに座55番星eが地球より大きなスーパー・アースであり、表面温度も2,000℃前後になる高温の惑星であることから、表面は黒鉛、内部はダイヤモンドで構成されていると考えられている[4]。 参考文献[編集]

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三重県道710号飯南三瀬谷停車場線 – Wikipedia

一般県道 三重県道710号飯南三瀬谷停車場線 路線延長 13.933km 陸上区間 13.933km 海上区間 0m 制定年 1959年(昭和34年) 起点 松阪市飯南町 終点 三瀬谷停車場 接続する主な道路(記法) 国道166号(和歌山別街道) ■テンプレート(■ノート ■使い方) ■PJ道路 三重県道710号飯南三瀬谷停車場線(みえけんどう710ごう

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ヨコハマセブン – Wikipedia

ヨコハマセブン 別名 中川兄弟、セブン ジャンル 歌謡曲 活動期間 2008年 – レーベル VAP 事務所 office-NAKAGAWA(芸能プロダクション) 公式サイト [1] メンバー ヴォーカル中川裕貴(兄)中川喜貴(弟) ヨコハマセブンは、神奈川県横浜市南区出身の兄:中川裕貴と弟:中川喜貴による兄弟デュオ歌手である。血液型は兄弟共にO型。レコード会社はVAP、芸能事務所はoffice NAKAGAWAに所属する。 中川裕貴 (兄)

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