月 (浜松市) – Wikipedia

(つき)は静岡県浜松市天竜区の地名 (大字)。

月橋
プレート

天竜川支流・谷沢川にかかる月橋
(「ここは浜松市月」と書かれている)

浜松市天竜区の中部に位置する。地域内には136から990までの番地が散在している[6]

天竜川の船明ダム湖の一部がこの地域に属しており、湖に沿った形で国道152号線から分岐した静岡県道360号渡ヶ島横山線が敷設されている。この道路を通り船明、伊砂から横山町へ通り抜けることができる。地名の珍しさから、「月旅行へ行ける」との惹句もある[7]

河川[編集]

湖沼[編集]

世帯数と人口[編集]

2018年(平成30年)12月1日現在の世帯数と人口は以下の通りである[3]

市立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる[8]

かつて、公立高等学校全日制普通科に学区があった時、磐周学区の区域だった。

浜松駅から自動車で約1時間、新東名高速道路浜松浜北ICから自動車で約15分を要する[9]

道路[編集]

バス[編集]

「月」の由来が書かれた石碑(月の形をしている)

南北朝時代に鈴木左京之進によって月と名付けられた[12]。遠江国豊田郡 (静岡県)の一部として、江戸時代には幕府領月村であり、石高は幕府領内で121石であった[13]。その後、明治時代には月村は浜松県豊田郡に属し、1889年(明治22年)4月1日には、町村制の施行により横山村、西雲名村、大嶺村、戸倉村、谷山村、佐久村、相津村、山中村、小川村、東雲名村、伊砂村と合併して豊田郡龍川村の一部となる[14]。1896年(明治29年)4月1日には、郡制の施行により所属郡が磐田郡に変更されたけ[14]。その後は龍川村の合併とともに、1956年(昭和31年)9月30日に二俣町、1958年(昭和33年)11月3日に天竜市[14]、2005年(平成17年)7月1日に浜松市と所属を変え[15]、2007年(平成19年)4月1日には浜松市の政令指定都市への移行に伴い、旧村域はすべて天竜区に属した[16]

また、下流部に1972年(昭和47年)から船明ダムの建設がスタートし、1977年(昭和52年)に完成した[17]。ダム湖となった月の一部に、浜松市営天竜ボート場月艇庫が建設され、平成元年度の3月(平成2年3月)からは、全国高等学校選抜ボート大会が毎年開催されている[18]。2003年 (平成15年)には第58回国民体育大会のボート競技が開催された[19]

2014年(平成26年)3月8日から3月9日にかけて浜松田舎暮らし推進事務局の主催で「東京発 新東名に乗って 月に行こう!」と題した移住促進イベントが月を中心に開催された[9]

2021年7月1日に新潮社から発行された伊与原新の「月まで3キロ」では同地区まで3キロを示す標識が舞台となっている。

地名の由来[編集]

楠木正成に仕えていた源氏の一族である鈴木左京之進が、南北朝時代に12名の家来をつれてこの地に落ち延びた。そのとき左京之進は「楠木正成の心の清らかさこそ中空にかかる月のようである。吾等の心の在り方を地名に残そう。」と考え、この地を「月」と命名した。また、別説では古詩にちなみ、「今は12名となってしまったが、やがて満月のように発展しよう」と願い「月」と名付けたともされる[12]。これらの説を地名の由来として、平成27年 (2015年) には天竜ボート場月艇庫付近(月光山海蔵寺前)に石碑が建立されている[12]

沿革[編集]

天竜ボート場月艇庫

天竜ボート場の月艇庫がある。全国高等学校選抜ボート大会の会場として毎年使われており[20]、2003年(平成15年)には第58回国民体育大会のボート競技会場にもなっている[19]

  • 天竜ボート場月艇庫
  • 天竜林業体育館
  • 湖畔の家
  • 浜松市消防団天竜第7分団
  • 八王子神社
  • 海蔵寺

日本郵便[編集]

警察[編集]

町内の警察の管轄区域は以下の通りである[22]

番・番地等 警察署 交番・駐在所
全域 天竜警察署 横山町駐在所

関連項目[編集]

外部リンク[編集]