白馬城の花嫁 – Wikipedia

白馬城の花嫁』(はくばじょうのはなよめ)は、1961年5月17日公開の日本映画。東映京都製作 85分、カラー、東映スコープ。

あらすじ[編集]

白馬の里で暮らす機織り娘のお君は孤児。水車番の六助じいさんから聞いた昔話。「お君と同じような境遇の娘の元へ若者が現れ彼女を見初めるが、実は若者はお殿様で娘は白馬城の花嫁になった」という話。この話に感激したお君は、いつの日か自分の前にもお殿様が現れ、白馬城の花嫁になれると堅く信じていた。そのお君の前に殿様とその家来だという三人組が現れる。実は殿様小僧(霧太郎)と伝次と長太の泥棒三人組の世を欺く姿。代官所の御金蔵を破り千両を頂いたはいいが、代官所の厳しい追跡を避けるための苦肉の策で、お君の家へ転がりこんだのである。お君はお殿様が現れたと本気で信じ大興奮。身をやつしているのは訳があり、実はいまお家騒動の真っ只中であり、悪家老の計略にはまり追われる身であると嘘をつく。他人を疑うこと知らないお君は、お家再興が叶い晴れて花嫁にしてもらうまでは、絶対殿様の傍を離れないという始末。それではと江戸へ連れてきたお君を、雑踏の中へ置き去りにする三人。途方に暮れてるお君は、親切なおでん屋のおじさん(実は昇り竜の富蔵)や十手持ちの親分仲町の太吉と知り合う。「きらく」という酒場で女中の仕事を紹介してもらい働くことに。お殿様と再会することを心の支えに、賑やかな毎日を過ごすお君であったが、そこへ江戸城の御金蔵が富蔵一味に襲われ五千両が奪われるという事件が勃発。殿様小僧たちは富蔵の計略で御金蔵破りの罪を着せられ捕まってしまう。殿様には会えないし、周囲も物騒になってきたので帰郷することにしたお君は、おでん屋のおじさんに暇乞いをしに行く。その話を聞いた富蔵は一味の隠れ場所として白馬の里を目指すことに。太吉の計らいで放免となった殿様小僧たちも富蔵一味を追いかけ白馬の里へ。代官に執り成す寸前で御用となる富蔵一味。殿様が帰ってきた事を知らされたお君は白馬城へ。しかし城内は瓦礫と化して誰もいない。やっとみな全てが、夢であることに気づいたお君の前に改心した霧太郎が現れ、いつの日かまた逢う事を約束して別れるふたりだった。

スタッフ[編集]

  • 企画:辻野公晴・神戸由美
  • 監督:沢島忠
  • 脚本:野上竜雄・鷹沢和善
  • 撮影:山岸長樹
  • 照明:安田与一
  • 録音:佐々木稔郎
  • 美術:井川徳道
  • 音楽:米山正夫
  • 編集:宮本信太郎
  • 記録:梅津泰子
  • 装置:松井三郎
  • 装飾:川本宗春
  • 美粧:林政信
  • 結髪:妹尾茂子
  • 衣裳:三上剛
  • 擬斗:島義一
  • 進行:神先頌尚

キャスト[編集]

外部リンク[編集]