サンパウロ証券・商品・先物取引所 – Wikipedia

サンパウロ証券・商品・先物取引所
Bolsa de Valores, Mercadorias & Futuros de São Paulo
種類 公開会社
市場情報 IBOVESPA:BVMF3
略称 BM&F Bovespa
本社所在地 ブラジルの旗 ブラジル
サンパウロ市(Praça Antonio Prado, 48 Rua XV de Novembro, 275 Centro – São Paulo)
設立 1890年8月23日
業種 金融
事業内容 証券取引所
外部リンク https://www.b3.com.br/
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Sao Paulo Stock Exchange.jpg

サンパウロ証券・商品・先物取引所(BM&F Bovespa)は、ブラジルのサンパウロ市にある、同国最大の証券取引所である。ブラジルはもとより、ラテンアメリカ最大の取引量を誇る。南北アメリカ大陸においての取引量もニューヨークのニューヨーク証券取引所・NASDAQ、トロントのトロント証券取引所に次ぐ第4位の地位を占める。世界での時価総額規模は、13位前後。

2008年5月8日、サンパウロ証券取引所とブラジル商品・先物取引所(BM&F)が合併したことによりサンパウロ証券・商品・先物取引所となった[1] 。リオデジャネイロ市にあるリオデジャネイロ証券取引所(en、BVRJ)を含むすべてのブラジル国内の証券取引所と連結している。

Bovespaにおけるベンチマークは、50銘柄から構成されるIBOVESPAであり、2008年4月30日時点で450銘柄が取引をされている[2]

過去最高値は、2008年5月20日につけた73,516ポイント。その際の取引量は、米ドルで42億ドル、ブラジル・レアルでは、74億レアルであった[3]

上述の通り、サンパウロ証券取引所とブラジル商品・先物取引所(BM&F)が合併したことから略称はBM&F Bovespaとなった[1]。BM&Fとは、Bolsa de Mercadorias e Futurosの略[4]。Bovespaとは、Bolsa de Valores de São Pauloの略である。

BM&F Bovespaの歴史は古く、創立は1890年に遡る[5]。とはいえ、最初の取引所であるBolsa Livreは、1年間での閉鎖を余儀なくされ[5]、Bolsa de Fundos Publicos de Sao Pauloが再興される1895年を待たなければならなかった[5]。BOVESPAの名前が登場するようになったのは、1967年のことであり[5]、1970年には、取引の電子化が開始された。

1986年、商品及び先物取引を取り扱うBM&Fが設立された[5]。2007年、BOVESPA(サンパウロ証券取引所いわゆるボベスパ・ホールディングス)とBM&Fが株式を新規に公開した[5]。両者が新規に上場した翌年の2008年、両者が合併に合意し、現在のBM&F Bovespaとして再出発している。

取引時間[編集]

Bovespaは、現地時間の午前9時45分から10時までをプレマーケティングの時間として設定している。その後、本取引が夕方の17時までとしている。アフターマーケットは17時から19時までとしている。取引は平日のみであり、休場に関する情報は前もって、Bovespaが宣言している休日とされている[6]

BM&F Bovespaが採用している指数[編集]

