雨煙別駅 – Wikipedia

雨煙別駅(うえんべつえき)は、北海道(空知支庁)雨竜郡幌加内町字雨煙別にあった北海道旅客鉄道(JR北海道)深名線の駅(廃駅)である。電報略号はウエ。利用者減少により1990年(平成2年)3月10日に廃駅となった。

駅名の由来[編集]

当駅近辺の地名より。アイヌ語の「ウェンペッ(wen-pet)」(悪い・川)より[3][4]。国鉄が発行した『北海道 駅名の起源』では「雨煙別川は断がいが多く、川を伝って歩くのが困難であったため[5]」と紹介しているが、この説についてアイヌ語研究者の山田秀三は「後人の推定であろう」としている[4]

また、同様の由来を持つ地名は北海道内各地にあるが(植苗など)、何が「悪い」のかは大抵の場合わからない。ここも同様であるとされる[3]

廃止時点で、単式ホーム1面1線を有する地上駅であった。ホームは線路の東側(名寄方面に向かって右手側)に存在した。分岐器を持たない棒線駅となっていた[6]。かつては列車交換可能な交換駅であった。

無人駅となっており、有人駅時代の駅舎は積雪による倒壊が原因で解体されていた。1983年(昭和58年)時点では残存しており、構内の東側に位置しホームから少し離れていた[6]

山に囲まれており、周囲の水田はほとんどが休耕地であった[6]

2000年(平成12年)時点では、既に駅附近にあった農業倉庫が1棟残っている状態であった[8]。2010年(平成22年)時点でも同様であった[9]。駅関連施設は全て撤去されている[10]
廃駅と同時に全ての施設が撤去され、跡形も分からなくなっているが、駅前通りや農業倉庫は今も残る。

北海道旅客鉄道
深名線
上幌加内駅 – (臨)雨煙別駅 – (臨)政和温泉駅
当駅の名寄駅方にあった政和温泉駅も当駅と同時に1990年(平成2年)3月10日に廃止となった。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]