日本サンガリアベバレッジカンパニー – Wikipedia

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株式会社日本サンガリアベバレッジカンパニー(にほんサンガリアベバレッジカンパニー、英語: Japan Sangaria Beverage Co., Ltd.)は、大阪府大阪市東住吉区に本社を置く飲料メーカーである。

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創業者の石山正二が、1951年(昭和26年)、大阪にて「石山食品工業社」を設立[1][2]。創業当初より瓶入り清涼飲料・乳酸菌飲料・乳飲料の製造及び販売を専業とする中で、日本万国博覧会が開催された1969年(昭和44年)にUCC上島珈琲が発売し、評判となった「UCCコーヒー」に続く形で、1971年(昭和46年)に発売した「サンガリア缶コーヒー」を発売。

1974年(昭和49年)に、商品名のサンガリアは唐代の詩人・杜甫の代表作『春望』の冒頭「国破れて、山河あり」[注 1]をヒントに現社名に改名[3][2]。また、この時期に同社の代表商品ともなる「サンガリアラムネ」を発売し、缶入りラムネとしてロングセラー商品にすると共に、現在までラムネを製造販売する事業者内としては、日本最大の企業として知られる。[要出典]

淹出した緑茶に少量のアスコルビン酸(ビタミンC、酸化防止剤)を添加し、容器に窒素を無菌充填する事で鮮度を維持し、長期保存しても変色させない技術を開発し製法特許を取得。これを基に缶入り緑茶を発売し、コーヒー、紅茶等他の飲料にも順次適用を拡大、追従する同業他社から莫大な特許料収入を得た。[要出典]また、加温ができるペットボトル容器の開発や、凍らせても大丈夫なペットボトル容器の開発を日本初で行った。

緑茶に限らず、スーパー・コンビニのプライベートブランドへの最大手OEM供給元である他、独自技術を活かして同業他社にも積極的なOEM供給を行っている。[要出典]自社ブランドによる販売地域は当初近畿に限定されていたが、知名度の向上に従い全国展開するようになった。

同業他社では自動販売機での缶入り飲料の標準販売価格が130円(場所によって異なる)となっているが、現在でも100円で販売されている。自動販売機には「100円売りです」の表示がなされている。また100円均一ショップやディスカウントショップ等[注 2]での廉価販売用としての卸も行っている。

近年は酒類の製造販売にも乗り出しており、リキュール類の製造免許を持ちチューハイの製造販売を行っているほか、焼酎やビール等の製造試験免許も取得している。

炭酸水の製造販売にも力を入れている。

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出典:沿革 1951〜1999年(サンガリア公式サイト)沿革 2000年〜(サンガリア公式サイト)

壬生野工場(三重県伊賀市)
本社
東京支店
名古屋営業所
広島営業所
福岡営業所
高松営業所
仙台営業所
本社工場
  • 大阪府大阪市東住吉区中野4-2-10
今川工場
  • 大阪府大阪市東住吉区今川6-3-12
伊賀工場
上野工場
  • 三重県伊賀市依那具844-1
柘植工場
壬生野工場 / 壬生野センター
  • 三重県伊賀市円徳院747
南港物流センター
伊賀物流センター
  • 三重県伊賀市中柘植1266-1

清涼飲料[編集]

