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木曽山脈 – Wikipedia

「中央アルプス」はこの項目へ転送されています。その他の用法については「アルプス」をご覧ください。 木曽山脈(きそさんみゃく)は、本州の中央部を長野県の木曽谷と伊那谷に跨って南北に連なる、木曽川と天竜川に挟まれた山脈である。通称中央アルプスとも呼ばれ、飛驒山脈(北アルプス)、赤石山脈(南アルプス)と共に日本アルプスと呼ばれることもある。 木曽山脈は飛驒山脈や赤石山脈とは違い、3,000m級の山が存在せず、山列も単純な一列で東西の厚みがない。その意味では飛騨山脈・赤石山脈に比べて山脈の規模は大きく劣る。南は美濃三河高原へと連なっている。最高峰は木曽駒ヶ岳の2,956mで、長野県歌「信濃の国」の歌詞にも出てくる。 木曽駒ヶ岳以北は中古生層である砂岩・頁岩・石灰岩といった岩石で構成されるが、それより南は花崗岩となっており、木曽山脈は花崗岩の山脈であると言っても過言ではない。 木曽山脈の主稜線は、三河高原、尾張丘陵及び知多丘陵を経て知多半島最南端の羽豆岬まで連なっている。 また、その尾根に沿って、木曽山脈西側を流れる木曽川から取水している、愛知用水が流れている。 木曽山脈の谷は深く、八百八谷と言われている。流れ出た川は与田切川・太田切川など○○田切川といった名前が多い。これらの川が谷幅が広がった地域に出ると土砂を堆積させ、扇状地を形成した。その後断層活動と河川の浸食作用によって扇状地は左右に分断され、川底は深く切れ込んでいる。この地形を田切地形と読んでいる。田切地形の中を流れる川だから○○田切川と名付けられたのであるが、成因から言うと逆である。伊那地方の天竜川の支流に多く見られる。 木曽山脈の範囲[編集] 木曽山脈の範囲については諸説あり、最も広い範囲は経ヶ岳から大川入山とする考え方で全長約65kmになる。狭くみると大棚入山(又は権兵衛峠)から摺古木山(又は大平峠)までの約35kmとする意見もある。そのほか南の範囲を恵那山までとする有力な説もある。また、更に南西に延ばし、矢作川水系の上村川を越えて三国山までとする考えもある。 木曽山脈と御嶽山との間には、日本の代表河川である木曽川が流れており、御嶽山は明らかに木曽山脈の山ではないが、登山ガイドブック等で木曽山脈の情報量が少ないために、便宜上、御嶽山を木曽山脈と共に掲載している例が多々見受けられる。本来は「木曽山脈・御嶽山」と題して紹介されるべきであるが、単に「木曽山脈」と題されているガイドブックも多いため、御嶽山及びその周辺の御嶽山系を木曽山脈の一部の山であると誤認している人もいる。 国定公園への指定[編集] 飛驒山脈は中部山岳国立公園に、赤石山脈は南アルプス国立公園に指定され、国立公園として自然の保全が図られているが、木曽山脈は国定公園にさえ指定されていなかった[1]。隣の御嶽山も同様の扱いで、これは木曽ヒノキを主とする林業に配慮したものである。ただしその下のレベルでは、木曽山脈県立公園として長野県の県立自然公園には指定されていた[2]。令和2年3月27日、自然公園法に基づき国内57カ所目となる中央アルプス国定公園に指定[3]された。 南部の恵那山の岐阜県側は、胞山県立自然公園に指定されている。 ウィキメディア・コモンズには、木曽山脈の植物に関連するカテゴリがあります。 木曽駒ヶ岳の濃ヶ池、宝剣岳の千畳敷カールと極楽平、三ノ沢岳、南駒ヶ岳の摺鉢窪カールなど東面に圏谷(カール)が広がる[4]。その圏谷は、大規模な高山植物の群生地となっている。飛騨山脈や赤石山脈と同様、海抜1,500-1,600m前後までが山地帯(落葉広葉樹林)、1,500-1,600mから2,500m前後までが亜高山地帯(亜高山帯針葉樹林)、それ以上が森林限界のハイマツ帯・高山植生となっている。昭和30年代までは、木曽駒ヶ岳から空木岳にかけてのハイマツ帯にはライチョウが生息が確認されていたが、その後、木曽山脈からは絶滅したとされている[5]。将棊頭山から仙涯嶺にかけての稜線には[6]、木曽山脈の高山帯の固有種であるコマウスユキソウが自生している[7]。 登山と観光[編集] 江戸時代には山岳信仰の対象となっていた木曽駒ヶ岳は、1891年(明治24年)にウォルター・ウェストンが登頂してから近代登山が始まった [8]。木曽駒ヶ岳山頂周辺に山小屋が建設され登山道が整備され、昭和に入ると登山者が増加した[4]。1967年(昭和42年)7月に、駒ヶ岳ロープウェイ開通に伴い、ロープウェイの終点の千畳敷や木曽駒ヶ岳に多くの登山者や観光客が訪れるようになった[9]。越百山より北側には登山シーズン中に営業を行う有人の山小屋がある。登山道上にあるキャンプ指定地は、駒ヶ岳頂上山荘の1箇所のみである[4]。越百山より南部には、富士見台高原の萬岳荘以外に有人の山小屋がなく主に無人の避難小屋があるが、北部と比べて訪れる登山者は少ない。 木曽山脈の山[編集] 主稜線の主な山[編集]

