昭和電工事件 – Wikipedia

事件の舞台となった当時の昭和電工本社 昭和電工事件(しょうわでんこうじけん)は、終戦後間もない1948年(昭和23年)におきた贈収賄汚職事件。昭電事件[1][2][3]、昭電汚職(しょうでんおしょく)[1]、昭電疑獄(しょうでんぎごく)[2][3][4]とも呼ばれる。 事件のあらまし[編集] 検察庁へ引致される栗栖赳夫(中央手前の眼鏡の人物) 復興資金として復興金融金庫からの融資を得るために、大手化学工業会社・昭和電工の日野原節三社長が行った政府高官や政府金融機関幹部に対する贈収賄事件。1948年(昭和23年)6月に発覚したが、収賄側としてGHQの下で日本の民主化を進める民政局(GS)のチャールズ・ケーディス大佐ら高官の名前が取り沙汰され、ケーディスは失脚。裏にGSのライバルで反共工作を行っていたGHQ参謀第2部(G2)のチャールズ・ウィロビー少将と右翼の三浦義一の暗躍があった。 疑惑に先に手を付けたのは警察であった。当時、捜査2課長で後の警視総監を務めることになる秦野章らは、内偵を進めていくうちに政界がらみの大きな汚職事件になると確信し、政府がつぶれるという危機感すら抱いたが、それでも捜査を進めた。捜査の過程ではGHQ職員らも金を受け取っていたことが発覚。政財界だけなく、GHQも関わる三つ巴の構造汚職であることを掴む。このためこれを察知したGHQは圧力をかけ、捜査から警察を締め出し、GHQのいうがままに動く検察主導で行わせるよう工作した。警察は情報を漏らすというのがその理由であった。そこで秦野は一策を講じ、クリスチャン・サイエンス・モニターの記者であったゴードン・ウォーカーを呼び、GHQ関係者の名前がずらりと並んだ汚職容疑者リストをすべて渡した。ゴードン・ウォーカーはさっそくGHQを訪れ「GHQは、日本の警察の邪魔をするのか」といい、そのリストを見せた。直後からGHQの警察への干渉はぴたりと止まった。しかし、その後ゴードン・ウォーカーは突然朝鮮半島へ転任になった。また秦野と藤田刑事部長の2人は突如、転任となり、その後捜査は警察から検察へ移ることになる。検察の捜査ではGHQへの疑惑は全く出なかった[5]。 大蔵官僚・福田赳夫(後の首相)や野党・民主自由党の重鎮・大野伴睦(後の自由民主党副総裁)の逮捕に始まり、やがて政府高官や閣僚の逮捕にまで及んだ。栗栖赳夫経済安定本部総務長官、西尾末広前副総理が検挙され芦田内閣は総辞職をもって崩壊し、民主自由党の吉田内閣の成立をもたらした[4]。その後、前首相であった芦田均自身も逮捕されたが、裁判では栗栖以外の政治家は無罪となった。 事件の経緯[編集] 1948年(昭和23年) 1962年(昭和37年)4月13日‥最高裁で日野原元社長に懲役1年執行猶予5年の確定判決、同年11月に栗栖の懲役8ヶ月執行猶予1年追徴金150万円が確定。他の重要被告はほぼ無罪となる[6]。 捜査取調結果[編集] 経済安定本部・栗栖赳夫総務長官、昭和電工・日野原節三社長ら15名の、復興金融金庫、日本興業銀行からの昭和電工融資にからむ贈収賄 日野原社長の贈賄と受領側の収賄 藤井孝常務の贈賄と受領側の収賄 GHQ陰謀説[編集] この事件をGHQ参謀第2部が民主化を進めようとする民政局のメンバーを排除するとともに、保守派内閣の成立を図った陰謀とする説が有力である[4]。 ^ a b 昭電事件弁護士ドットコム

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時差式信号機 – Wikipedia

この記事には独自研究が含まれているおそれがあります。問題箇所を検証し出典を追加して、記事の改善にご協力ください。議論はノートを参照してください。(2018年5月) 時差式信号機(じさしきしんごうき)とは、道路に設置される交通信号機の一種で、対面交通の道路でいずれか一方の通行時間を延長する信号機。右折する車両が多い交差点や連続した交差点などに設置され、個別に青信号になったりと、赤信号に変わる時間をずらして渋滞の改善を目的につくられた信号機である[1]。 時差式信号機表示板(東京都) 日本における概要[編集] 主に右折する車両の多い交差点(丁字路や高速道路への入口、一方通行との交差点)や連続した交差点に設置されており、右折車線がある側の青信号の時間を延長することによって、渋滞の改善を図っている。後発式,先発式,右折車分離式などがある。 交差道路側に左折専用車線がある場合、時差作動中の間交差道路側は左矢印で左折のみ進行可能時間を延長する交差点も存在する。 後発式[編集] 時差式信号機(後発式表示板)(東京都) 両方向の信号が同時に青信号となり、右折車線のある方向の青信号が延長され、対向車線の信号は赤となる方式。一般的な方式である。 方式 サイクル左が時差作動側 右が非作動側 アニメーション左が時差作動側 右が非作動側 例1 青、青 青、黄 青、赤 黄、赤 赤、赤

