リンジー伯爵 (スコットランド貴族) – Wikipedia
リンジー伯爵(英: Earl of Lindsay)はイギリスの伯爵、貴族。スコットランド貴族爵位。リンジー卿を前身として、リンジー氏族(英語版)の一員である第10代リンジー卿ジョン・リンジーが1633年に叙位されたことに始まる。主家の爵位であるクロフォード伯爵位を6代にわたって保有したが、1808年にリンジー伯爵から分離したため、現在は継承権者を異にする。 本項においては、関連性の高いリンジー卿、ガーノック子爵及びベスーン準男爵の歴史に関しても触れる。 貴族となる以前のリンジー家[編集] バイアーズ地方のリンジー氏族紋章。 リンジー家は、クロフォード領主リンジー家(のちのクロフォード伯爵家)を本家とするリンジー氏族(英語版)のうち、その分家筋にあたる家柄である[1][2]。すなわち、第6代クロフォード領主デイヴィッドの四男にあたるウィリアム・リンジー(生没年未詳)は、ナイトに叙された傍系の人物で、分家リンジー家の始祖となった[2]。 さらに、その子ウィリアム(生没年未詳)は併せてアバコーン領主(Lord of Abercorn)も兼ねた[2]。 その子のジョン・リンジー(?-1482)はスコットランド民事控訴院判事(Lord of Session)や国王ジェームズ1世の身代金引渡し時の人質を務めた人物である[2][3]。彼は1455年2月22日にスコットランド貴族として「バイアーズのリンジー卿(Lord Lindsay of the Byres)」を授けられたが[2][3]、これがリンジー家の貴族としての嚆矢となった。 リンジー卿位を得る[編集] 初代卿が1482年に没すると、卿位は長男デイヴィッド、次男ジョン、三男パトリックの順に継承された[2][3][4]。
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