迷宮サーカス – Wikipedia

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迷宮サーカス』(めいきゅうサーカス)は、千之ナイフによる日本の漫画作品。単行本はぶんか社より出版された。オムニバス形式の漫画作品。

収録作品[編集]

迷宮サーカス[編集]

自分自身と引き換えに願いを叶える「迷宮サーカス」の列車に迷い込んだ少女。自分の知り合いがサーカスの見世物にされる中、少女までもがサーカスの見世物にされる。

透明少女[編集]

ある少女は透明になりたいと願った。そして、その夢が叶えられるのだった。

コロシアム[編集]

クラスの人気者矢戸と付き合えることになった彩子(さいこ)。しかし、数人の女子からいじめを受けノイローゼに陥る。そんなある夜彼女の守護天使を名乗るものが夢に現れ、「コロシアムの中の人間を出してはならない」という条件のもとで彼女に小さなコロシアムを授ける。目が覚めると、コロシアムが実際に彼女の眼の前にあり、中には彼女をいじめた女子が、パジャマ姿でいた。彩子はピンセットで、彼女たちが動かなくなるまで遊んだ。しかし、コロシアムは朝になってもまだあり、いじめた人物が行方不明なので、夢でないことが分かった。その日の夕方、いやになって街をぶらついていたら、矢戸がほかの女子と手を組んで歩いているところを見つけ、彩子はショックを受ける。部屋に帰ると矢戸とその女子がコロシアムの中にいるのが見つかった。2人はそこに入ってきた猫に食べられた。

そんな話を友人の香織にした彩子だったが、香織はその話を信用しなかった。めまいを覚えた香織が気がつくと、コロシアムの中にいた。

霊人形[編集]

妖虫[編集]

世間では、体が変形していく妖虫病が流行っている。主人公の学校の同級生が妖虫病にかかって隔離され、主人公もまた妖虫病にかかる。入院しているうちに、妖虫病が実は病ではなく、人間の進化だということが分かる。研究に回されるのを厭った主人公は入院していた同級生とともに空を舞う妖虫に最も近い場所-主人公らが隔離されていた施設の屋上まで逃げた。そして彼女たちは人間の殻を破り、妖虫の仲間入りをするのだった。

書誌情報[編集]

単行本
ぶんか社より発行
ISBN 978-4821199402
電子書籍
本作のうち、「コロシアム」と「地獄家族」 が、Kindle向け電子書籍「ホラーシアター」Vol.2に収録された。

『霊人形』、『コロシアム』、『妖虫』は文庫版『カマキリ女』にも収録されている。

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