曲竜類 – Wikipedia

鎧竜類(よろいりゅうるい、Ankylosauria)もしくは曲竜類(きょくりゅうるい)は、鳥盤類に属する恐竜の一群である。

アンキロサウルス (Ankylosaurus) に代表されるように全身が装甲に覆われ、捕食者からの保護に役立ったと考えられている。

生息期間[編集]

中生代ジュラ紀後期から白亜紀後期。特に姉妹グループの剣竜類が白亜紀前期で絶滅したのとは対照的に白亜紀後期には北半球のローラシア大陸を中心に大いに繁栄した。

生息地域[編集]

インドを除く北半球全域。オーストラリア?

アンキロサウルス
Ankylosaurus Brown, 1908。体長10m、白亜紀後期(マストリヒシアン7200-6500万年前)、北アメリカ。分類名の由来となった最も有名な曲竜。
エウオプロケファルス
Euoplocephalus Lambe, 1902。体長7m、白亜紀後期(マストリヒシアン)、北アメリカ。最も良くわかっている曲竜、尾のハンマーで有名。
ノドサウルス
Nodosaurus Marsh, 1889。体長6m、白亜紀後期、北アメリカ。頭骨は比較的長細い、腹側まで装甲を持つ。
ポラカントゥス
Polacanthus Hulke, 1881。体長5m、白亜紀前期(バランギニアンからバレミアン、1億3200万年前-1億1200万年前)、イギリス。全身にとげのある装甲を持つ。
ヒラエオサウルス
Hylaeosaurus Mantell, 1833。体長7.5m、白亜紀前期(ベリアシアンからバランギニアン 1億3500万年前-1億2500万年前)、イギリス。イグアノドン、メガロサウルスと共にリチャード・オーウェンが恐竜を定義した時のメンバー。頭や尾は未発見、その他はポラカントゥスに似る。

伝統的にアンキロサウルスに代表される前後に短い頭と先端にハンマー状のこぶのある尾を持つアンキロサウルス科 (Ankylosauridae) と、より原始的で尾にハンマー状のこぶを持たないノドサウルス科 (Nodosauridae) に二分されていた。しかし近年、ノドサウルス科に分類されている中でもポラカントゥス (Polacanthus) のようにハンマー状のこぶのない尾を持つが前後に短い頭を持つ種がよりアンキロサウルス科に近いことが判明し、新しい分類体系が考案されている。

装盾亜目 (Thyreophora)

  • 曲竜下目 (Ankylosauria)
    • ノドサウルス科 (Nodosauridae)
    • アンキロサウルス科 (Ankylosauridae)
      • ポラカントゥス亜科 (Polacanthinae)
      • アンキロサウルス亜科 (Ankylosaurinae)
    • 分類不能