マイケル・ルイス – Wikipedia

マイケル・モンロー・ルイス(Michael Monroe Lewis、1960年10月15日 – )はアメリカ合衆国のノンフィクション作家[2]・金融ジャーナリスト。著作であるライアーズ・ポーカー(1989年)、マネー・ボール(2003年)はベストセラーとなり、特にマネー・ボールは2011年にブラッド・ピット主演で映画化された。

1960年10月15日、ルイジアナ州ニューオーリンズにて父親であるJ.トーマス・ルイスと母親であるダイアナ・ルイスの間に出生。高校卒業後、プリンストン大学へ進学し1982年に芸術史の学士号を取得した[2]。短期間、ダニエル・ウィルデンシュタインの下で働いた後、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスへ進学し1985年に経済学の修士号を取得し修了[3]。大学院を終了後、ソロモン・ブラザーズに入社。ニューヨークでの新人研修後、ロンドン支社に配属され債券セールスマンとして3年間勤務する[2]。1989年、債券セールスマンとして勤務した3年間の経験を下地にライアーズ・ポーカーを執筆し作家デビューした[2]

執筆活動[編集]

債券セールスマンとして勤務した経験とモーゲージ債市場の勃興を描いたライアーズ・ポーカーを1989年に発表しノンフィクション作家デビューした。2000年、ネットスケープやシリコングラフィックス、ヘルシオンを設立したことで知られるジム・クラークを題材にシリコンバレー産業を描いたニュー・ニュー・シングを執筆。3年後の2003年、メジャーリーグ球団であるオークランド・アスレチックスのゼネラル・マネージャーであるビリー・ビーンを主人公に球団の戦略と成功を描いたマネー・ボールを発表した。マネー・ボールは2011年にハリウッド映画化され、ビリー・ビーン役にブラッド・ピットが起用された。金融ジャーナリストとしては『ニューヨーク・タイムズ・マガジン』に”In Nature’s Casino”と題したキャットボンドに関する記事を掲載している[4]。2006年には、後にNFLドラフト1巡で指名されるマイケル・オーアについての物語、”The Blind Side: Evolution of a Gameを発表した[3]

ルイスは3回結婚している。1985年12月、ダイアン・デコルドバと結婚した[1]。CNBCの特派員であったケイト・ボナー英語版と結婚したが1995年に離婚。その後、MTVのリポーターであったタビサ・ソーレン英語版と1997年に3度目の結婚をしている[3][5]

  • ライアーズ・ポーカー Liar’s Poker: Rising through the Wreckage on Wall Street. (1989年)
  • パシフィック・リフト Pacific Rift. (1991年)
  • マネー・カルチャー The Money Culture. (1991年)
  • トレイル・フィーバー Trail Fever. (1997年)
  • ニュー・ニュー・シング The New New Thing: A Silicon Valley Story. (2000年)
  • ネクスト Next: The Future Just Happened. (2001年)
  • マネー・ボール Moneyball: The Art of Winning an Unfair Game. (2003年)
  • コーチ Coach: Lessons on the Game of Life. (2005年)
  • ブラインド・サイド アメフトがもたらした奇蹟 The Blind Side: Evolution of a Game. (2006年)…しあわせの隠れ場所のタイトルで映画化
  • リアル・プライス・オブ・エブリシング The Real Price of Everything: Rediscovering the Six Classics of Economics. (2008年)
  • パニック Panic: The Story of Modern Financial Insanity. (2009年)
  • ホーム・ゲーム Home Game: An Accidental Guide to Fatherhood. (2009年)
  • 世紀の空売り The Big Short: Inside the Doomsday Machine. (2010年)…マネー・ショート 華麗なる大逆転のタイトルで映画化。
  • ブーメラン Boomerang: Travels in the New Third World. (2011年)
  • フラッシュ・ボーイズ 10億分の1秒の男たち Flash Boys: A Wall Street Revolt. (2014年)
  • 最悪の予感──パンデミックとの戦い The Premonition : A Pandemic Story. (2021年)

外部リンク[編集]