ヤクザと憲法 – Wikipedia

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ヤクザと憲法』(ヤクザとけんぽう)は、東海テレビ放送で2015年3月に放送されたドキュメンタリー番組。また、これを再編集して2016年に公開された日本のドキュメンタリー映画。監督は圡方宏史。

タイトルは、日本国憲法第14条が定める「法の下の平等」にヤクザは含まれるのか、という問題を指す。取材スタッフは指定暴力団・二代目東組(大阪市西成区)の二次団体である二代目清勇会に100日間密着し、40分テープ500本分の映像を撮影した。主にヤクザの日常生活を追いかけ、「謝礼金は支払わない。収録テープ等を事前に見せない。顔へのモザイクは原則かけない」という約束で行われた。放送業界ではタブーとされている暴力団を真正面から撮影したと述べられている[1]

2016年7月25日、渋谷にオープンしたばかりの「Shibuyaロフト9」で上映会とトークイベントが開催された。トークイベントには阿武野勝彦(プロデューサー)、圡方宏史(監督)、山之内幸夫(元弁護士)、安田好弘(本作品の法律監修をした弁護士)、宮崎学(作家)が参加した。さらにサプライズゲストとして川口和秀(二代目清勇会会長)と大野大介(清勇会若頭)も登壇した[2]

2016年12月には、CS・日本映画専門チャンネルで『東海テレビドキュメンタリー傑作選』の1つとして、TV初放送された。

2018年10月2日に出演していたヤクザ達が大阪市内のビルの建設資金約500万円の支払いを免れるために、1月に建設関係者の男性を「なめきってんちゃうか」などと組員ら10人ほどで取り囲んで脅迫などした罪で逮捕された[3]

出演 (取材対象者)[編集]

  • 川口和秀 (二代目清勇会会長)
  • 山之内幸夫 (弁護士)
  • 大野大介 (清勇会若頭)
  • 松山尚人 (清勇会部屋住み)
  • 河野裕之 (清勇会事務局長)
  • 隈村州男 (清勇会若頭補佐)
  • 今井進 (清勇会舎弟頭)
  • 大石和政 (清勇会舎弟)
  • 金城健護 (清勇会部屋住み)
  • 猪原かをよ (山之内の事務員)
  • 二代目東組二代目清勇会

スタッフ[編集]

  • プロデューサー – 阿武野勝彦
  • 音楽 – 村井秀清
  • 音楽プロデューサー – 岡田こずえ
  • 撮影 – 中根芳樹
  • 音声 – 野瀬貴弘
  • オーサリング – 山口幹生
  • TK – 河合舞
  • 音響効果 – 久保田吉根
  • CG – 松井裕哉
  • 編集 – 山本哲二
  • 法律監修 – 安田好弘
  • 映像協力 – 関西テレビ放送
  • 監督 – 圡方宏史
  • 制作 – 東海テレビ放送

出典[編集]

参考文献[編集]

  • 東海テレビ取材班、「ヤクザと憲法 『暴排条例』は何を守るのか」、 岩波書店
  • 『ヤクザと憲法』劇場用パンフレット

関連項目[編集]

外部リンク[編集]