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アオショウビン – Wikipedia

ウィキメディア・コモンズには、アオショウビンに関連するメディアがあります。 アオショウビン(青翡翠、学名Halcyon smyrnensis)は、ブッポウソウ目カワセミ科に分類される鳥。中東から東南アジアにかけてよく見られるカワセミの仲間である。 体長は25cmほどで、アカショウビンと同じくらいの大きさ。くちばしと足は赤く、目は黒い。頭から脇腹、腹までは濃い茶色、英名のとおりのどは鮮やかな白、翼の芯は黒い。翼のふちと背中はあざやかな空色で、これが和名の由来になっている。若鳥はくちばしが茶色っぽく、のどの白色もあざやかではない。 中近東から東南アジアまで広く分布する。 日本では迷鳥として、南西諸島(石垣島、西表島)において観察記録がある。 分布域では森林から都市部まで広く生息する。水辺から離れた場所にも生息している。ホバリングはせず、石や枝の上からえものを狙う。水に飛び込んで魚類やカエル、カニ、水生昆虫などを捕食するが、地面のカタツムリやトカゲをとらえることもある。 細く短い声で「ピッ ピッ」と鳴く。 ギャラリー[編集] ^ Sibley-Ahlquist鳥類分類ではショウビン科(Halcyonidae) 関連項目[編集]

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笹原正三 – Wikipedia

笹原 正三 1954年レスリング世界選手権での対ニコライ・ムザシヴィリ (ru) 戦にて(上が笹原) 個人情報 フルネーム ささはら しょうぞう 国籍 日本 生誕 (1929-07-28) 1929年7月28日(92歳) 日本山形県山形市 スポーツ 競技 レスリング 種目 フリースタイル

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アラゴルン – Wikipedia

この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。出典検索?: “アラゴルン” – ニュース · 書籍 · スカラー · CiNii · J-STAGE · NDL · dlib.jp · ジャパンサーチ · TWL(2021年5月) この記事は英語版の対応するページを翻訳することにより充実させることができます。(2021年5月) 翻訳前に重要な指示を読むには右にある[表示]をクリックしてください。 英語版記事の機械翻訳されたバージョンを表示します(各言語から日本語へ)。 翻訳の手がかりとして機械翻訳を用いることは有益ですが、翻訳者は機械翻訳をそのままコピー・アンド・ペーストを行うのではなく、必要に応じて誤りを訂正し正確な翻訳にする必要があります。 信頼性が低いまたは低品質な文章を翻訳しないでください。もし可能ならば、文章を他言語版記事に示された文献で正しいかどうかを確認してください。 履歴継承を行うため、要約欄に翻訳元となった記事のページ名・版について記述する必要があります。記述方法については、Wikipedia:翻訳のガイドライン#要約欄への記入を参照ください。 翻訳後、{{翻訳告知|en|Aragorn}}をノートに追加することもできます。 Wikipedia:翻訳のガイドラインに、より詳細な翻訳の手順・指針についての説明があります。 アラゴルン二世(Aragorn II、第三紀2931年3月1日 –

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日当駅 – Wikipedia

この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。出典検索?: “日当駅” – ニュース · 書籍 · スカラー · CiNii · J-STAGE · NDL · dlib.jp · ジャパンサーチ · TWL(2021年11月) 日当駅(ひなたえき)は、岐阜県本巣市日当にある樽見鉄道樽見線の駅である。駅番号はTR16。 単式ホーム1面1線の地上駅である。無人駅であり、小さな待合所がホーム上に置かれている。 周辺施設[編集] 当駅は桜の時期になると、駅・車両と桜を絡めて撮影する鉄道ファンが大勢訪れる。また、樽見線の新線区間で数少ない写真撮影スポットでもある。 計画時、当駅を含む区間(宇津志トンネル – 当駅 – 日当トンネル)は1000分の20の勾配となるところであったが、1000分の10に緩和した[2]。 樽見鉄道 樽見線

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カスミン – Wikipedia

この項目では、NHKのテレビアニメについて説明しています。カスミンをニックネームとするタレントについては「春日俊彰」を、農業用殺菌剤については「カスガマイシン」をご覧ください。 この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。出典検索?: “カスミン” – ニュース · 書籍 · スカラー · CiNii · J-STAGE · NDL · dlib.jp · ジャパンサーチ · TWL(2014年7月) 『カスミン』(英: Mistin)は、2001年10月13日から2003年10月1日までNHK教育テレビで放送されたテレビアニメ作品、及びこれを原作とする漫画作品。 概要 小学4年生の少女・春野カスミが、ヘナモンという八百万(やおよろず)の妖怪達と繰り広げる奮闘と交流を暖かい視点で描いたホームドラマ&ファンタジー。NHKオリジナルアニメの第6作目である。 このアニメは2001年より放送開始された作品であるが、フルハイビジョン規格で制作されている。この当時は、民放局で放送されていたアニメがフィルム制作からデジタル制作に移行し終わったばかりの時期である。 主人公カスミ役の水橋かおりは本作がアニメ初主演作品である。 登場人物 ヘナモンとは、人間界にあるものや古くなったものが変化したものである。色々な姿に変化することができたり、術を使ったりと能力はヘナモンによって色々ある。 主人公 カスミン

