テディ・ブリッジウォーター – Wikipedia
テオドア・エドモンド・ブリッジウォーター・ジュニア(Theodore Edmond “Teddy” Bridgewater Jr. , 1992年11月10日 – )は、アメリカ合衆国フロリダ州マイアミ出身のアメリカンフットボール選手。現在はNFLのマイアミ・ドルフィンズに所属している。ポジションはクォーターバック(QB)。
大学時代[編集]
2011年にルイビル大学に入学したブリッジウォーターは、1年生の途中から先発QBに昇格しその年は2,129ヤードを投げ、14TD、12INTの成績を残し、ビッグイーストの年間最優秀新人に選ばれた[1]。2年生になった2012年では12試合中11試合に出場し、3,452ヤードを投げ、25TD、7INTという好成績を収め、ビッグイーストの年間最優秀攻撃選手に選ばれた[2]。2013年シーズンにはチームはシュガーボウルに出場し、大学No.1ディフェンスを誇っていたフロリダ大学を相手に266ヤード、2TDを投げチームは33-23で勝利し、自身はMVPに選ばれた[3]。
ミネソタ・バイキングス[編集]
2014年のNFLドラフト1巡(全体32位)でミネソタ・バイキングスに指名され入団した[4]。トレーニングキャンプではマット・キャセルと先発を争い、キャセルの控えに回った。第3週でキャセルがシーズン絶望の怪我を負ったため、第4週から先発をつとめた[5]。2014年シーズンは14試合に出場(先発13試合)し、2,919ヤード、14TD、12 INTで終え、プロフットボール・ウィークリーの、オールルーキーチームに選ばれた[6][7]。
2015年、マンデーナイトフットボールとなった開幕戦のサンフランシスコ・フォーティナイナーズ戦で5サックされ、タッチダウンなしに終わった。第2週のデトロイト・ライオンズ戦では、パス18回中14回成功、カイル・ルドルフへのTDパスを決めて、26-16で勝利した。第3週のサンディエゴ・チャージャーズ戦はパス24回中13回成功、1INTに終わったが、ディフェンスとエイドリアン・ピーターソンの活躍で31-14で勝利した。第4週、その時点ではトータルディフェンスでNFLトップのデンバー・ブロンコス相手にパス41回中27回成功、269ヤード、1TDの活躍を見せたが、7サックを浴び、20-23で敗れた。バイウィークをはさんで第6週のカンザスシティ・チーフス戦では、パス31回中17回成功、249ヤード、1TD、2INTを記録、16-10で勝利した。第7週のデトロイト・ライオンズ戦では、パス35回中25回成功、316ヤード、2TDの活躍を見せた。シカゴ・ベアーズ戦ではパス30回中17回成功、187ヤード、1TD、チームは、第4Qに逆転勝利した。セントルイス・ラムズ戦でラマーカス・ジョイナーにヒットされ負傷退場した。第15週のシカゴ・ベアーズ戦では、パス20回中17回成功、4TDパス、1TDランの大活躍を見せ、38-17で勝利、この試合で彼のQBレイティングは154.4となった。最終週、グリーンベイ・パッカーズ戦ではパス成功率、52.6%、99ヤード、1INTでQBレイティングは、自身最低の45.7に終わったが、チームは20-13で勝利し、2009年以来6年ぶりの地区優勝を果たした。1月10日のシアトル・シーホークスとのワイルドカードプレーオフでは、パス24回中17回成功、146ヤードを記録、チームは9-10で敗れた。1月25日、プロボウルに選ばれた。
2016年8月30日、練習中に膝の脱臼と前十字靭帯を断裂した[8]。これによりシーズン中の復帰は絶望的となった[8]。チーム司令塔を失ったバイキングスは急遽トレードでサム・ブラッドフォードをイーグルスから獲得した[9]。バイキングスは開幕から5連勝したが、8勝8敗で地区3位、プレーオフを逃した。翌年1月、医師が彼の回復は19か月がかかると発言した。5月のミニキャンプに参加した。9月2日、開幕からPUPリスト入りすることとなり、開幕から6試合は出場できないこととなった。10月16日、チーム練習に参加した後、11月8日、アクティブロースターに復帰、ケイス・キーナムの控えを務めることとなった。第15週のシンシナティ・ベンガルズ戦で第4Qに交代出場した際は、スタンディングオベーションで迎えられた。
2017年5月1日、バイキングスは、5年目のオプションを行使せず、2017年シーズン終了後、フリーエージェントになることとなった。
ニューオーリンズ・セインツ[編集]
2018年3月18日にニューヨーク・ジェッツと1年契約を結んだが、同年8月29日に2019年のドラフト6巡指名権とともに、2019年のドラフト3巡指名権とのトレードでニューオーリンズ・セインツに移籍した[10]。10月8日のワシントン・レッドスキンズ戦で移籍後初出場した。12月28日の最終週、カロライナ・パンサーズ戦でセインツが既にNFC第1シードを確保していたため、ドリュー・ブリーズに代わって先発QBを務めた。彼が先発出場したのは、2015年シーズン以来のことであった。この試合でパス22回中14回成功、118ヤード、1TD、1INTを記録した。この試合でチームは14-33で敗れた。