  • 「氷晶」シリーズ(冷凍対応ペットボトル飲料。「シャーペット」の名前が付されている物は、半解凍してシャーベットとして食べる(飲む)方法も提案している)
    • 一休茶屋 お茶
    • ポストニックアミノ
    • シャーペットグレープ
    • レモンウォーター
    • みっくちゅじゅーちゅシャーペット
  • つぶみシリーズ
  • つぶつぶナタデココ入り 白ぶどう
  • サンガリアオリジナルコーヒー(石山食品工業時代の1971年に発売した初代の「サンガリア缶コーヒー」の歴史を引き継いだ商品)
  • まろやか カフェラテ 微糖(コーヒー飲料)
  • サンガリアラムネ
    • ラムネくん
    • ラムボトル(ボトル缶)
    • ラムペット(ペットボトル)
    • ラムネオー
    • 日本の味ラムネ
  • 天然水の炭酸水シリーズ
  • ひやしあめ・あめゆ
  • こどもののみもの(2006年)
  • 湘南飲料(神奈川県の放送局・FMヨコハマとサークルKサンクスとのタイアップによって、関東地方のサークルKサンクスおよびスリーエフで毎年夏季限定で発売していた)
  • ちゅう(みかん果汁入り清涼飲料/K-MIXとサークルKサンクスのタイアップで、静岡県内のサークルKサンクスにて2001年から毎年夏季限定で発売していた)
  • マイサポ濃いお茶[4]
  • 杜仲茶
  • 一休茶屋シリーズ
  • 烏龍茶です 
  • あなたのお茶、あなたの抹茶入りお茶、あなたの濃いお茶、あなたの麦茶、あなたの烏龍茶、あなたの濃い烏龍茶、あなたのブレンド茶 (以上、あなたのお茶シリーズ)

乳性飲料[編集]

  • みっくちゅじゅーちゅ
  • ミルクセーキ
  • バナナ&ミルク
  • ラクトナタデココ
  • イチゴ・オレ
  • フルーツ・オレ
  • ミラクルボディV(タウリンが配合されているが、ごく少量のため医薬部外品ではない)
  • ウィスパー(2010年に復活した。缶のデザインの色使いはサンガリアの販売機の面影がある。2020年時点で販売を終えている。)
  • ホップの香り(ノンアルコール)

アルコール飲料[編集]

チューハイ
  • チューハイタイムシリーズ
    • レモン
    • グレープフルーツ
    • ウメ
    • ラムネ
    • コーラ
  • はたちからのみっくちゅじゅーちゅハイ
  • ミラクルボディハイ
  • ヨーグルトサワー
  • 天然水チューハイ名人
    • レモン
    • グレープフルーツ
  • スーパーストロング12
    • レモン[5]
    • グレープフルーツ[6]

広告宣伝[編集]

1980年代には阪神タイガースの現役選手(岡田彰布・川藤幸三・池田親興ら)をテレビCMに起用し、素人丸出しでペーソス溢れる演技が評判を呼んだ。独特のお笑い・お色気感覚のCMは、ローカルCMを紹介する全国ネットのバラエティ番組に「関西代表」としてしばしば取り上げられ、同社の名前を広めることにも貢献した。

提供番組[編集]

CM出演者[編集]

※現在・過去の者を含む。

キャッチフレーズ、スローガン[編集]

  • いち、にい、サンガリア、にい、にい、サンガリア(1970年代)
  • ありがとサンガリア、あんたもガンバリア(1970年代)
  • ありがとサンガリア、ハァ〜サンガリア(時期不明)
  • サンガリア〜に、決めたりや〜(1980年代)
  • いち、にい、サンガリア(現在)

スローガンは、「はてしなく自然飲料を追求するサンガリア」。商品のラベルにも小さく記載されている。(甘味料や着色料を使用した商品など、一部にはない)

「1、2、サンガリア」の歌の作詞・作曲は、社長の石山豊。

注釈 [編集]

  1. ^ 過去にこの詩をモチーフとしたテレビCMも放映されていた。
  2. ^ 主に近畿地方と中部地方などの他、全国の一部地域。ドラッグストアーやホームセンター等も。例として製品により1缶辺り凡そ30円 – 80円程の価格帯など。この他にもペットボトルの廉価販売用もある。
  3. ^ TOPVALUやV selectなどのプライベートブランドでも販売される。

出典[編集]

関連項目[編集]

  • スマック – 全国の中小飲料メーカー共同のクリームソーダ炭酸飲料ブランド。同社では製造休止中だが、2005年に再発売された。
  • アキカン!(テレビアニメ)- 製作協力
  • 静岡エフエム放送(K-MIX)- サークルKとの共同企画による「みかんのお水 ちゅう」を毎年夏に限定で発売(2009年には乳性飲料「みかんのオーレ ちゅう」として発売)。

外部リンク[編集]

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