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天田郡 – Wikipedia

京都府天田郡の位置(水色:後に他郡から編入した地域) 天田郡(あまたぐん)は、京都府(丹波国)にあった郡。 1879年(明治12年)に行政区画として発足した当時の郡域は、福知山市の大部分(大江町各町・雲原・報恩寺・印内・山野口・私市を除く)にあたる。 古代[編集] 郷[編集] 『和名類聚抄』に記される郡内の郷。 六部郷 土師郷 宗部郷 雀部郷 和久郷 拝師郷 庵我郷 川口郷 夜久郷 神戸郷 式内社[編集] 『延喜式』神名帳に記される郡内の式内社。 近世以降の沿革[編集] 知行

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外国語放送 – Wikipedia

この記事は特に記述がない限り、日本国内の法令について解説しています。また最新の法令改正を反映していない場合があります。ご自身が現実に遭遇した事件については法律関連の専門家にご相談ください。免責事項もお読みください。 外国語放送(がいこくごほうそう)とは、外国語による放送のこと。この項目では主に日本の放送法に定められた基幹放送の一種としての「外国語放送」について記述する。 外国語放送は、ある国内に滞在する外国人を対象として行われる。国外の人々に向けた放送は国際放送と呼ばれる。 日本では、1945年に開設された在日米軍向けの放送(のちのAFN)を嚆矢とする。 日本の放送事業者による放送番組単位での実施例として、NHKラジオ第2放送などで外国語のニュースを放送する例がある。 基幹放送として[編集] 総務省令放送法施行規則別表第5号7「放送番組による基幹放送の区分(4)外国語放送」に規定される。また、(注)11[1]に「外国語による放送を通じて国際交流に資する放送」と規定している。 1995年(平成7年)1月に起きた阪神・淡路大震災で英語以外の外国人に対する情報提供不足が課題となり、制度化された。 放送対象地域は、総務省告示基幹放送普及計画に、超短波放送(FM放送)により東京都の特別区、名古屋市、大阪市及び福岡市をそれぞれ中心した区域として総務大臣が別に定める区域に行うとしている。 具体的な地域は総務省告示[2]によるが、他の民放FM局(都道府県単位が対象)とは異なり、特別区・市・国際空港が対象で複数の都府県にまたがっている。 放送対象地域で良好に受信できるようにするには小電力の中継局を多数設置するよりも送信所を大電力化した方が効率的であるため、実質的に広域放送がされている。 呼出符号(コールサイン)はいずれも「JO*W-FM」で他の民放FM局(「JO*U-FM」または「JO*V-FM」(*は英字、但し既に中波放送局の中継局として使われているものは除く。))と区別できる。 放送事業者と放送区域[編集] InterFM897 東京都区部、さいたま市、千葉市、横浜市、川崎市、成田国際空港 FM COCOLO(運営:FM802) 大阪市、堺市、東大阪市、関西国際空港、神戸市、尼崎市、京都市、奈良市 ラブエフエム国際放送(LOVE FM)

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ちちんぷいぷい – Wikipedia

この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。出典検索?: “ちちんぷいぷい” – ニュース · 書籍 · スカラー · CiNii · J-STAGE · NDL · dlib.jp · ジャパンサーチ · TWL(2013年9月) ちちんぷいぷいは、まじない用語である。一般には子供が怪我をしたときになだめる用語でもある。主に、母親、もしくは保母など保護的立場にある者が「ちちんぷいぷい、痛いの痛いの、飛んでけ!」といったように使用する。古くはもっと長く「チチンプイプイ御代(ゴヨ)の御宝(オンタカラ)」ととなえた[1]。 一説にはその語源は「知仁武勇御代の御宝」(ちじんぶゆう ごよのおたから)である[2]。 テレビなどの子供向け番組では、忍者の呪文に使われたり、アラビアンナイトをモチーフにした番組での魔法の呪文に使われるなど、本来の意味とは異なった使用もされている。テレビなどの子供向け番組にも同名の題名が使用されていることがある。 1990年にアーノルド・シュワルツェネッガーが出演したアリナミンV(武田薬品工業)のコマーシャルでは、この言葉をもじった「ちちんブイブイ」という言い回しが使用され、「交響曲第7番 (ショスタコーヴィチ)」のメロディに乗せてこの言い回しで歌った[3]。このCMソングをフルコーラスアレンジした「ちちんVV(ブイブイ)の唄」(歌:CM NETWORK)という楽曲がCD化されている。1991年に同商品のCMソングに起用されたCM NETWORK with 坪倉唯子の「魔人Vが行く」の歌詞にもこの言い回しは登場する。 他言語における類似例[編集]