  • IBOVESPA — ブラジルの主要企業約60社で構成される指数。
  • IBrX-50 — 時価総額上位50銘柄で構成される指数[7]
  • IBrX — BM&F Bovespaに上場している時価総額上位100銘柄で構成される指数[8]
  • ISE — 社会的責任投資(SRI)に注目をし、SRIを実施している銘柄で構成される指数。この指数には、ブラジルの時価総額上位1位、2位を構成するペトロブラスとヴァーレが組み込まれていない[9]
  • ITEL — 通信株指数。ブラジル・テレコム、ジェリサッティ、TIM、テレスプ、Oi、ヴィーヴォの6銘柄で構成される指数[10]
  • IEE — 電力株指数。電力株16社のみで構成される指数[11]
  • INDX — 産業株指数。組み入れ上位5社は、アンベブ、ナシオナル製鉄、ウジミナス、ジェルダウ、ブラジル・フーズである[12]
  • ICON — 消費株指数。組み入れ上位5社は、アンベブ、ブラジル・フーズ、ポム・デ・アスカー、JBS S.A.、ナチュラである[13]
  • IMOB — 不動産株指数。組み入れ上位4社は、PDGリアルティ、シレラ・ブラジル・リアルティ、ガフィーザ、MRVエンゲンハリアである[14]
  • IGC — コーポレント・ガバナンス指数。コーポレント・ガバナンスに着目した指数。多くの業種、銘柄が満遍なく採用されている[15]
  • ITAG
  • MLCX — 大型・中型株指数。IBOVESPAよりも、やや中ぶりの株式が銘柄に採用されている[16]
  • SMLL — 小型株指数。MLCXと対比される形で構成される小型株の指数[17]
  • IVBX-2 — バロール指数。BM&F Bovespaと経済紙バロール(pt)が共同開発した株式指数。BM&F Bovespaの取引量上位と時価総額上位10社を除外し、上位11から60位の銘柄で構成される株式指数。そのため、石油株(ペトロブラス、OGXペトロレオ)、金融株(イタウ・ウニバンコ、バンコ・ブラデスコ、ブラジル銀行、イタウサ、BM&F Bovespa)、鉄鋼株(ナシオナル製鉄、ウジミナス、ジェルダウ)及び鉱山株(ヴァーレ)の11銘柄は不採用となっている[18]
  • IFCN — 金融株指数。銀行、保険、カード、投資会社、証券取引所の計15銘柄で構成される株価指数[19]
  1. ^ a b BM&F Bovespa: About us
  2. ^ Bovespa: Market Capitalization
  3. ^ BM&F Bovespa: Ibovespa Closes May 20 at 73,516 Points
  4. ^ 接続詞eは英語の&と同義
  5. ^ a b c d e f About BM&FBOVESPA HISTORY”. BM&F Bovespa. 2010年7月4日閲覧。
  6. ^ Market Hours, BM&F Bovespa via Wikinvest
  7. ^ Brazil Index 50 – IBrX-50”. BM&F Bovespa. 2010年7月10日閲覧。
  8. ^ Brazil Index – IBrX”. BM&F Bovespa. 2010年7月10日閲覧。
  9. ^ Corporate Sustainability Index – ISE”. BM&F Bovespa. 2010年7月10日閲覧。
  10. ^ Telecommunication Sector Index – ITEL”. BM&F Bovespa. 2010年7月10日閲覧。
  11. ^ Electric Power Index – IEE”. BM&F Bovespa. 2010年7月10日閲覧。
  12. ^ Industrial Sector Index – INDX”. BM&F Bovespa. 2010年7月10日閲覧。
  13. ^ Consumption Index – ICON”. BM&F Bovespa. 2010年7月10日閲覧。
  14. ^ IMOB Notional Portfolio – 07/12/10”. BM&F Bovespa. 2010年7月10日閲覧。
  15. ^ Special Corporate Governance Stock Index – IGC”. BM&F Bovespa. 2010年7月10日閲覧。
  16. ^ Mid-Large Cap Index – MLCX”. BM&F Bovespa. 2010年7月10日閲覧。
  17. ^ Small Cap Index – SMLL”. BM&F Bovespa. 2010年7月10日閲覧。
  18. ^ Valor BM&FBOVESPA Index – IVBX-2”. BM&F Bovespa. 2010年7月10日閲覧。
  19. ^ Financial Index – IFNC”. BM&F Bovespa. 2010年7月10日閲覧。

外部リンク[編集]

座標:

南緯23度32分47秒 西経46度38分03秒 / 南緯23.54639度 西経46.63417度 / -23.54639; -46.63417 (BM&F Bovespa)