サイプレス・セミコンダクター – Wikipedia
サイプレス・セミコンダクター (Cypress Semiconductor Corporation) は、アメリカ合衆国の半導体設計・製造会社である。
主力製品は、NOR型フラッシュ・メモリ、F-RAMおよびSRAM Traveoマイクロコントローラ、PSoCソリューション、アナログ回路、PMIC、CapSense capacitive touch-sensingコントローラ、Wireless BLE Bluetooth Low-Energy、そしてUSB connectivityソリューションである。
本社はカリフォルニア州サンノゼに置かれている他、国外ではアイルランドやインド、フィリピンなどにも拠点が置かれている[2]。
2020年にインフィニオン・テクノロジーズに買収され、その子会社となっている。
サイプレスは、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ (AMD) より独立したen:VMOSの発明者であるen:T. J. Rodgersによって1982年に設立された [3]。他の創業メンバーは、Fritz Beyerlein、Fred Jenne、Steven H. Kaplan、R. Michael Starnes、およびLowell Turriffらがいる。また、Sevin Rosenより創業の資金援助を受けた。設立当初は、高速CMOS SRAM、EEPROM、PAL device、およびTTLデバイスの開発が主な事業であった。1986年には株式公開され、その2年後には上場をNASDAQからニューヨーク証券取引所へと移行した。2009年には再び、上場をNASDAQへと移した[4]。
2015年3月、サイプレスはスパンションを吸収合併した[5] 。同年、Integrated Silicon Solution Inc.の買収を試みたが、中国系の企業Uphill Investment Co.に競り負けた[6]。
2016年4月、サイプレスはブロードコムのIoT用ワイヤレス・インターネット部門を買収すると発表した。この買収で、Wi-Fi、Bluetooth、そしてZigbee技術のIoT事業(WICEDブランドも含む)を取得する[7]。
2019年6月、インフィニオン・テクノロジーズはサイプレスを$94億で買収すると発表し[8]、2020年4月に買収は完了した[9][10]。
本社:カリフォルニア州サンノゼ
製造工場:テキサス州オースティン、ミネソタ州ブルーミントン
設計施設(国内):San Jose, CA; Lynnwood, WA; Colorado Springs, CO; Lexington, KY; San Diego, CA; およびBeaverton, OR
設計施設(海外):Japan (Tokyo), Germany (Langen and Munich), India (Bangalore), China (Shanghai), Ukraine (Lviv), Ireland (Cork), Malaysia (Penang)、他
パッケージングおよび検査:フィリピンおよびバンコク
サンノゼにあったサイプレスのキャンパスの大部分は、en:SVTC、en:SunPower、およびen:Second Harvest Food Bankに売却された。
買収した企業[編集]
- タイミング技術
- IC Design
- IC Works[11]
- International Microcircuits Inc.
- USB技術
- Anchor Chips
- In-System Design
- ScanLogic
- PSoC技術
- RAM技術
- RF技術
- 太陽電池
- en:SunPower(2008年に出資、2011年にはトタルがSunPowerの株式の60%を取得)
- PowerLight
- イメージセンサ
- Silicon Light Machines
- FillFactory(オン・セミコンダクターへと売却された)
- SMaL Camera Technologies(2007年にSensata Technologiesへと売却された)
- Datacom/Telecom
- Arcus
- Silicon Packets
- Lara Networks
- HiBand Semiconductors
- パッケージング技術
- Deca Technologies, Inc.(2017年に台湾のen:ASE Groupとのジョイントベンチャーを形成)
- 静電容量検出技術
- 民生向けタッチパネル(Parade Technologiesへ売却)
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
Recent Comments