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ニューヨーク・ニューヨーク – Wikipedia

『ニューヨーク・ニューヨーク』(New York, New York)は、1977年のアメリカ映画。ニューヨークを舞台にしたサックス奏者と歌手のラブ・ストーリーである。 ストーリー[編集] 1945年8月15日、対日戦勝に湧くニューヨーク。復員したサックス奏者のジミーは、たまたま立ち寄ったトミー・ドーシー楽団演奏のパーティで出会ったフランシーヌを強引に口説く。翌日、ジミーは部屋代でホテルのフロントと揉めている所にフランシーヌと再会。二人はビッグバンド・ジャズの楽団に入ってツアーに出るが、短気でプライドが高いジミーの振る舞いによって、二人の関係とそれぞれの運命は変化してゆく。 キャスト[編集] ※括弧内は日本語吹替[1] テーマ曲[編集] 「ニューヨーク・ニューヨーク(Theme from “New York, New York”)」(フレッド・エッブ作詞、ジョン・カンダー作曲)はライザ・ミネリが劇中で歌唱し、サウンドトラック盤に収録され、1977年にシングルリリースされた。 さらに翌年にミネリの友人のフランク・シナトラがカヴァーし、1980年発売のシナトラのアルバム『Trilogy: Past Present & Future』に収録され同年にシングルリリースされると、シナトラの代表曲の1つともなる大ヒットとなった。

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正保 – Wikipedia

正保(しょうほう)は、日本の元号の一つ。寛永の後、慶安の前。1644年から1648年までの期間を指す。この時代の天皇は後光明天皇。江戸幕府将軍は徳川家光。 なお、この「正保」という元号は以下の理由から不評であった 「正保(しょうほう)」は「焼亡(しょうぼう)」と音が似ている 「正」の字が「一にして止まる」、「保」の字が「人口木」とそれぞれ読める 「正保元年」と書き記すと、かつて大乱があった元号「保元」より、「正(まさ)に保元の年」と読め、再び大乱が起こる兆しがある このような批判が京都から始まり、ついには本当に良くない兆しを持つ元号ではないかという世論が高まってしまったため、結局短期間で改元されることになった 『尚書』正義の「先正保衡佐我烈祖、格于皇天」から。 物事を公平公正にして、そしてその状態を保つという意味である。 なお、時の将軍徳川家光は、年号は諸家の勘文から武家が定めるべきであり、「公家武家の政は正しきにしくはなし、正しくして保たば大吉なり」として「正保」を定めたと、林鵞峯の『改元物語』に記されている。 正保年間の出来事[編集] 3年 鄭成功が幕府に対して援助の兵を求め、幕府はこれを拒絶する。 誕生[編集] 死去[編集] 西暦との対照表[編集] ※は小の月を示す。 正保元年(甲申) 一月 二月※ 三月

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サスカチュワン州 – Wikipedia

サスカチュワン州 Saskatchewan モットー: ラテン語:”Multis E Gentibus Vires”(英: From many peoples, strength) サスカチュワン州(サスカチュワンしゅう、英: Saskatchewan 英語発音: [səˈskætʃəwən / -əˌwɑːn]  聞く[ヘルプ/ファイル])は、カナダの中西部に位置する州の1つ。サスカッチュワンとも表記される。北米大陸中央部の「プレーリー」に位置し、西はアルバータ州、東はマニトバ州、北はノースウェスト準州と接し、南は国境を隔ててアメリカのモンタナ州、ノースダコタ州と接する。州都はレジャイナ、州最大の都市はサスカトゥーンである。 サスカチュワンの語源は、サスカチュワン川の名前から来ているが、クリー語の「ᑭᓯᐢᑳᒋᐘᓂ ᓯᐱᐩ」[3]の音から。意味は「速く流れる川」。

