テレビ和歌山 – Wikipedia

株式会社テレビ和歌山(テレビわかやま、Wakayama Telecasting Corp.)は、和歌山県を放送対象地域としてテレビジョン放送事業を行う特定地上基幹放送事業者である。略称はWTV

1973年6月1日に設立され、1974年4月1日に開局。2006年10月1日より、地上デジタル放送を開始した。

開局以来、どの系列にも属さない独立放送局で、全国独立放送協議会に加盟している。しかし、近畿広域圏ではテレビ東京系列局のテレビ大阪の放送対象地域が大阪府のみで、和歌山県内では和歌山市の一部などを除く大半の地域で同局を受信できないことから、それを補完するようにテレビ東京系列の番組を大量に購入して放送している(近畿地方では、奈良県の奈良テレビや滋賀県のびわ湖放送も同様)。ただし、『ワールドビジネスサテライト』など少数のネットセールス番組を除いて、同時ネットであってもCMは差し替えている。

このため、紀伊民報を初めとする地元の地方紙では、番組表においてテレビ大阪の分を掲載せず、代わりに当局の分をフルサイズで掲載していることが多い[4]。なお独立放送局としては珍しく、アナログ放送の頃から字幕放送を行っていた。

現在のイメージキャラクターは「栄谷五郎」。以前は、”WAKAYAMA”の”W“を頭に乗せた「デジー」と「タルル」だった。

支局・支社[編集]

出典[1]

資本構成[編集]

企業・団体の名称、個人の肩書は当時のもの。出典:[5][6][7][8]

2021年3月31日[編集]

資本金 発行済株式総数 株主数
16億円 3,200,000株 113
株主 株式数 比率
和歌山県 460,000株 14.37%
関西電力 160,000株 05.00%
日本製鉄 160,000株 05.00%
紀陽銀行 160,000株 05.00%
南海電気鉄道 120,000株 03.75%
読売新聞大阪本社 114,216株 03.56%
島精機製作所 112,000株 03.50%
和歌山市 108,882株 03.40%
湊組 100,000株 03.12%
朝日新聞社 086,000株 02.68%

過去の資本構成[編集]

ネットワークの変遷[編集]

番組一覧[編集]

出典[9][10]

自社制作番組[編集]

他系列のテレビ番組[編集]

テレビ東京系列[編集]

同時ネット[編集]

テレビ東京で字幕放送と副音声放送を行っている番組では、当局でも行っている。なお、データ放送はテレビ東京系列のみの実施のため、同時ネットであっても行っていない。

一部のテレビショッピングを除いて全てハイビジョン放送

遅れネット[編集]

その他の局等[編集]

過去に放送された番組[編集]

自社制作番組[編集]

他系列のテレビ番組[編集]

日本テレビ系[編集]

テレビ朝日系[編集]

テレビ東京系の同時ネット[編集]

テレビ東京系の遅れネット[編集]

フジテレビ系[編集]

その他[編集]

スタジオ[編集]

ほとんどの番組で使用。入って右手には、帯番組などで使用するパーマネントセット、左手にはクロマキーセットがある。前者は『ニュース&情報 5チャンDO!』などで、後者は『きのくに21』や特別番組などで使用。ハイビジョン対応。
簡易スタジオ。長らくハイビジョン非対応であったが、2010年より対応。主に『ニュースライフラインわかやま』で使用。クロマキーにも対応している。
  • 田辺支局スタジオ
  • 東京支社スタジオ[26]

情報カメラ[編集]

和歌山シティカメラと和歌浦BAYカメラはマイクロ波回線、その他は光ファイバー回線での送信となっている。

和歌山シティカメラ
和歌山市のダイワロイネットホテルの屋上に設置している。『おはよう和歌山』や『ニュースライフラインわかやま』で使用。
和歌浦BAYカメラ(海南中継局に設置)
世界遺産 高野山カメラ
白浜カメラ
朝日放送テレビと共同で、NTTの保養所に設置。
本州最南端 串本カメラ
Hotel & Resorts WAKAYAMA-KUSHIMOTOの屋上に設置。

チャンネル一覧[編集]

和歌山市内にある木ノ本テレビ送信所[27]を親局としており、大阪府との県境付近に立地するため、電波を南方向に指向性を持たせて送信している。

デジタル放送[編集]

