中村勘九郎 (6代目) – Wikipedia

六代目 中村勘九郎(ろくだいめ なかむら かんくろう、1981年〈昭和56年〉10月31日 – [2])は、歌舞伎役者、俳優。屋号は中村屋。定紋は角切銀杏、替紋は丸に舞鶴。歌舞伎名跡「中村勘九郎」の当代。本名は波野 雅行(なみの まさゆき)[1][2]

東京都出身[2]。ファーンウッド所属。公称身長174cm・体重65kg・血液型O型。好きな色:なす紺 → 黒 → 緑。好きな食べ物:寿司[8][9]

父は十八代目中村勘三郎、弟は二代目中村七之助。父方の祖父は十七代目中村勘三郎で、母方の祖父は七代目中村芝翫。父方の伯母は女優の波乃久里子。六代目尾上菊五郎は父方の母方の曽祖父で、大伯父(大叔父)は七代目尾上梅幸、二代目尾上九朗右衛門、二代目大川橋蔵。寺島しのぶと五代目尾上菊之助と二代目尾上右近は再従兄弟にあたる(祖父母同士が兄弟)。九代目中村福助と八代目中村芝翫は母方の叔父にあたる。六代目中村児太郎と四代目中村橋之助は母方の従兄弟にあたる。

妻は女優の前田愛。義妹は女優の前田亜季。

1986年1月、歌舞伎座『盛綱陣屋』の小三郎役として初お目見得。翌1987年1月、歌舞伎座『門出二人桃太郎』の兄の桃太郎役として二代目中村勘太郎襲名初舞台[3]。2012年2月、新橋演舞場で父の前名の「中村勘九郎」を六代目として襲名[10]

青山学院初等部・中等部卒業、高等部を中退し堀越高等学校に転校、卒業。東洋大学中退。

2017年2月の『二月大歌舞伎』にて長男・七緖八が自身の初名である「中村勘太郎」を3代目として、次男・哲之が「中村長三郎」を2代目としてそれぞれ襲名して初舞台を踏んだ[11]

2019年、NHK大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺〜』で金栗四三役として主演、父・中村勘三郎が5代目中村勘九郎時代の1999年に『元禄繚乱』で主役を演じており、親子二代での主演となった。親子での大河ドラマ主演は、緒形拳(太閤記・峠の群像)と緒形直人(信長 KING OF ZIPANGU)以来2組目である[12]

2021年開催の2020年東京オリンピックでは聖火リレーの最終ランナーとして、東京都の「到着式」の聖火皿に点火を行った[13](※国立競技場の聖火台ではない)。

2022年2月、コクーン歌舞伎「天日坊」に主演していたが、同月25日に公演関係者が体調不良を訴え、公演中止[14]。同月28日に新型コロナウイルスに感染したことが公表された[15][16]

初舞台向け1986年のイベント[編集]

歌舞伎座・1987年1月「江戸歌舞伎三百六十年 猿若祭初春大歌舞伎」公演の筋書きP.51-53に、以下全ての紹介がありました[3]

  • 4月23日 中村勘太郎・中村七之助 初舞台記者会見
  • 9月27日 岡山県岡山市吉備津神社にて、舞台成功祈願及び鳴釜神事
  • 9月28日 香川県高松市女木島(鬼ヶ島)を訪問し、鬼が住んでいたと言われている洞窟を見学。また高松市役所にも訪問し、市長と面会。
  • 10月21日 『門出二人桃太郎』の拵えをしてPR用スチール撮影
  • 10月24日 猿若祭として浅草寺仲見世お練り及び懇親会(父方の祖父・十七代目中村勘三郎、母方の祖父・七代目中村芝翫、父・五代目中村勘九郎(当時)、伯父・二代目澤村藤十郎が幼い兄弟と共に練り歩いた)
  • 12月3日 初舞台挨拶廻り(フジテレビ)
  • 12月8日 歌舞伎座劇場前にて、猿若祭初春大歌舞伎の切符前売り初日御挨拶

視力が悪く、舞台以外では眼鏡をかけることもある。

妻・前田愛とは、ドラマ『光の帝国』での共演をきっかけに交際を通じて、結婚した。

趣味は漫画を読むことで、単行本よりも週刊誌をリアルタイムで読むことに感動するという[17]。父仕込みでTVゲームのファンである[18]

若手の歌舞伎役者仲間で趣味の「歌舞伎ダーツクラブ」を作っている。リーダーは、二代目中村勘太郎(のち六代目中村勘九郎)。メンバーは、四代目中村梅枝・二代目尾上松也・四代目中村種太郎(のち四代目中村歌昇)・中村壱太郎・坂東新悟など(※2010年当時)[19]

アイドルグループの欅坂46(特にゆいちゃんず)と日向坂46のファンであり、過去には歌舞伎の中に欅坂46ネタを入れたこともある[注 1]。日向坂46の推しメンバーは富田鈴花[20][21]

テレビドラマ[編集]

ドキュメンタリー[編集]

映画[編集]

Webドラマ[編集]

劇場アニメ[編集]

現代劇・時代劇[編集]

CM[編集]

テレビ番組[編集]

その他[編集]

  • システィーナ礼拝堂500年祭記念 ミケランジェロ展 天才の軌跡(国立西洋美術館、2013年) – 音声ガイド
  • 『歌舞伎の名セリフ – 粋で鯔背なニッポン語』(光文社、2002年)

    ISBN 978-4-334-00744-7

  • 『ボクらの時代 自分を「美しく」見せる技術』藤原竜也・髙橋大輔共著(扶桑社、2008年) ISBN 978-4-594-05727-5

注釈[編集]

  1. ^ 実際に博多座で歌舞伎の公演をした際、馬に乗った後にメンバーの菅井友香の持ちギャグ「がんばりき」を台詞の中に入れたり、馬を走らせている時にメンバーの志田愛佳の名言「あたらっぷ」を叫んだり、寝ている時に寝言でメンバーの長沢菜々香の愛称「なーこ」を連呼したりしている。

出典[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]