ウォーシップガンナー2 鋼鉄の咆哮 – Wikipedia

ウォーシップガンナー2 鋼鉄の咆哮』(ウォーシップガンナー ツー くろがねのほうこう)は、コーエーから2006年に発売された第二次世界大戦期を題材にしたPS2用海戦アクションゲームで、鋼鉄の咆哮シリーズのPS2版第4作、Windows版も含めた発売順では第6作である。「WSG2」等と略される。ゲームシステムについてはシリーズ項目参照。

ストーリー[編集]

1939年3月、シベリア東部に存在する小国家ウィルキア王国で行われていた国防軍と近衛軍による総合大演習中に突如クーデターが勃発、反乱軍はウィルキア帝国を名乗って世界侵略を宣言する。国王と共に脱出したウィルキア海軍士官シュルツは、海軍大学時代の後輩クラウス・ヴェルナー、軍事顧問として派遣されていた日本海軍の鬼教官筑波貴繁(つくばたかしげ)、ドイツ共和国軍技術将校エルネスティーネ・ブラウンらと共に世界中の反帝国戦線を転戦し、帝国の野望の阻止と祖国奪還の為に闘う。

鋼鉄の咆哮シリーズではあるが、Windows版、PlayStation2版共々基本的なシステムは同じであったのに対し、本作だけはかなり独特なシステムとなっている。これは前作『鋼鉄の咆哮2 ウォーシップコマンダー』まではPlayStation2版はマイクロビジョンが主導で開発しており、これに加えWindows版の原作会社であるマイクロキャビンも開発協力で参加していた。しかし、今作は『亡国のイージス2035 〜ウォーシップガンナー〜』を開発していた「シェード」が手掛けており、マイクロキャビンはクレジット表記のみで関わっていないのが大きな要因と思われる。

『鋼鉄の咆哮2 ウォーシップガンナー』の正式な後継作である本作(ある任務中では「前作、「鋼鉄の咆哮2 ウォーシップガンナー」に〜」と紹介されている)は、PS2作品としては初めて潜水艦を設計・実戦投入することが可能となった(ただし、使用そのものが不可なステージも多い)。従来作品と比べてキャラクターも多数登場し、ストーリー性がかなり重視されているのが特徴。主人公の階級がストーリーの関係から少佐に固定されているため、功績を上げると功績勲章のランクが上がるようになっている(他のシリーズでは階級が上がる)。功績勲章の等級が上がるたびに後述する開発資金の割引が行われたり、新たな部品を開発できるようになる。

システム面では、前作ではなかった自動兵装が一部導入された(自動兵装が対象とするのはミサイル、魚雷、機雷、ロケット、敵航空機など)。またPS2完全オリジナルなので新たな超兵器も登場する。ミッションの進め方によって副官が選択され、ストーリーが分岐する(ウィルキアルート(ヴェルナー)、日本ルート(筑波)、ドイツルート(ブラウン))。装備部品の生産が今までのシリーズと違い、システムがWindows版鋼鉄の咆哮2-ウォーシップコマンダー-のような「特殊研究機関」のようになり、生産されるようになれば無限に生産できるようになった(所持数無限。ただし、一部は開発不可)。また生産を進めれば、なかなか手に入らなかったレアな部品が作れるので今までのようにステージで何回も拾わなくても、簡単に手に入る(しかしだいたいのレアな部品はステージで最低1つ手に入れなければならない)。設計システムや描画エンジンは亡国のイージス2035 〜ウォーシップガンナー〜から流用されている。航空機にはヘリコプター、VTOLが追加され、ヘリポートを搭載することでハリアーといった強力な航空機を運用することができる。特にアイテムコンテナを回収する能力を持つ「救助ヘリ」は重要な役割をになう(ただし、航空機の戦闘能力は前作より著しく弱体化されている)。

