亜塩素酸水 – Wikipedia

亜塩素酸水(あえんそさんすい 英:Chlorus Acid Water)は、飽和塩化ナトリウム溶液に塩酸を加え、酸性条件下で、無隔膜電解槽(隔膜で隔てられていない陽極及び陰極で構成されたものをいう。以下同じ。)内で電解して得られる水溶液に、硫酸を加えて強酸性とし、これによって生成する塩素酸に過酸化水素水を加えて反応させて得られる水溶液である[1]

亜塩素酸水は、飽和塩化ナトリウム溶液に塩酸を加え、酸性条件下で、無隔膜電解槽内で電解して得られる水溶液又は塩素酸塩に、硫酸を加えて強酸性とし、これによって生成する塩素酸に過酸化水素水を加えて反応させて作ることが出来る。なお、亜塩素酸ナトリウム、二酸化塩素、次亜塩素酸ナトリウム、次亜塩素酸水とは異なるものである。

亜塩素酸水は、波長258nmから262nmの間と波長346nmと361nmの間の双方に特異吸収部が同時に存在する。亜塩素酸水は、亜塩素酸(HClO2)分子の状態で存在していることはほとんど無く、瞬間的に非解離状態の亜塩素酸(HClO2)の他に、解離状態の亜塩素酸(H+ClO
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)の状態で次式の平衡関係を維持する[1]