金原亭馬の助 – Wikipedia
金原亭 馬の助(きんげんてい うまのすけ)は、落語家の名跡。当代は金原亭では二代目にあたるが、金原野や蝶花楼などの他の亭号を使用した者や、「馬之助」を名乗った者を含めると過去十人確認されている。
- 初代小金屋馬之助 – 幼少期に初代三笑亭可楽の実子の馬士三郎と共に初代金原亭馬生門下で、馬の助を名乗る。馬士三郎は三笑亭虎渓を名乗ったが夭折。馬の助は後に歌舞伎役者に転じ坂東橘三郎、吾妻藤蔵となった。
- 2代目金原野馬之助 – 甲斐の出身。初代金原亭馬生門下で、馬扇(ないし馬仙)の後に2代目馬之助となる。芝居噺を売り物にした。明治初年には没。俗に漆屋万蔵。実子の小馬三郎は後に吉原の幇間で初代都民中を名乗った。
- 金原野馬之助 – 後∶三代目柳亭燕路
- 金原馬の助 – 後∶八代目金原亭馬生
- 金原野馬の助 – 後∶六代目蝶花楼馬楽
- 翁家馬之助 – 後∶八代目桂文楽
- 翁家馬之助 – 後∶八代目三笑亭可楽
初代
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本名 | 伊藤 武 |
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生年月日 | 1928年4月9日 |
没年月日 | (1976-02-06) 1976年2月6日(47歳没) |
出身地 | |
死没地 | |
師匠 | 五代目古今亭志ん生 八代目桂文楽 |
弟子 | 金原亭馬太呂 金原亭駒三郎 |
名跡 | 1. 古今亭志ん駒 (1944年 – 1948年) 2. むかし家今松 (1948年 – 1955年) 3. 初代金原亭馬の助 (1955年 – 1976年) |
出囃子 | どうぞ叶えて |
活動期間 | 1944年 – 1976年 |
所属 | 落語協会 |
初代金原亭 馬の助(1928年4月9日 – 1976年2月6日)は、東京府(現:東京都)四谷区(現:新宿区)四谷出身の落語家。本名∶伊藤 武。出囃子∶『どうぞ叶えて』。芸人仲間の愛称は「
経歴[編集]
1944年11月に五代目古今亭志ん生に入門。志ん駒を名乗るが志ん生が満州に慰問に出た為臨時で八代目桂文楽門下に移籍。
1948年3月に二ツ目昇進、むかし家今松に改名。
1955年5月に真打昇進、初代金原亭馬の助を襲名。
1975年12月、山田五十鈴の『たぬき』の再演中に文京区日本医大へ入院。胃がんのため1976年2月6日10:04に死去。47歳没。
芸歴[編集]
- 1944年11月 – 五代目古今亭志ん生に入門、前座名は「志ん駒」。
- 1948年3月 – 二ツ目昇進、「今松」に改名。
- 1955年5月 – 真打昇進、「初代金原亭馬の助」を襲名。
- 1976年2月 – 死去。47歳没。
人物[編集]
フジテレビ『お笑いタッグマッチ』の回答者役として出演していた時期もある。
鳴り物の名手でもあった。
姓は一時期小沼。最初の結婚で改姓し、夫人の病死後に伊藤に戻している。
得意演目[編集]
志ん生譲りの『六尺棒』『干物箱』『権助芝居』『徳ちゃん』『宮戸川』などのほか、一方で『六段目』『七段目』などの芝居噺も得意とした。
弟子[編集]
師匠馬の助の死後は十代目金原亭馬生門下に移籍
- 金原亭馬太呂
- 金原亭駒三郎
アマチュア弟子[編集]
- 和泉家志ん治
二代目 Kingentei Umanosuke the 2nd |
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本名 | |
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生年月日 | (1945-12-19) 1945年12月19日(76歳) |
出身地 | |
師匠 | 初代金原亭馬の助 十代目金原亭馬生 |
名跡 | 1. 金原亭小馬吉 (1965年 – 1971年) 2. 金原亭駒三郎 (1971年 – 1981年) 3. 二代目金原亭馬の助 (1981年 – ) |
出囃子 | どうぞ叶えて |
活動期間 | 1965年 – |
所属 | 落語協会 |
公式サイト | 金原亭馬の助 – 落語協会 |
二代目 金原亭 馬の助(1945年12月19日 – )は、茨城県稲敷郡美浦村出身の落語家。落語協会所属。本名∶松本 直夫。出囃子は『どうぞ叶えて』。
経歴[編集]
1965年6月、初代金原亭馬の助に入門し「小馬吉」で初高座。
1971年11月に二ツ目昇進、「駒三郎」に改名。1976年に師匠馬の助が死去、十代目金原亭馬生門下に移籍。
1981年3月に柳家さん喬、五街道雲助、三遊亭圓龍、七代目むかし家今松、三遊亭歌司、橘家竹蔵と共に真打昇進し、二代目金原亭馬の助を襲名。
芸歴[編集]
- 1965年6月 – 初代金原亭馬の助に入門、前座名「小馬吉」。
- 1971年11月 – 二ツ目昇進、「駒三郎」と改名。
- 1976年2月 – 初代金原亭馬の助没後十代目金原亭馬生門下へ移籍。
- 1981年3月 – 真打昇進、「二代目金原亭馬の助」を襲名。
人物[編集]
寄席では百面相を演じることもある。
ビートきよしとは麻雀仲間であった。
三遊亭歌司、三遊亭圓丈、古今亭志ん駒、柳家さん遊、柳家小団治、柳家さん八、三遊亭圓龍、むかし家今松、古今亭志ん五、橘家竹蔵、柳家小袁治と共に同期会「落友舎」を結成している。
外部リンク[編集]
- 金原亭馬の助 – 落語協会
参考文献[編集]
- 諸芸懇話会、大阪芸能懇話会共編『古今東西落語家事典』平凡社、ISBN 458212612X
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