登場艦船は従来の駆逐艦・巡洋艦・空母・戦艦・航空戦艦に加え、『鋼鉄の咆哮3』から登場した潜水艦、さらにフリゲートが登場する。そして、従来の作品にあった日米英独の建造タイプを設定することがなくなり、開発すればどの国のタイプの部品も入手できるようになり、部品の組合せが非常に自由になった(例えば船体は日本型、前艦橋はアメリカ型、後艦橋はドイツ型という設計が容易にできる)。また、艦船の設計画面では艦旗も設定・変更できる。日米英独などの史実のもの(なおドイツ第三帝国旗もあるがハーケンクロイツは変更され、解説も架空のものとなっている)から主人公の属する架空の国家・ウィルキアの旗、国際信号旗、果ては鯉のぼりなどの意味不明のもの、「AFK」など意味不明ながらさまざまな特典がつくために妙に役立つものまで多種多様である。

前作ではWWIIモードが別にあったが今作ではなくなり、サバイバルモードに加え新たなモードが3つ追加された。

敵ユニットの攻撃システムにも大きな変更がある。従来の作品では7つ装備された兵装は、1種ごとに装填判定が行われていたが、今作では基数ごとに独立しているようで絶え間なく攻撃が続く。また前作までは7種類装備された兵装の内、5番から7番までは耐久力が半分を切らない限り使用できない、つまりボスの耐久力が減ると攻撃が強化されるというシステムであったが、今作では一部を除き最初から全兵装を使用してくる。

インフェルノ
与えられた課題をいかに早く達成するか競うモード
ボスラッシュ
サバイバルモードの超兵器戦のみのモード
特殊任務
本編の後日談。本編とは一味違ったストーリーを楽しめるモード、登場人物の違った一面が見られる

登場人物[編集]

ライナルト・シュルツ(声:竹本英史)
本作品の主人公でプレイヤー艦の艦長。ウィルキア近衛海軍→ウィルキア解放軍少佐。28歳。
海軍学校を首席で卒業した若きエリート将校。しかし性格はそこまでエリート然としているわけではない。各地を転戦し戦果を挙げ、対超兵器戦におけるフラッグシップとして讃えられるのと同時に、その超兵器そのものの脅威を目の当たりにし続けていくこととなる。
「特殊任務」では暴走する副官達に巻き込まれつつもツッコむ役割。もっとも本人もノリノリで暴走する。
主キャンペーン終了後、話の中で階級が少将に昇格している。
クラウス・ヴェルナー(声:私市淳)
ウィルキア近衛海軍中尉でシュルツの後輩士官。27歳。序盤は駆逐艦(実際のグラフィックは扶桑型戦艦)フンディンの艦長だがルート次第でシュルツの副長となる。
その正体はヴァイセンベルガーの庶子(当人もいきなり現れた彼に告げられるまでその事実を知らなかった)であり、序盤は帝国の諜報員(暗号名は「子羊」)として暗躍する。しかし、自分だけの理想のためならば味方の犠牲も厭わない父親のやり方を目の当たりにしたことで諜報員としての自分と副官としての自分に葛藤し、自殺未遂を起こすも、シュルツに説得されて帝国を倒すべく努力することになる。戦後は「居心地がよ過ぎる」と自ら海軍を去り外交官としての道を歩む。
「特殊任務」ではシュルツに恋心(?)を抱くキャラとなり、オカルト趣味。
筑波貴繁(声:郷里大輔)
日本海軍の特務大尉でウィルキア海軍大学にてシュルツたちの教官を勤めた。57歳。ルート次第でシュルツの副長となる。
古き良き日本の親父を具現化したような人物で、時には艦長であるシュルツを殴って修正することもあるが厳格な堅物というわけではなく、気さくかつユーモラスで社交的な面もある(仲間になるルートで確認可能)など実際は硬軟併せた性格をしている。既婚者で日本に妻を残しているが、それを帝国軍と組んだ日本軍の親帝国派に突かれたことも。天城とは古くからの親しい中である。戦後は再び教官に復職し次期海兵候補を育成している。
「特殊任務」では親父の威厳も何もない側面を見せる。昔はやんちゃだったとのこと。銀婚式である。
エルネスティーネ・ブラウン(声:鈴木麻里子)
ドイツ共和国軍の技術将校、階級は大尉。28歳。どのルートでも仲間になり、解放軍の戦術補佐官となる。ヴェルナーや筑波が仲間にならないルートではシュルツの副長も引き受けている。
超兵器解析に尽力し、誰よりも早く深く超兵器の異常性を突き止める。戦後は再び超兵器が用いられないように超兵器の無力化研究に尽力する。
「特殊任務」においては怪しげな広島弁でしゃべることも。どうやら任侠映画の影響らしい。非常に年の事を気にしている。ゴキブリが嫌いでその名を聞くだけで奇声を上げて気絶する。日本語は堪能で難読漢字もさらりと読める。
ナギ(声:佐藤朱)
ウィルキア近衛海軍少尉でプレイヤー艦の通信長。23歳。的確に職務をこなす。副長不在時は代行を行うことも。
「特殊任務」においてはヒロインの座を狙って腹黒く行動し、騒動を拡大させる役割。出てくる超兵器に対してツッコミつつ説明してくれる。
天城仁志(声:藤本たかひろ)
日本海軍大佐で、筑波の古くからの戦友。52歳。日本軍の親帝国派によるクーデター時にシュルツらの脱出を支援するが根っからの軍人であるが故、後に帝国軍に所属し、シュルツらの前に立ちはだかる。
「特殊任務」においては筑波同様、別の側面を見せる。
フリードリヒ・ヴァイセンベルガー(声:藤本たかひろ)
ウィルキア帝国の元首で元国防軍大将兼国防議会議長であったエリート軍人。59歳。
クーデターの首謀者で、超兵器による圧倒的な力による支配が平和と平等をもたらすと信じ世界征服を企む。しかし、他者を常に見下す傲慢さと極端な攻撃的思想故に、身を滅ぼす結果を招くこととなる。
「特殊任務」において再会する。そこでもヴェルナーに唾棄されていた。
アルベルト・ガルトナー(声:小林通孝)
ウィルキア近衛海軍の副指令兼参謀で階級は大佐。46歳。
前任司令がクーデター時に戦死したため代行を務めるが、後に正式に解放軍司令に任命される。当人は自分のことを補佐向きで司令官の器ではない思っているが、帝国との戦争では優れた戦略立案と采配で解放軍を率いる。
「特殊任務」では出番がなく、そのことを最後に愚痴る。