2019年、怪我したブリーズに代わって第3週のシアトル・シーホークス戦から先発出場すると、第7週のシカゴ・ベアーズ戦まで5戦5勝の好成績を収めた[11]。
カロライナ・パンサーズ[編集]
2020年3月26日、カロライナ・パンサーズと3年6300万ドルで契約を結んだ[12]。
このシーズンはパス成功数(340回)、パス獲得ヤード(3,733ヤード)、タッチダウンパス(15回)、ラン獲得ヤード(279ヤード)でいずれもキャリアハイの成績を残したが、オフにニューヨーク・ジェッツからサム・ダーノルドがチームに加入したこと[13]により、ブリッジウォーターはトレードでの他球団移籍を模索することとなった[14]。
デンバー・ブロンコス[編集]
2021年4月28日、デンバー・ブロンコスにドラフト6巡目の指名権と交換でトレードされた[15]。ブロンコスの先発QBはドリュー・ロックであったが、先発争いの末、ブリッジウォーターが先発QBに任命された[16]。ブロンコスでは開幕から3連勝を達成したがその直後から4連敗を喫した。第15週のシンシナティ・ベンガルズ戦で頭部を負傷し、脳震盪プロトコルに入った。このシーズンはパス426回中285回成功、3,052ヤード、タッチダウン18回、インターセプト7回という成績であった[17]。
マイアミ・ドルフィンズ[編集]
2022年3月14日にマイアミ・ドルフィンズとの1年契約に合意した[18]。
詳細情報[編集]
年度別成績[編集]
レギュラーシーズン[編集]
年度 | チーム | 背 番 号 |
試合 | パス | ラン | サック | ファンブル | |||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
出場 | 先発 | 成功 回数 |
試投 回数 |
成功 確率 |
獲得 ヤード |
平均 獲得 ヤード |
TD | Int | レイテ ィング |
試行 回数 |
獲得 ヤード |
平均 獲得 ヤード |
TD | サック 数 |
サック ヤード |
ファン ブル数 |
ロスト | |||
2014 | MIN | 5 | 13 | 12 | 259 | 402 | 64.4 | 2,919 | 7.3 | 14 | 12 | 85.2 | 47 | 209 | 4.4 | 1 | 39 | 249 | 3 | 0 |
2015 | 16 | 16 | 292 | 447 | 65.3 | 3,231 | 7.2 | 14 | 9 | 88.7 | 44 | 192 | 4.4 | 3 | 44 | 307 | 8 | 3 | ||
2016 | 0 | 0 | ケガのためプレーせず | |||||||||||||||||
2017 | 1 | 0 | 0 | 2 | 0.0 | 0 | 0.0 | 0 | 1 | 0.0 | 3 | −3 | −1.0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ||
2018 | NO | 5 | 1 | 14 | 23 | 60.9 | 118 | 5.1 | 1 | 1 | 70.6 | 11 | 5 | 0.5 | 0 | 2 | 8 | 0 | 0 | |
2019 | 9 | 5 | 133 | 196 | 67.9 | 1,384 | 7.1 | 9 | 2 | 99.1 | 28 | 31 | 1.1 | 0 | 12 | 89 | 1 | 0 | ||
2020 | CAR | 15 | 15 | 340 | 492 | 69.1 | 3,733 | 7.6 | 15 | 11 | 92.1 | 53 | 279 | 5.3 | 5 | 31 | 205 | 6 | 3 | |
2021 | DEN | 13 | 13 | 285 | 426 | 66.9 | 3,052 | 7.2 | 18 | 7 | 94.9 | 30 | 106 | 3.5 | 2 | 31 | 211 | 1 | 1 | |
NFL:8年 | 72 | 62 | 1,323 | 1,988 | 66.5 | 14,456 | 7.3 | 73 | 38 | 90.7 | 216 | 819 | 3.8 | 11 | 159 | 1,069 | 19 | 7 |
- 2020年度シーズン終了時
- 太字は自身最高記録
ポストシーズン[編集]
- 2020年度シーズン終了時
外部リンク[編集]
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