安城市総合運動公園 – Wikipedia

安城市総合運動公園(あんじょうしそうごううんどうこうえん)は、愛知県安城市にある公園である。公園分類は運動公園。安城市体育館(東祥アリーナ安城)や安城市スポーツセンター、安城市陸上競技場、安城市野球場、安城市テニスコート、安城市総合運動公園ソフトボール場などを有する。

名鉄西尾線の線路を挟んで西側と東側に分かれており、東西の敷地は地下通路で結ばれている。最寄駅は名鉄西尾線 北安城駅であり、公園までは徒歩で約12分。公園東端を愛知県道288号豊田安城自転車道線(豊田安城サイクリングロード)が通っている。公園西端には安城市中部公民館がある。

1951年(昭和26年)以前のこの地には愛知青年師範学校があり、野球場西側には「進徳修行の地」の碑が建立されている。戦前の碧海郡安城町は「日本デンマーク」と呼ばれた農業先進地であり、名古屋大学農学部を熱心に誘致した[1]。このため、1951年(昭和26年)から1966年(昭和41年)までのこの地には名古屋大学安城キャンパスがあり、安城キャンパスには農学部の施設があった[1][2]。農学部第1回卒業生の卒業50周年祝賀会が契機となり、2006年(平成18年)には野球場西側に「名古屋大学農学部創設発展跡地之碑」が建立されている[1]

陸上競技場は1966年(昭和41年)12月16日に、野球場は1969年(昭和44年)3月31日に、テニスコートは1971年(昭和46年)9月30日にそれぞれ完成している[3]。1972年1月には安城市総合運動公園の整備が完了した[4]。1979年(昭和54年)1月21日には公園内に安城市体育館が開館した[3][5]。1980年(昭和55年)4月には大相撲安城場所が開催され、記念に屋外に土俵が寄付された[3]。9月には上屋を設置し、10月7日に相撲場が完成した[3]

2年後の国体に向けて、1992年(平成4年)には安城市体育館が改修された[6]。1994年(平成6年)10月29日から11月3日まで行われた第49回国民体育大会(わかしゃち国体)では、安城市総合運動公園でソフトボール競技少年女子とバスケットボール競技少年女子が開催された[6]。2001年(平成13年)には安城市スポーツセンターが竣工した[7]。2017年(平成29年)6月から2018年(平成30年)3月には安城市体育館が大規模改修された[8]。安城市スポーツセンターは2019年度(平成31年度)から改修工事が行われる予定である。

名鉄西尾線西側[編集]

  • 安城市体育館(東祥アリーナ安城)
    • 1979年竣工。2019年10月1日、命名権名称(ネーミングライツ)が東祥アリーナ安城となった[9]。アリーナ、卓球場、剣道場、柔道場、弓道場を有する。アリーナは50m×38mで1,980m2[3]。固定観客席は996席[3]。安城市には男子バスケ・B3リーグのアイシン アレイオンズが本拠地を置いており、B3リーグの試合が開催されることがある。女子バスケ・WJBLのアイシン ウィングスも本拠地を置いており、WJBLの試合が開催されることもある。1994年の第49回国民体育大会ではバスケットボール競技少年女子を開催。
  • 陸上競技場
    • 400mトラックと人工芝フィールドを備えている[10]
  • 野球場
    • A面・B面・C面の3面がある[10]
  • 相撲場
    • 1980年4月の大相撲安城場所を記念して完成[3]

名鉄西尾線東側[編集]

  • 安城市スポーツセンター
    • 床面積1,615m2のアリーナ、25m温水プール、トレーニングルームなどを有する。25mプールは9コースの短水路公認プールである[7]。プールの床は可動式であり水深を0.3mから1.4mに調整できる[7]
  • 安城市テニスコート
    • 砂入り人工芝の10コートがある[10]
  • 多目的グラウンド
    • サッカーサッカー、ゲートボール、グラウンドゴルフなどに利用できる[10]
  • デンソーブライトペガサススタジアム(ソフトボール場)

参考文献[編集]

  • 安城市教育委員会『安城市の教育 昭和58年度』安城市、1984年
  • 安城市史編集委員会『新編安城市史 4 通史編 現代』安城市、2008年

外部リンク[編集]