キャラクター原案は米村孝一郎が担当している。

登場超兵器[編集]

  • 超高速巡洋戦艦「ヴィルベルヴィント」
    「鋼鉄の咆哮2 ウォーシップガンナー」から引き続き登場する超兵器、最大速力が80kt近い巡洋戦艦。アルケオプテリクスと共にアメリカ太平洋艦隊に大打撃を与えた。本作では艦橋付近を攻撃することにより煙突が破壊され、速力が大幅に落ちる。
  • 超巨大潜水戦艦「ドレッドノート」
    Windows版「鋼鉄の咆哮2 ウォーシップコマンダー」から登場する超兵器、大口径砲を搭載する潜水艦であり、浮上して砲撃戦を挑む能力を持つ。今までの作品では一度浮上すると再び潜航はしなかったが、本作では浮上と潜航を繰り返す。艦尾を破壊することにより潜航不可能にさせることが可能。
  • 超巨大双胴強襲揚陸艦「デュアルクレイター」
    旧作から登場する超兵器、揚陸艦の機能に加え、戦艦にも匹敵する兵装を持つ揚陸艦。物語序盤ではハワイを占領、後にスカパフローに奇襲をかける際にシュルツ達と交戦する。旧作と同じく艦尾のウェルドックが開いた時に内部への攻撃が有効だが、本作では艦橋を破壊することによりハッチが常時解放状態になる。
  • 超巨大爆撃機「アルケオプテリクス」
    大口径砲を搭載する双胴式の超巨大爆撃機、ヴィルベルヴィントと共にアメリカ太平洋艦隊に大打撃を与えた。ロンドンへ戦略爆撃を行うために飛来する。翼が破壊可能となっている。
    旧作から登場する超兵器だが、機体上部と後部に窓枠が追加されている他、ディテールが細かくなっているなどモデリングに大幅な修正が加えられている。
  • 超巨大双胴戦艦「ハリマ」
    戦艦の船体を横に並べて連結した双胴艦。基本的に旧作と同様だが、今作では煙突が破壊可能となっている。
  • 超巨大航空戦艦「ムスペルヘイム」
    戦艦の両舷に空母を2隻繋げた航空戦艦。紅海の解放軍艦隊を壊滅させた。旧作から大きく変更点があり、「グロース・シュトラール級の改良型」という設定が本作では逆となっており、ムスペルヘイムがプロトタイプの扱いとなっている。そのためか旧作では装備していた光学兵器を一切搭載していない。旧作と同じく耐久力が減ると空母部分が壊れるが、今回は切り離し戦艦部分のみとなる。
  • 超巨大列車砲「ドーラ・ドルヒ」
    新登場の超兵器。列車線4本を占領するほどの巨体をもつ列車砲であり「160cm列車砲」を装備している。この超大口径砲は上空に撃ち上げられた後、隕石のように目標へ降ってゆく。観測気球によって着弾地点を計測しており、ゆえに気球を破壊されれば命中率が著しく落ちる。また本体は鈍足であるが、動力車を前後に2両ずつ計4両連結させており、これにより高速移動を可能としている。動力車にも武装が装備されており、破壊すれば速度が落ちるが、トンネルに入ると復活する。
    デザインをした米村孝一郎は自身のTwitterで「グスタフがキャラ立ちしすぎてデザインしにくい、巨大感を出すために砲身長を伸ばしても画面内での取り回しが悪くなるので、砲身を太く基部をさらに太く」とコメントしている。また観測気球のデザイン画ではゴンドラに熱気球用バーナーがついており、これについて「最大のミス」と述べている。
  • 超巨大氷山空母「ハボクック」
