ヴァイオレット・ブラウン – Wikipedia

ヴァイオレット・ブラウン(1900年3月10日 – 2017年9月15日)は、かつてジャマイカ・トレローニー教区に在住していた長寿世界一だった女性である。19世紀生まれの人物では世界で最後の2人のうちの1人であった(もう1人は日本人女性の田島ナビ)。彼女はジャマイカ及び中部アメリカでの歴代最高齢記録保持者であり、ジャマイカにおける唯一の年齢の認定されたスーパーセンテナリアン(110歳以上)でもある。ヴィクトリア朝時代に生まれた英国臣民の最後の生き残りであった。

2020年にルーシー・ハンナの記録が取り消されたことにより、黒人の歴代最長寿者となった。

音楽教師と教会のオルガン奏者の職を80年以上勤め、1997年に夫を亡くした後には、夫の職であった墓地の記録係を引き継ぎ、100歳過ぎまで続けた。長男のハロルド・フェアーウェーザー(Harold Fairweather、1920年4月15日 – 2017年4月19日)も同様に長寿であり、偶然にも母が世界最長寿になった日に97歳の誕生日を迎えている。ギネスブックにおいて、親が存命中の子供の歴代最高齢記録として掲載されていた。この記録はかつてはサラ・ナウスの娘の96歳が最高記録だったが、ハロルドがその記録を1年伸ばしたことになる。また、親と子の年齢を足した合計が214歳で、存命人物中の最高齢としても認定されていた(歴代ではサラ・ナウスとその娘の記録220歳が最高齢)。

2017年4月15日、長寿世界一の人物となる(詳細は長寿記録の節を参照)。その4日後にハロルドが死亡。長寿世界一になってから丁度5か月後となる同年9月15日、117歳と189日でその生涯を閉じた。ブラウンの死はジャマイカのアンドリュー・ホルネス首相のTwitterで明らかにされた。

長寿記録[編集]

  • 2014年7月26日 – ジェロントロジー・リサーチ・グループのスーパーセンテナリアンリストに追加された。114歳138日。
  • 2016年5月12日 – スザンナ・マシャット・ジョーンズが死去したことに伴い、116歳63日で存命中の人物で世界で2番目の長寿となった。
  • 同年9月1日 – 116歳175日で、猪飼たねの年齢に達し、死去した人物も含めた世界長寿記録保持者の上位10位内に入る。
  • 2017年3月10日 – 117歳に到達した7人目の人物となる。
  • 同年4月15日 – エンマ・モラーノの死去により、117歳36日で世界最高齢の人物となる[1]。なお、ブラウンはジャマイカ人としては長寿世界一になった唯一の人物である。
  • 同年7月25日 – エンマ・モラーノの117歳137日の記録に並び、死去した人物も含めて世界歴代5位の長寿記録保持者となり、3世紀をまたがって生きた人物の中では最も長く生きた人物となった。
  • 同年9月15日 – 117歳189日で死去した。ブラウンの死去に伴い、日本の田島ナビが世界最高齢となり、19世紀生まれは田島ただ一人となった。

出典[編集]

外部リンク[編集]