北村友一 – Wikipedia

北村友一
基本情報
国籍 日本
出身地 滋賀県
生年月日 (1986-10-03) 1986年10月3日(35歳)
身長 162.6cm
体重 46.9kg
血液型 A型
騎手情報
所属団体 JRA
所属厩舎 栗東・田島良保 (2006.3.1 – 2007.8.31)
栗東・フリー (2007.9.1 -)
初免許年 2006年
免許区分 平地[1]
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北村 友一(きたむら ゆういち、1986年10月3日 – )は、中央競馬・栗東トレーニングセンターに所属する騎手。

2006年、2月に競馬学校を卒業し騎手免許を取得、田島良保厩舎所属騎手としてデビュー。同期の騎手には田中博康、的場勇人がいる。初年度は14勝を挙げ中央競馬関西放送記者クラブ賞を受賞した[2]

2007年、第1回新潟競馬において11勝、2着5回、3着3回の成績で初の開催リーディングジョッキーを獲得。10月8日京都12Rで走行妨害を受け落馬。当初JRAより頭部外傷と発表されたが、その後の精密検査で右手首骨折が判明。手術を受け年内復帰は絶望視されていたが、12月8日復帰、15日に復帰後初勝利を記録している。

2008年10月4日札幌3Rにて通算100勝を達成、仲の良い藤岡佑介騎手がプラカードを持った。10月18日、デイリー杯2歳ステークスをシェーンヴァルトで制し、デビュー3年目にして重賞競走を初制覇した。また同馬にて翌年の皐月賞・東京優駿に騎乗し4着・6着と結果を残す。

2009年ミヤビランベリで目黒記念・七夕賞を優勝するなど、7月まで39勝を挙げる活躍を見せるも、7月19日札幌12Rにて落馬のため左上腕骨を骨折。12月12日の復帰まで長期休養となる[3]

2012年夏の小倉開催では北九州記念に優勝し、JRA通算300勝を達成するなど活躍したことが評価され、小倉ターフ賞を受賞した。2018年にも同賞を受賞している[4]。2012年9月17日の阪神開催にて落馬し、右手を骨折。約2ヶ月半戦線を離脱した[5]

2013年11月2日、京都2Rでミンディに騎乗した際に内側に斜行し、オブシディアンの進路を妨害したため開催日4日間の騎乗停止となった。このレース後に検量裁決室内で机を持ち上げて倒すという粗暴な行為を行ったことにより、更に追加で開催日2日間の騎乗停止となるという史上初の事態に発展した[6]

2018年の全日本2歳優駿でノーヴァレンダに騎乗し優勝。初のJpnI(統一GI)制覇を成し遂げた[7]

2019年の大阪杯でアルアインに騎乗、9番人気ながら最後の直線で馬群から鋭く抜け出し、2着キセキをクビ差退けて優勝。前年のGI制覇に続いて初のJRA・GI制覇を果たすと[8]、秋華賞をクロノジェネシスで、阪神ジュベナイルフィリーズをレシステンシアで勝利し、1年間で中央GI3勝を挙げた。

2020年の宝塚記念と有馬記念でクロノジェネシスに騎乗しグランプリ春秋連覇を達成。

2020年12月1日、滋賀県警察米原警察署の一日署長に就任した[9]

2021年1月2日に一般女性と入籍することを発表した[10]

2021年5月2日、阪神競馬第2競走で落馬し、椎体骨折および右肩甲骨骨折と診断され手術を行い、後日に背骨8本以上の骨折が見られ、まともに歩けるようになるまで、かなりの日数を必要とするなどで、復帰まで1年以上かかることが発表された[11]

騎手成績[編集]

日付 競馬場・開催 競走名 馬名 頭数 人気 着順
初騎乗 2006年3月4日 1回阪神3日3R 3歳未勝利 ソリッドスウィート 15頭 13 11着
初勝利 2006年3月19日 1回中京6日7R 4歳上500万円下 ゴッドヘイロー 16頭 12 1着
重賞初騎乗 2006年12月3日 4回中京2日11R 中日新聞杯 イーグルドライバー 13頭 13 4着
重賞初勝利 2008年10月18日 4回京都3日11R デイリー杯2歳S シェーンヴァルト 12頭 3 1着
GI初騎乗 2008年5月18日 2回東京8日11R ヴィクトリアマイル タイキマドレーヌ 18頭 15 12着
GI初勝利 2018年12月19日 10回川崎3日11R 全日本2歳優駿 ノーヴァレンダ 14頭 5 1着
JRA・GI初勝利 2019年3月31日 2回阪神4日11R 大阪杯 アルアイン 14頭 9 1着
年度 1着 2着 3着 騎乗数 勝率 連対率 複勝率
2006年 14 15 10 291 .048 .100 .134 中央競馬関西放送記者クラブ賞
2007年 45 47 46 591 .076 .156 .234
2008年 53 59 53 730 .073 .153 .226
2009年 41 30 28 460 .089 .154 .215
2010年 53 54 52 682 .078 .157 .233
2011年 58 47 54 736 .079 .143 .216
2012年 54 59 53 647 .083 .175 .257 フェアプレー賞、小倉ターフ賞
2013年 52 48 54 657 .079 .152 .234
2014年 43 58 69 729 .059 .139 .233
2015年 29 40 43 556 .052 .124 .201
2016年 51 46 38 586 .087 .166 .230 フェアプレー賞
2017年 65 72 71 678 .096 .202 .307
2018年 90 84 64 733 .123 .237 .325 小倉ターフ賞
2019年 85 63 95 664 .128 .223 .366
2020年 53 59 65 526 .101 .213 .337
中央 785 781 795 9260 .085 .169 .255
地方 23 19 9 107 .215 .393 .477

出典:中央成績[12]、地方成績[13]

主な騎乗馬[編集]

太字はGI(JpnI)競走。

エピソード[編集]

 上記の裁決室内に於ける出来事から、競馬ファンからは机の愛称で呼ばれることが多くなっている。後年藤岡佑介がnetkeiba内で掲載しているコラム『with佑』に出演した際には北村自身この愛称について言及している。また親交のある安田翔伍師のTwitterには北村が机に手をかけている写真が投稿されていたり、北村と共にオメガパフュームで平安ステークスを制した直後に安田が投稿したツイートには【#机】のハッシュタグが使われている。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]