M 愛すべき人がいて – Wikipedia
『M 愛すべき人がいて』(エム あいすべきひとがいて)は、ノンフィクション作家小松成美による「事実を基にした」フィクション小説。2019年8月1日に幻冬舎から刊行された[1][2][3]。歌手・浜崎あゆみが1990年代後半から2000年代にかけスターダムに駆け上がるまでのデビュー秘話と、デビューのきっかけをもたらしたエイベックス株式会社代表取締役会長CEO・松浦勝人(当時専務)との出会い、大恋愛から別れまでを、2人へのインタビュー取材を元に浜崎の視点による一人称形式で赤裸々に描かれている[4]。 出版前から話題となり[5]、発売日である2019年8月1日のワイドショーで本書が取り上げられると衝撃的な内容が浜崎のファンを中心に反響を呼び[5]、恋愛小説としても浜崎と同世代を中心に共感を呼んで[6]、累計発行部数16万部[7]の大ヒットとなった。 2020年4月よりテレビ朝日とABEMA(旧AbemaTV)との共同制作でテレビドラマ化された[8]。 執筆背景[編集] 本書発売の1年前の2018年8月1日に東京・西麻布で浜崎あゆみ、松浦勝人とサイバーエージェント社長の藤田晋の3人が飲んでいる席で話が盛り上がり、その場で藤田が「本にしてくれたら、ぜひ、映像化したい」と幻冬舎社長の見城徹に電話を入れて、本書の企画がスタートする[4][9]。背景として、同年が浜崎のデビュー20周年の節目の年にあたり、また平成から令和へと新しい時代を迎えることで、「これからも歌い続けていく」「ステージに立ち続けていく」という覚悟を表明したいと感じて、浜崎と松浦との話し合いの中で「過去の思い出をいま知っていただくことで、そうした決意を伝えることができたら」という考えに至ったという[10]。 著者としてイチローや中田英寿らの取材実績があったノンフィクション作家の小松成美が指名を受け、「浜崎あゆみという平成の大スターの誕生と、その背景にあった2人の恋愛を書きたい」と取材を開始。通常のノンフィクション作品と同様に浜崎、松浦および周辺人物に10か月間にわたって取材を実施し、浜崎、松浦の2人一緒に、またそれぞれ単独でインタビューを行って、2人の合意のもとに交際前から別れまでの過去について聞き取りを行った。20年以上も前の話に関わらず2人の記憶は鮮明で、2人とも過去について語ることにまったくためらいはなく、原稿の修正もほとんど無かったという[4]。本書の扉には「事実に基づくフィクションである」と記されているものの[11]、浜崎は本書の帯に「自分の身を滅ぼすほど、ひとりの男性を愛しました」と自身の言葉を寄せている[5]。 ノンフィクション作品の場合には実在する登場人物の都合により書けないエピソードが生じるケースもあることから、小説という形式を選択。登場人物を浜崎、松浦以外にマネージャーなど数名に絞ることによって、物語性を際立たせている。あくまで「事実をもとにした文芸作品」であり、ノンフィクション作家であるがゆえに執筆できた「ドキュメンタリー小説」「ノンフィクション小説」と位置づけている[4]。 あらすじ[編集] 登場人物[編集] この節には内容がありません。加筆して下さる協力者を求めています。(2020年3月) 書誌情報[編集] 単行本 文庫本 電子書籍 M 愛すべき人がいて 豪華音源収録版(2019年11月8日、Apple Books)[7]
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