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スバル・レックス – Wikipedia

レックス(REX)は、富士重工業(現・SUBARU)が製造および販売していた軽自動車である。 レックスは、1972年にR-2のモデルチェンジ版として登場してから20年もの長い期間にわたり販売された。これまでのスバル・360やR-2に比べると、良く言えば落ち着きがある、悪く言えば凡庸なデザインのクルマであった。初代こそ若干のアクがありスバルらしさを残していたものの、2代目、3代目はスズキ・アルトやダイハツ・ミラなど他社の強力なライバルと対抗するためか、比較的おとなしめの外観である。 スズキやダイハツには及ばなかったが、オーソドックスな商品構成で、オイルショック・排ガス規制・2度の規格改正等の波を受けながらも、時代に応じた技術でエンジン形式や駆動方法など様々な改良を受けて代を重ね、一定のシェアを確保し続けてスバルの経営に貢献した。 2020年現在、同社が製造した軽乗用車のうち、同一商標のままフルモデルチェンジを受けたモデルはレックスのみである(商用車も含めた場合、サンバーも該当する)。 初代 K21/22/24/44型(1972年 – 1981年)[編集] 1972年7月に発売。1971年に追加された水冷エンジン搭載のR-2をベースとし、駆動方式はRRを踏襲、当初は2ドアセダンのみの展開(このためR-2は空冷セダンとバンを残し併売された)。エンジンもR-2譲りの2サイクルだが、キャブレターの仕様により3種が設定されていた。車体デザインは前年発売のレオーネに似た、ウェッジシェイプを強調したもので、主に当時の若者層に対してアピールしていた。後発となったバン・ワゴンを含む2ドアモデルでは、さらにアウタードアハンドルがヒドゥンタイプとなっている。しかし、軽自動車規格内でスポーティーなスタイリングに傾倒した結果、寸法不足でバンに後席が設定できなくなるなど、問題も抱えることとなった。 グレード展開は、シングルキャブ32馬力仕様(上位からカスタムL、スーパーL、ラグシュリー、デラックス、スタンダード)、シングルキャブ35馬力仕様のTS(ツーリング・スポーツの略)、ツインキャブ37馬力仕様がGSRとなっていた。カスタムLとスーパーLには、2サイクルエンジン特有のアイドリング時のパラパラ音を抑えるスバルISV(アイドル・サイレンス・バルブ)が装備されている[1]。 1973年3月 – 4ドアセダンを追加。ディビジョンバーのないリヤドアウインドウが特徴[2]。グレード展開はカスタムL、スーパーL、ラグジュアリーの3種。同時に、シングルキャブ32馬力仕様全車にスバルISVを拡大設定。 1973年10月 – マイナーチェンジ。公害対策のため、エンジンをEK34型2ストロークエンジンからEK21型4ストロークエンジンに変更。このときスポーティーグレードはカタログ落ち。最上級グレードであるカスタムLにフロントディスクブレーキと4輪ディスクホイールを採用。 1974年2月 – カスタムLに5速MTとタコメーターを装着したカスタム5と、2人乗りバンを追加。 1974年9月

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コマドリ – Wikipedia

この項目では、鳥類について説明しています。その他の用法については「こまどり」をご覧ください。 コマドリ(駒鳥、Luscinia akahige)は、鳥綱スズメ目ヒタキ科コマドリ属に分類される鳥類[1]。 L. a. akahige コマドリ 中華人民共和国南部、日本、樺太南部、南千島 夏季に日本やサハリン、南千島で繁殖し、冬季になると中華人民共和国南部へ南下し越冬する。日本では夏季に繁殖のため九州以北に飛来(夏鳥)する。 L. a. tanensis タネコマドリ 日本(伊豆諸島、種子島、屋久島)固有亜種 全長13.5-14.5センチメートル。体重13-20g。 嘴の色彩は黒い。後肢の色彩は薄橙色。 幼鳥は嘴の基部から口角にかけて黄色みを帯びる。オスは頭部から上胸にかけての羽衣が橙がかった赤褐色。体上面の羽衣や尾羽、翼は橙褐色。メスは頭部から上胸、上面が橙褐色、下胸から腹部にかけての羽衣が灰色で、上胸と下胸の色彩の境目が不明瞭。 L. a. akahige コマドリ オスの成鳥は上胸と下胸の境目に黒い横縞が入り、下胸から腹部にかけての羽衣は暗灰色。 L.

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広瀬郡 – Wikipedia

奈良県広瀬郡の範囲 広瀬郡(ひろせぐん)は、奈良県(大和国)にあった郡。 1880年(明治13年)に行政区画として発足した当時の郡域は、下記の区域にあたる。 古代[編集] 郷[編集] 『和名類聚抄』に記される郡内の郷。 城戸 上倉 下倉 山守 散吉 下句 式内社[編集] 『延喜式』神名帳に記される郡内の式内社。 神名帳 比定社 集成 社名 読み 格

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