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気鳴楽器 – Wikipedia

笛は気鳴楽器である。 気鳴楽器(きめいがっき、英: Aerophone)は、主に空気の塊を振動させることによって音を出す楽器である[1]。弦(弦鳴楽器)あるいは膜(膜鳴楽器)は使用することなく、楽器自身の振動(体鳴楽器)が大幅に音に加わることもない[2]。 気鳴楽器は、原初のホルンボステル=ザックス(英語版)楽器分類体系における4つの主要なクラスの1つである。気鳴楽器はさらに振動している空気が楽器内部に含まれているかどうかによって分類される。1つ目のクラス(41)には、演奏された時に、振動している空気を包含しない楽器が含まれる。うなり木(英語版)が一例である。これらは「自由気鳴楽器」と呼ばれる。このクラスにはハーモニカといった自由簧楽器(英語版)(412.13)が含まれるが、サイレンや鞭といった、多くの人によって吹奏楽器(管楽器)と全く呼ばれそうにない多くの楽器も含まれる。2つ目のクラス(42)には、演奏された時に振動している空気を包含する楽器が含まれる。このクラスは一般的に管楽器と呼ばれるほぼ全ての楽器を含む — ディジュリドゥ、金管楽器(423; 例: トランペット[3]、フレンチホルン、バリトンホルン(英語版)、チューバ、トロンボーン)、木管楽器(421 & 422; 例: オーボエ[3]、フルート[3]、サクソフォーン、クラリネット[3]))等[4]。 さらに,非常に大きな音は,共鳴空洞に向けられた,あるいは共鳴空洞の内部で起爆された爆発によって発生することがある。したがって、「風」または「空気」が蒸気または空気と燃料の混合物であるという事実にもかかわらず、カリオペ(英語版)(および汽笛)やパイロフォン(英語版)の内部での爆発はクラス42楽器と考えられるかもしれない[要出典]。 アーダル・パウエル(英語版)によれば、笛は数え切れないほど多くの古代文化で見られる単純な楽器である。エジプト、ギリシア、およびインドが、笛が誕生した場所として伝説的ならびに考古学的に検証可能な場所である。これらのうち、横笛は古代インドでのみ見られたのに対して、フィップル笛は3箇所全てで見出される。パウエルは、現代インドのバーンスリーは中世前期以降あまり変化していなさそうである、と述べている。 気鳴楽器の起源を同定することは困難であるが、アメリカ先住民とその子孫が最も多様な気鳴楽器を作ったと考えられており、これらは原始アメリカの主要な非発声、旋律楽器であったと理解されている[5]。考古学研究により、古代メキシコ、コロンビア、ペルーにおける球笛(英語版)の例が発見され、複数の管状笛がマヤとアステカで一般的であったことが明らかにされた。巻貝の殻の気鳴楽器としての使用も、中米やペルーといった地域において広く行き渡っていたことが明らかにされている[6]。 中国における気鳴楽器の例は新石器時代に遡ることができる。賈湖骨笛(英語版)の破片が古代中国の賈湖(英語版)の墓地遺跡から発見された。これらは演奏可能な楽器の最も初期の例である。この楽器は典型的にはタンチョウの翼の骨から彫られ、5つから8つの孔を持つ。この骨笛は、ほぼ正確なオクターブで音を出すのに十分な性能があり、儀式用に使用されていたと考えられている[7][8]。中国の竹製の笛の例は紀元前2世紀に遡る。これらの笛は笛子あるいは単に笛と呼ばれ、典型的には旋律を演奏するための6つの孔を持っていた[9]。 有名なバーンスリーを含む笛は、紀元前15世紀からインド古典音楽の欠かせない存在となっている。ヒンドゥー教の主要な神であるクリシュナは、笛と結びついている[10][11]。一部の初期の笛は脛骨で作られていた。また、笛は常にインドの文化や神話に欠かせないものであり[12]、紀元前1500年頃のインドの文献には横笛についての曖昧な言及があることから[13]、横笛の起源はインドにある[14][15]とするいくつかの説が存在する。 この節の加筆が望まれています。 (2015年4月) 自由気鳴楽器[編集]

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八女郡 – Wikipedia

福岡県八女郡の位置(緑:広川町) 八女郡(やめぐん)は、福岡県の郡。 人口19,834人、面積37.94km²、人口密度523人/km²。(2022年2月1日、推計人口) 以下の1町を含む。 郡域 1896年(明治29年)に行政区画として発足した当時の郡域は、上記1町のほか、下記の区域にあたる。 久留米市の一部(荒木町藤田) 八女市の全域 筑後市の大部分(西牟田を除く) みやま市の一部(瀬高町廣瀬・瀬高町小田・瀬高町長田・瀬高町坂田・瀬高町本郷・瀬高町文廣) 歴史 1.福島町 2.長峰村 3.三河村 4.光友村 5.辺春村 6.串毛村 7.木屋村 8.大淵村 9.矢部村

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