マレ – Wikipedia
マレ(ディベヒ語: މާލެ、英語: Malé)は、インド洋の島国であるモルディブの首都。マレ島、ヴィリンギリ島、人工島フルマーレ(フルマレ)、空港島(フルレ島)等で構成される街。カーフ環礁の真ん中にある北マレ環礁の南端に位置する。
モルディブの政治・経済の中心地で、貿易港でもある。目覚ましい発展を遂げる観光業のほか、主要産業の1つである漁業での水産物の加工も行われる。モルディブは各島ごとに単一の役割を担うことが多いが、マレ島はまさしく首都の島である。島の陸地全体が市街地化しており、人口は133,412人(2014年)[1]。モルディブの人口の1/3から1/4ほどが集中しており、多くの外国人労働者も存在する。東隣のフルレ島にはヴェラナ国際空港があり、2018年以降はシナマーレ橋によって連結されている。
マレは、人口密度が世界一とも言われており、人口圧力を軽減するためにヴェラナ国際空港と陸続きの人工島「フルマーレ」を造成し移住を促しており、2019年現在では約4万人が暮らしている[2]。2006年現在、居住しているのは2004年インド洋大地震による大津波で被災した住民である。
マレはケッペンの気候区分では熱帯モンスーン気候に属す。5月から12月までの長い雨季があり、残り4か月が乾季となる。マーレはこの気候帯の多くの都市とは異なり、年間を通じて最高が30℃、最低が27℃程度と気温の変化が少ない気候を持つ。年間の平均降水量は1,900 mm超である。
マレの気候 | |||||||||||||
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月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
最高気温記録 °C (°F) | 32 (90) |
32 (90) |
33 (91) |
37 (99) |
37 (99) |
34 (93) |
32 (90) |
32 (90) |
32 (90) |
33 (91) |
33 (91) |
32 (90) |
37 (99) |
平均最高気温 °C (°F) | 30.0 (86) |
30.4 (86.7) |
31.2 (88.2) |
31.5 (88.7) |
31.0 (87.8) |
30.5 (86.9) |
30.4 (86.7) |
30.2 (86.4) |
30.0 (86) |
30.0 (86) |
30.1 (86.2) |
29.9 (85.8) |
30.4 (86.7) |
平均最低気温 °C (°F) | 25.4 (77.7) |
25.6 (78.1) |
25.8 (78.4) |
26.4 (79.5) |
26.2 (79.2) |
25.8 (78.4) |
25.6 (78.1) |
25.5 (77.9) |
25.1 (77.2) |
25.2 (77.4) |
25.3 (77.5) |
25.1 (77.2) |
25.6 (78.1) |
最低気温記録 °C (°F) | 17 (63) |
17 (63) |
22 (72) |
22 (72) |
22 (72) |
22 (72) |
21 (70) |
21 (70) |
22 (72) |
21 (70) |
20 (68) |
21 (70) |
17 (63) |
降水量 mm (inch) | 75.2 (2.961) |
49.7 (1.957) |
72.8 (2.866) |
131.6 (5.181) |
215.7 (8.492) |
171.9 (6.768) |
147.2 (5.795) |
187.7 (7.39) |
242.8 (9.559) |
222.0 (8.74) |
201.0 (7.913) |
231.7 (9.122) |
1,949.3 (76.744) |
平均降水日数 (≥1.0 mm) | 4.6 | 3.5 | 6.1 | 9.1 | 14.3 | 12.9 | 11.9 | 12.8 | 15.8 | 14.6 | 13.3 | 11.8 | 130.7 |
% 湿度 | 78.0 | 77.0 | 76.9 | 78.1 | 80.8 | 80.7 | 79.1 | 80.5 | 81.0 | 81.7 | 82.2 | 80.9 | 79.74 |
平均月間日照時間 | 248.0 | 259.9 | 279.0 | 246.0 | 223.2 | 201.0 | 226.3 | 210.8 | 201.0 | 235.6 | 225.0 | 220.1 | 2,775.9 |
出典1:NOAA [3] | |||||||||||||
出典2:香港天文台,[4] BBC Weather(最高・最低気温)[5] |
2004年12月26日、インドネシアのスマトラ島沖で発生した2004年インド洋大地震による大津波では、マレの3分の2の地域が甚大な被害に遭い、深刻な状態に陥った。幸いにしてマレで死者が1人も出さなかったのは、1987年のサイクロン被害への対策としてモルディブの国土を守るために進められていた日本のODAの防波堤のおかげで、津波の勢いを減少したからだと言われている。[6]
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