    史実に計画が存在した、空母の周りに氷を生成する空母。氷が破壊されても海水で修復してしまう。本作では氷を破壊することが可能となっており、船体を丸裸にすることができる。氷は破壊すると再び生成が始まるが、火炎放射砲で破壊すると復活しない。戦闘開始直前に天候が雪に変わり、超兵器機関による影響とブラウン博士が推測している。旧作から登場する超兵器ではあるが、氷が溶ける場面は無かったため、本作で船体の形状が初めて露になり、本体は双胴空母だったことが判明した。
  • 超巨大レーザー戦艦「グロースシュトラール」
    帝国への協力の見返りとしてソ連で建造されていたとされる超兵器。ムスペルヘイムの改良型と思われ、様々な光学兵器に加え、今作では80cm砲も搭載している。艦橋の破壊もしくはある程度艦が損傷すると超兵器機関が暴走する、この状態では制御不可能と見られ、一定時間が経つと自爆していまう。暴走後は大規模な衝撃波で敵を破壊する「光子榴弾砲」を使うようになるなど、攻撃がさらに激しさを増す。旧作ではムスペルヘイムの改良型という位置づけだった。
  • 超巨大攻撃機「フォーゲル・シュメーラ」
    今回から新登場の超兵器。4枚の翼を持つ異形の攻撃機で、翼端に付けられたジェットエンジンを使い空中を自在に飛び回る。ぶら下げるように搭載している巨大レーザー砲「ホバー砲」で海を割るような射撃を行い、さらに海面に小型レーザーポッドを投下して海空両面から攻撃をしかける。報告から「グロース・シュトラールの航空機型」とも比喩されたが、光学兵器類はホバー砲のみである。ハワイに奇襲をかけ、アメリカがサルベージした超兵器「ワールウインド」を撃沈した。オープニング映像ではホバー砲を海面に垂直に照射し、大波で艦隊を一掃している。超兵器機関による天候を操る能力を明確に示した超兵器であり、晴天を雷雨に変えている。
    デザインをした米村孝一郎は自身のTwitterで「発掘された超科学を使用した設定から極端な外観を持つ攻撃機としてデザインした」、また「レーザーポッドは前翼の下部と側面に格納している」とのこと。
  • 超兵器「ワールウィンド」
    名称のみ登場の超兵器。アメリカ海軍がヴィルベルヴィントの残骸を回収、サルベージしたもの。フォーゲル・シュメーラの変則的な軌道の前になすすべなく撃沈された。
  • 超巨大ドリル戦艦「アラハバキ」
    巨大ドリルを2基、舷側に巨大ノコギリを装備したドリル戦艦。体当たりによる攻撃を行う。艦橋を破壊することにより、ドリルとノコギリの起動を停止させることが可能。前作では「アラハバキ2」という名称で登場し、ドリルが海上に全て出ている状態だったが、本作では喫水が深くなっており、先端が海面に触れるほどになっている。天城仁志がシュルツ達を沈めるために本艦に搭乗している。
  • 超巨大戦艦「ヴォルケンクラッツァー」
    日本の呉基地で建造されていた超兵器。艦内の全エネルギーを集め撃つ出す「波動砲」を装備しており、シュルツ達を迎え撃つために四国を真っ二つに分断して登場する。大陸を削るほどの威力があるが、発射までにエネルギーを充填する必要があり、このとき砲身付近に攻撃を当てるとエネルギーの逆流により暴発させダメージを与えられる。。また、艦橋を破壊すると防御重力場が弱まり、防御力が落ちる。本作では歴代で装備していた、レールガン、δレーザーなどは装備していないが、難易度HARD以上では「砲塔型レールガン」を搭載する。
  • 超巨大水上要塞「ヘル・アーチェ」
