エルビス・オン・ステージ – Wikipedia

エルビス・オン・ステージ』 (Elvis: That’s the Way It Is) は、1970年のアメリカ映画。ドキュメンタリー映画。

1960年代、エルヴィス・プレスリーはマネージャーであるパーカー大佐が長期映画契約を取ったため、ライヴ公演が出来ない状態であった。映画契約が終了し、再開したライヴ公演を記録した映画である。

1970年7月19日から1970年9月9日まで撮影された。

ライヴ公演の様子は

  • 8月10日オープニング・ショー
  • 8月11日ディナー・ショー
  • 8月11日カクテル・ショー
  • 8月12日ディナー・ショー
  • 8月12日カクテル・ショー
  • 8月13日ディナー・ショー
  • 8月14日ディナー・ショー
  • 8月14日カクテル・ショー

が収録された。内、下2つは観客の様子を収録したのみで、エルヴィスは後姿、または遠くに映っている程度である。

エルヴィスのステージ完全復帰を描く。映画撮影に嫌気がさし、ステージへ戻ったエルヴィスの姿を記録した。リハーサル風景、エルヴィス・ファンのインタビュー、集い、楽屋風景、ステージ公演などを収めた。

エルヴィスのステージの収録日は衣装の変化によって確認が可能である。フリンジのスーツで収録されたのは10日のオープニング、11日ディナー・ショウはコンチャと呼ばれる大きいボタンが施されたスーツ、11日ミッドナイト・ショウはチェーンが施されたスーツ、12日ディナー・ショウは11日ディナーと同じだが、左側の襟が寝ている、12日ミッドナイトは11日ミッドナイトと同じだが、最上部チェーンが伸びている、襟が寝ている、下部2つが観客に途中で外されるなどの違いがある。13日ディナー・ショウの収録は赤いラダー(梯子模様)が施されたスーツとベルトが赤いフリンジ、14日はチェーン・スーツに13日のベルトである。

冒頭で見られる観客は1970年8月のラスヴェガス公演のものではなく、9月にフェニックスで行われたショウからのものである。

当時のドキュメンタリー映画は16mmフィルムやテクニスコープで撮影されることが多いが、本作は全編35mmフィルム+アナモルフィック・レンズで撮影されている。

オープニング

  • ミステリー・トレイン/タイガー・マン – Mystery Train/Tiger Man

リハーサル・シーン

  • ワーズ – Words
  • 恋へもう一歩 – The Next Step Is Love
  • ポーク・サラダ・アニー – Polk Salad Annie
  • クライング・タイム – Crying Time
  • ザッツ・オール・ライト – That’s All Right
  • ワーズ – Words
  • リトル・シスター – Little Sister
  • ホワッド・アイ・セイ – What’d I Say
  • 群衆の中のストレンジャー – Stranger in the Crowd
  • 恋のはた織り – How the Web Was Woven
  • 君を信じたい – I Just Can’t Help Believin’
  • この胸のときめきを – You Don’t Have to Say You Love Me
  • 明日に架ける橋 – Bridge over Troubled Water
  • ワーズ – Words
  • ふられた気持ち – You’ve Lost That Lovin’ Feeling
  • マリー・イン・ザ・モーニング – Mary in the Morning
  • ポーク・サラダ・アニー – Polk Salad Annie

コンサート・シーン

エルヴィスのバックボーン[編集]

公開から30年後、MGMライブラリの取得先であったターナー・エンターテインメントは「エルビス・オン・ステージ」の修復をフィルム修繕の第一人者、リック・シュミドリンに依頼。リックはインタビューや取材を取り除き、エルヴィスのリハーサルやステージを増やした。画質を最新技術で向上し、フィルム傷は除去された。また、サウンドトラックもDTS5.1chを採用し、4ch磁気サラウンドだった70年公開版より向上している。オリジナルのサウンドトラック原版は当時普及したばかりの16トラックで収録されていた。これをデジタルで5.1ch化し、画質、音質ともにこれ以上ない出来になっている。

邦題は「エルヴィス・オン・ステージ」となる。

スペシャル・エディション曲目[編集]

オープニング

  • ミステリー・トレイン/タイガー・マン – Mystery Train/Tiger Man

リハーサル・シーン

  • この胸のときめきを – You Don’t Have to Say You Love Me
  • ザッツ・オール・ライト – That’s All Right
  • ポーク・サラダ・アニー – Polk Salad Annie
  • 恋のはた織り – How the Web Was Woven
  • リトル・シスター / ゲット・バック – Little Sister / Get Back
  • ワーズ – Words
  • マイ・ベイビー・レフト・ミー – My Baby Left Me
  • クライング・タイム – Crying Time
  • ラヴ・ミー – Love Me
  • 20昼夜 – Twenty Days and Twenty Nights
  • 明日に架ける橋 – Bridge over Troubled Water
  • キャトル・コール – Cattle Call
  • サンタが町に来る – Santa Claus Is Back In Town
  • ワーズ – Words
  • マリー・イン・ザ・モーニング – Mary in the Morning

コンサート・シーン

外部リンク[編集]