  • 呼出符号 – JOOM-DTV
  • 呼出名称 – テレビわかやまデジタルテレビジョン
  • 物理チャンネル – 20ch
  • 空中線電力 – 100W
  • 実効輻射電力 – 440W
  • リモコンキーID – 5[28]
  • 中継局[1]
    • 20ch – 那賀、海南、吉備、有田、九度山、新宮、串本、由良、美浜三尾、下津大崎、高野富貴、御坊富安、野上緑ヶ丘、海南大谷
    • 24ch – 御坊、槙山、田辺、白浜庄川、上富田生馬、下津西ノ浦
    • 30ch – 橋本東
    • 31ch – 南部川
    • 33ch – 印南切目、海南小野田南、海南木津、印南
    • 40ch – 貴志川丸栖
    • 46ch – 橋本、橋本柱本
    • 48ch – 高野山、高野山東、粉河秋葉下

アナログ放送[編集]

2011年7月24日、放送終了時点のデータである。

空中線電力 実効輻射電力
映像 1kW 4.4kW
音声 0.25kW 1.1kW
  • 中継局
    • 20ch – 槙山
    • 25ch – 橋本
    • 26ch – 印南切目、南部川
    • 33ch – 有田
    • 34ch – 新宮、新宮佐野、熊野川九重
    • 35ch – 中万呂
    • 36ch – 粉河秋葉下、海南木津、下津西ノ浦
    • 40ch – 橋本柱本
    • 41ch – 高野、本宮
    • 47ch – 九度山
    • 53ch – 那賀、野上緑ヶ丘、熊野川小口
    • 54ch – 高野富貴、高野東
    • 55ch – 下津、御坊、御坊富安、日高原谷南、串本、白浜庄川
    • 56ch – 海南、海南大谷、海南小野田、海南小野田南、下津大崎、貴志川丸栖、橋本東、吉備、由良、美浜三尾、田辺、上富田生馬
    • 57ch – 下万呂

区域外再放送[編集]

以下の和歌山県外のケーブルテレビでは、区域外再放送が行われている(上板町有線テレビ・那賀町ケーブルテレビを除き、アナログ放送から継続してデジタル放送でも実施)。

アナウンサー[編集]

出典[30]

男性[編集]

女性[編集]

過去に在籍していたアナウンサー[編集]

ほか

他局とのコラボレーション[編集]

  • 2012年4月には、2011年9月の台風12号による集中豪雨で被害を受けた紀南地方の復興を支援する「紀南へ行こう」キャンペーンをNHK和歌山放送局と和歌山放送の3局合同で行った。元々NHKが独自に行っていた「虹プロジェクト」に、民放2局が合流した形である。取り組みについて各局の番組で紹介したほか、各局から代表のアナウンサー・キャスターが起用されたキャンペーンCMも展開された(テレビ和歌山からは上枝俊也、NHKからは山崎ひな子、和歌山放送からは寺門秀介の各アナウンサーが出演)[31]
  • 奈良テレビとびわ湖放送との3局共同で、「わかやま・なら・しが発!撮っておき3局ネット!」という合同企画も行い、各局の夕方のワイド番組でそれぞれの局が取材した観光地やイベントの情報などを放送した。
  • 2021年8月現在はわくわく編集部内の1コーナーとして、『日本まんなか直送便!+』を三重テレビ・びわ湖放送・岐阜放送と共に放送している[32]

関連項目[編集]

  • 大誘拐 RAINBOW KIDS
    1991年公開の映画。撮影協力として参加し、テレビでニュースが流れるシーンや実名の本社屋が登場した。
  • 南海電気鉄道
    県内に発着する路線を有する関係でCMが放映されているが、内容は独自に制作されたもので、看板列車である空港特急『ラピート』があまり登場しないことが特徴(イベント等を除いて、通常ダイヤでは県内まで乗り入れないため)。
  • 岩谷自動車
    和歌山市にある自動車販売店。画面全体が真っ黒のまま進行するという珍しいCMを放送している(終盤で「これは(テレビの)故障ではありません。」というテロップが2度流れた後、最後に社名と電話番号が表示される)。

外部リンク[編集]