    今回から新登場の超兵器。海上油田に偽装した超大型レーザー砲台であり、太陽光を利用した超大型砲「太陽光凝集砲」を装備している。砲台本体と4基の架脚から形成され、架脚には砲門と離着陸場を備える。ナギは油田を改造したものと推測していたが、シュルツは最初から超兵器として建造されていたものと推測している。空中に浮かぶ鏡「浮遊鏡」を大量に放出し太陽光を集め、チャージした後に太陽光凝集砲を放つ。そのため浮遊鏡を破壊するとチャージ時間が延びる。PS2版ではバグにより機関後進していれば当たらないバグがある(PSP版では修正)。シュルツ達が戦闘するまでは、海域に霧が発生しており行方不明艦(恐らくヘルアーチェに撃破された)が続出していたが、ナギがヘル・アーチェを確認すると晴れる。そのためヘル・アーチェも天候を操る能力を持っていると思われる。
    前記した2体の超兵器と、後記するフィンブルヴィンテルが米村孝一郎デザインだが、ヘル・アーチェは別人とのこと。
  • 超巨大航空戦艦「リヴァイアサン」
    ヴァイセンベルガーが本国に隠していた超兵器。波高を上昇させていることから津波を引き起こすことができると目される。トリマラン型の船体と後部に飛行甲板を装備した航空戦艦であり、レーザーとミサイルを主兵装とし総合的に高い性能を誇る。艦が損傷してからは莫大な破壊エネルギーを発生させる光子榴弾砲を用いる。登場ムービーでは甲板の大型レールガンのハッチを開放する場面があるが、戦闘中は閉じており、性能表にも装備すらしていない。これは旧作「鋼鉄の咆哮3」ではレールガンを装備する超兵器であったためである。
  • 超巨大潜水戦艦「ノーチラス」
    リヴァイアサンを撃沈されたヴァイセンベルガーが、北極への逃走用に使用した超兵器。明言はされていないが旧作と同様ドレッドノートの同型艦とされる。本作では最初は浮上しており、一定ダメージを与えると潜航するイベントが発生し、強制クリアとなる。
  • 究極超兵器「フィンブルヴィンテル」
    今回から新登場の超兵器であり、最終ボス。超兵器の「マスターシップ」とも呼ばれる。オープニング映像で登場する赤い目玉はこの超兵器であると思われる。前方に突き出した2本の胴体と、その上部に巨大な顔を持ち、多数の目玉を持つ異形の艦。顔からは咆哮と共に「黒い雷球」と呼ばれる反物質弾が放たれ、触れたものと対消滅反応を起こす、氷山や島をも消し去るほどの破壊力を持つ。胴体を連結している中央部にあるコアのようなものを破壊すると、中から「脳味噌」のようなものが露になり、防御力が落ちるが暴走を始める。
    ヴァイセンベルガーによるとこの超兵器は太古より存在しており、北極海にった大陸を滅ぼし「大いなる冬」をもたらしたという。
    シュルツ達が倒してきた超兵器はこのフィンブルヴィンテルを起動させる為の実験台だった(ヴァイセンベルガー曰く「紛い物」)。また他の超兵器の動力源「超兵器機関」はフィンブルヴィンテルを原型にして生み出されたのではないかと推察されている。
    デザインをした米村孝一郎によると「現用艦を基にしたデザインは受けなかったので宇宙船的に変更。BLUEDROPのノヴァール同様亀裂が無数に入った船体を造形で表現するがテーマでモチーフは海坊主。」とツイッターでコメントしている。準備稿の「現用艦を基にしたデザイン」時点では3胴艦のような形状をしている。

