プルゼニ – チェスケー・ブヂェヨヴィツェ線 – Wikipedia
プルゼニ~チェスケー・ブヂェヨヴィツェ線(チェコ語;Železniční trať Plzeň – České Budějovice)は、チェコ国鉄の鉄道線の名称である。路線番号は、ストラコニツェ以東が190、以西が191。2019年以前は全線が190号線であった他、2018,19年度に限りズヂツェ – プロチヴィーン線、ターボル – ラジツェ線の一部であるプロチヴィーン – ピーセク間も190号線の一部として扱われていた。
プルゼニ – ブヂェヨヴィツェ間は、1868年、皇帝フランツヨーゼフ鉄道の路線として開業した。ウィーンとプルゼニを結ぶ路線として開業したが、オーストリアとチェコを結ぶ幹線は010号線に集約されており、こちらはチェコ南部を東西に結ぶ路線として機能している[1]。
運行形態[編集]
特急「リフリーク(R)」[編集]
下記2系統が運行されている。
- ロジンベルク号: プルゼニ~チェスケー・ブヂェヨヴィツェ~ブルノ ※チェコ鉄道による運行
- 2時間間隔で運行されている。チェスケー・ブヂェヨヴィツェ以東は、220号線~225号線に直通する。ラジツェには、休日のみ停車する。
- 過去の運行形態
- 2019年以前は平日もラジツェに停車していた。早朝のストラコニツェ発ブルノ行1便に限り、チェイェチツェ、プロチヴィーン停留所、ヂーヴチツェ、ズリフに停車していた。
- 2019年末に、早朝の停車駅の多い列車1便が、普通に格下げされた。
- 2020年末に、ラジツェは休日のみ停車に変更された。
- ベズドレフ号: プルゼニ – チェスケー・ブヂェヨヴィツェ ※チェコ鉄道による運行
- 早朝・深夜のみの運行。ロジンベルク号の区間運転版。
- R26系統: プラハ – ピーセク – プロチヴィーン – チェスケー・ブヂェヨヴィツェ ※アリヴァ列車による運行
- 一日6往復(土曜日のみ5往復)が運行されている。プロチヴィーン以北は、200号線に直通する。この系統は、全便がズリフ、プロチヴィーン停留所に停車する。
- 過去の運行形態
- 2019年以前はチェコ鉄道による運行で、また一日4往復(週2日に限り5往復)の運行であった。また、「オタヴァ」号の愛称がつけられていた。プロチヴィーン停留所は通過していた。
- 2019年末にアリヴァ列車に移管され、一日5往復(月曜5.5往復、金曜6.5往復)の運行となった。
- 2020年末に一日6往復(土曜日のみ5往復)に増発された。停車駅にプロチヴィーン停留所が追加された。
- 過去の運行系統
- ピーセク町 – ピーセク – プロチヴィーン – チェスケー・ブヂェヨヴィツェ
- 平日のみ、一日2.5往復が運行していた。この系統は、プロチヴィーン停留所とズリフに停車していた。プロチヴィーン以北は200号線に直通していた。2019年末に運行休止。
快速「スピェシニー(Sp)」[編集]
下記2系統が運行されている。
- チェスケー・ブヂェヨヴィツェ – プロチヴィーン – ピーセク
- 平日は2時間間隔で、休日は一日1.5往復のみ運行する。途中、ミレノヴィツェ、ザーブラチーチコ、ズブドフを通過する。プロチヴィーン以北は200号線に直通する。北行の片道1本のみ、プロチヴィーンを通過する。
- 過去の運行形態
- 2019年以前は普通列車として運行していた(停車駅は現在と同じ)。平日にブヂェヨヴィツェ行のみ片道1本、休日に一日1往復の運行であった。
- 2019年末に、平日2時間間隔、休日1.5往復に増発された。プロチヴィーンは全列車停車。
- 2020年末に、停車駅そのままで快速に格上げされた。また、ピーセク行の1本がプロチヴィーン通過となった。
- ストラコニツェ → チェスケー・ブヂェヨヴィツェ → ブルノ 【平日運行】
- 朝に片道1本のみの運行。ヂーヴチツェとフルボカーを通過する。ブヂェヨヴィツェ以東は、特急として220号線~225号線に直通する。
- 過去の運行形態
- 2019年以前は特急として運行していた。現在の通過駅に加え、ヘルジマニ、スカーリ、ブヂェヨヴィツェ北停留所も通過していた一方、ヂーヴチツェには停車していた(特急の標準停車駅より、停車駅が4つ多い)。