以下「特殊任務」にて登場

  • 超巨大ドリル戦艦「アマテラス」
  • 超巨大ドリル戦艦「あら、葉巻?」
    「アラハバキ」の同型艦、「アマテラス」は旧作にも登場したが、「あら、葉巻?」は本作初登場。「アラハバキ」がキューバ島裏にてシュルツ達にタイマンを申し込み戦闘が発生、撃破すると今回出番の無かった次男の「アマテラス」が登場。さらにアマテラスを撃破すると「あら、葉巻?」が登場する。2隻ともアラハバキより性能が上であり、光学兵器を装備している。3隻合わせて「ドリル三兄弟」らしく、アラハバキが三男、アマテラスが次男、あら、葉巻?が長男らしい。PSP版ではステージの難易度が非常に高く、ドリル戦艦の速力が非常に上がっており、さらに2周目では「あら、葉巻?」の出現と同時に「アラハバキ」と「アマテラス」が復活し、3隻同時に相手をすることとなる。特にあら、葉巻?の速力が著しく上がっており、難易度によっては最大で176ktにもなる。
  • 究極ステルス戦艦「パーフェクトプラッタ」
    光学迷彩によって目視できない戦艦、しかし航跡により位置が特定できる。鋼鉄の咆哮シリーズのWindows版では「〇〇・ブラッタ」という名称の超兵器が毎回登場しており、ブリーフィングでナギが呟く「パソコン版の常連」はこのことで、「リフレクト・プラッタ(原作ではリフレクト・「ブ」ラッタ)」は「鋼鉄の咆哮2 ウォーシップコマンダー」に登場した超兵器のことである。「プラッタ」とは「ゴキブリ」を意味する。
  • 究極なまもの兵器「キョウフノダイオウイカ」
    その名の通り鉢巻を巻いた巨大なスルメイカの姿をした究極生物(なまもの)兵器。火星から降ってきた「恐怖の大王」であり、1999年に世界を滅ぼすと予言され、南氷洋に封印されていた物をヴァイゼンベルガーが発見し、養殖して対日輸出しようとしていた。
    その姿とは裏腹に耐久力はフィンブルヴィンテルを遥かに上回り、イカリング状の「イカリングレーザー」やイカ墨波動砲、超怪力線照射装置などの超強力な兵装を搭載している。その能力はヴァイゼンベルガー曰く「リヴァイアサンの約十倍(当社比)」らしい。PSP版ではイカリングレーザーが消え、代わりにフィンブルヴィンテルが装備していた「反物質砲(ただしプレイヤーが使える小型のもの)」を装備している。
  • 「1/144 ぼるけんくらっつぁー」
    超兵器「ヴォルケンクラッツァー」を小型化(実際に1/144サイズかは不明)したもの。サイズは小型艇クラスだが、波動砲を持つ。

なお本作では超兵器登場時にシリーズおなじみの「超高速巡洋戦艦『ヴィルベルヴィント』接近!」などと言った掛け声が無くなっている。

また「1/144 ぼるけんくらっつぁー」は撃破しても超兵器図鑑に登録はされないが、撃破時には超兵器としてカウントされる。

PlayStation Portable版[編集]

2009年にPlayStation Portableへと移植された。
主な変更点は以下の通り。

  • 題名が『ウォーシップガンナー2 ポータブル』に変更。
  • 「反物質砲」など、新規パーツの追加およびに既存パーツのパラメーター変更。ただしPS2版から登場しない航空機もある。
  • 「超重力電磁防壁」など累積戦果褒章限定のパーツが開発・生産することができる。
  • マルチプレイ機能搭載、「対戦」「協力」「設計図交換」を追加。
  • 航空機の装備変更による、戦闘能力の改善。
  • 既存パーツの強化による、敵攻撃力の激増(特に敵超兵器の強化が著しい)。
  • 「ヘル・アーチェ」の大型レーザーが後進していても当たるようになった。
  • 一部のBGM(ドック画面・設計画面・演習選択画面)が初代ウォーシップガンナー(PC版鋼鉄の咆哮2)のそれぞれのものに変更された。

外部リンク[編集]