- 2019年末に、普通列車に格下げされた。モドレショヴィツェ、スドムニェルジ、ヘルジマニ、スカーリ、ブヂェヨヴィツェ北停留所が停車駅に追加された。
- 2020年末に、快速に格上げされた。モドレショヴィツェ、スドムニェルジ、ヂーヴチツェが通過となった。
- ターボル – ラジツェ – ストラコニツェ 【平日運行】
- 平日のみ、2時間に1本の運行。ラジツェ以東は201号線に直通する。
- 2019年末に運行を開始した。
- プルゼニ – ストラコニツェ 【平日運行】
- 平日のみの運行。一日1往復のみ運行されている他、ホラジヂョヴィツェ→プルゼニの列車も片道1本運行する。ヴェルキー・ボルとイェテノヴィツェは、ストラコニツェ発プルゼニ行の片道1本のみ停車する。スロヴァニ駅には、開業後停車する予定。
- 2017年以前はホラジヂョヴィツェ止まりで、ヴェルキー・ボル、イェテノヴィツェにも停車していた。また、ストラコニツェ行の片道1本のみの運行であった。2017年末にヴェルキー・ボル、イェテノヴィツェ通過となり、2018年末より一日1往復の運行となった。2019年末より、ホラジヂョヴィツェ→プルゼニの列車が新設された。
- 過去の運行系統
- ストラコニツェ → ブヂェヨヴィツェ
- 平日のみ、片道1本のみ運行していた。ミレノヴィツェ、ザーブラチーチコ、ズブドフ、フルボカーを除く各駅に停車していた。
- 2019年末に普通列車に格下げとなり、各駅停車になった。
- ホルニー・ツェレケフ → ラジツェ → プロチヴィーン
- 休日のみの運行。片道1本のみ運行していた。ラジツェ以北は201号線から直通していた。ヘルジマニ村とスカーリを通過していた。
- 2019年末に運行休止となった。
- ストラコニツェ → ブヂェヨヴィツェ
普通[編集]
区間毎に系統が分かれる。
- プルゼニ南郊外駅 – ホラジヂョヴィツェ間
- プルゼニ南郊外~ネポムク間に平日1時間間隔・休日2時間間隔、ネポムク~ホラジヂョヴィツェ間に2~3時間間隔で運行されている。この他、プルゼニ~ブロヴィツェ間には、170号線のコゾルピからの直通便も一部運行している。イェテノヴィツェとベルキー・ボルは、半数程度が通過する。スロヴァニ駅には、開業後停車する予定。
- 2018年以前は、プルゼニ本駅までの運行であった。2020年以前は、ほぼ全列車がイェテノヴィツェとベルキー・ボルに停車していた他、170号線からの直通便が2時間間隔で運行していた。
- クラトヴィ方面 – ホラジヂョヴィツェ – ストラコニツェ 【平日運行】
- 平日のみ、一日3往復が運行されている。うち2往復が185号線と直通する。
- 過去の運行形態
- 2017年以前は一日2往復の運行で、うち1本がストラコニツェ発クラトヴィ行で、1本がストラコニツェ発プルゼニ行であった。
- 2018年度は一日3.5往復の運行で、ストラコニツェ発プルゼニ行の列車も2本運行していた。
- 2019年度に一日3往復に戻され、185号線直通列車はストラコニツェ発クラトヴィ行の片道1本のみとなった。また1往復はプロチヴィーンまで直通していた。
- 2019年末に、185号線直通列車が一日2往復となり、全てストラコニツェ止まりとなった。
- ストラコニツェ~チェスケー・ブヂェヨヴィツェ間
- 2時間間隔で運行されている。
- 2017年以前は、休日の運行本数が一日4往復のみであった。
- ストラコニツェ → チェスケー・ブヂェヨヴィツェ → ブルノ 【土曜・休日運行】 ※チェコ鉄道による運行
- 片道1本のみの運行。各駅停車。チェスケー・ブヂェヨヴィツェ以東は、特急として220号線~225号線に直通する。
- 2019年以前は特急として運行していた。標準の特急停車駅とチェイェチツェ、ラジツェ、プロチヴィーン停留所、ヂーヴチツェ、ズリフのみに停車していた。
臨時列車[編集]
- チェスケー・ブヂェヨヴィツェ – チーチェニツェ – ティーン 【夏季の土曜日、隔週運行】 ※KPTレール社による運行
- ネトリツェ発着列車が運行しない週の土曜日に、一日2往復が運行する。ヂーヴチツェ以南は193号線に直通する。途中、ズブドフとザーブラチーチコを通過する。2019-21年運行。
- 過去の運行形態
- 2019年は、年6日の運行で、ザーブラチーチコに停車していた他、フルボカー以西の運行であった[2]。
- 2020年は、年6日の運行で、現在と同様の運行形態であった。
- ネトリツェ – ヂーヴチツェ – チーチェニツェ – ティーン 【夏季の土曜日、隔週運行】 ※KPTレール社による運行
- ブヂェヨヴィツェ発着列車が運行しない週の土曜日に、一日2往復が運行する。ヂーヴチツェ以南、チーチェニツェ以北は193号線に直通する。途中、ザーブラチーチコを通過する。2019-21年運行。
- 過去の運行形態
- 2019年は、年6日の運行で、ザーブラチーチコに停車していた[2]。
- 2020年は、年6日の運行で、現在と同様の運行形態であった。
- ティーン – チーチェニツェ – プロチヴィーン – ピーセク町 【夏季の年5日運行】 ※KPTレール社による運行
- 年5日(主に土曜日)、一日2往復が運行する。チーチェニツェ以東は193号線に、プロチヴィーン以西は200号線に直通する。途中、ザーブラチーチコとミレノヴィツェを通過する。2020年に限り運行。
- クルムロフ → ブヂェヨヴィツェ → チーチェニツェ → ティーン 【1月1日のみ運行】 ※KPTレール社による運行
- 年に片道1本のみが運行する。ブヂェヨヴィツェ以西は194号線に、チーチェニツェ以東は193号線に直通する。190号線内はズリフのみに停車する。
- ティーン – プロチヴィーン 【1月1日のみ運行】 ※KPTレール社による運行
- 一日1往復が運行する。チーチェニツェ以東は193号線に直通する。プロチヴィーン – テメリーン間ノンストップで、チーチェニツェを通過する。2021年運行。
- ティーン – チーチェニツェ – プロチヴィーン 【夏季の日曜日、隔週運行】 ※KPTレール社による運行
- 一日1往復が運行する。チーチェニツェ以東は193号線に直通する。途中、ミレノヴィツェを通過する。2019-21年運行。
- 2019年は、3週間に1回土曜日のみ、一日2往復運行していた[2]。
- 「国民鉄道の日」レイルジェット(超特急)
- 秋の年1日のみ、ブヂェヨヴィツェ – プルゼニ – プラハ間に、一日1往復の運行。停車駅は特急とほぼ同じだが、ズリフに停車する一方、ラジツェとネポムクを通過する。2018年運行。
- 「国民鉄道の日」快速
- 秋の年1日のみ、ブヂェヨヴィツェ – ズリフ間に、一日1往復の運行。途中フルボカーのみに停車する。2018年運行。
- 「国民鉄道の日」旧型列車
- 秋の年1日のみ運行。ブヂェヨヴィツェ – ズリフ間に、一日4往復の運行だが、ストラコニツェ発着、チーチェニツェ発着がうち1往復ずつある。特急と同じ停車駅だが、ヂーヴィチツェ、ズリフ、フルボカーにも停車する。2018年運行。
- 「SLで南チェコの金曜日」蒸気機関車
- 夏の年1日のみ、下記系統がそれぞれ運行する。2018年運行。
- プロチヴィーン → チーチェニツェ → クルジチェノフ ※チーチェニツェ以東は支線に直通。各駅に停車。
- チーチェニツェ → ヂーヴチツェ → ネトリツェ ※ヂーヴチツェ以東は支線に直通。各駅に停車。
- ネトリツェ → ヂーヴチツェ → ブヂェヨヴィツェ ※ヂーヴチツェ以西は支線から直通。チェスケー・ブヂェヨヴィツェ北停留所のみ通過する。
- 夏の年1日のみ、下記系統がそれぞれ運行する。2018年運行。
以下では、チェコ国鉄190号線の駅と営業キロ、停車列車、接続路線などを一覧表で示す。
ブヂェヨヴィツェ – プルゼニ間[編集]
- 種別
- R:特急
- Sp:快速
- Os:普通
- 停車駅
- ■印:全列車停車
- ●印:一部通過
- ○印:一部停車
- |印:全列車通過
参考文献[編集]
- Johann Stockklausner (1979) (ドイツ語). Dampfbetrieb in Alt-Österreich. Wien: Verlag Slezak. ISBN 3-900134-41-3
- Alfred Wolf (2006) (ドイツ語). Die Franz-Josefs-Bahn und ihre Nebenlinien. Erfurt: Sutton Verlag. ISBN 978-3-86680-041-0
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