ダニエルウィルデンシュタイン賞 – Wikipedia

ダニエルウィルデンシュタイン賞(ダニエルウィルデンシュタインしょう、Prix Daniel Wildenstein)とはフランスギャロがパリロンシャン競馬場の芝1600メートルで施行する競馬のG2競走(国際競走)である。3歳以上の条件で凱旋門賞ウィークエンドにおいて凱旋門賞の前日に行なわれる。ダニエルヴィルデンシュタイン賞とも表記される。

1882年にロンポワン賞 (Prix du Rond Point) として創設。ロン・ポワンとはシャンゼリゼ通りの中心部にある広場のことである。2001年10月23日に死去した20世紀後半におけるフランス競馬界の名士であったダニエル・ウィルデンシュタインに敬意を表して2002年より現競走名に改称された。1969年に現在と同じ1600メートルとされるまで、たびたび施行距離が変更されていた[2]

勝ち馬の中には本邦輸入種牡馬であるカナデル[† 1]、ダーリングディスプレイ[† 2]、ノノアルコおよびアラジがいる。また、吉田照哉の所有馬シャンクシーが引退後に日本で繁殖牝馬となっている。

負担重量は3歳56kg、4歳以上57.5kg、牝馬1.5kg減を基本とし、

  • 施行年のG2競走優勝馬は1kg増
  • 施行年のG2競走2勝馬またはG1競走優勝馬は2kg増

以上の条件で斤量が課せられる[3]

歴代優勝馬[編集]

※1978年以降の優勝馬を記載する。[4][5]

1977年以前のおもな優勝馬は以下のとおり。

  • 1886年 – Jaguar / Souci
  • 1889年 – Cameleon
  • 1890年 – Cameleon
  • 1894年 – Champosoult
  • 1896年 – Estragon
  • 1897年 – Capo d’Istria
  • 1898年 – Gorenflot
  • 1948年 – クラリオン (Clarion)
  • 1953年 – ファイントップ (Fine Top)
  • 1955年 – Le Meridional
  • 1957年 – Le Meridional
  • 1965年 – アンベリ (Embellie)
  • 1966年 – カナデル (Canadel)
  • 1969年 – ロッククレス (Rockress)
  • 1970年 – Prince Jet
  • 1971年 – ファラウェイサン (Faraway Son)
  • 1972年 – ダーリングディスプレイ (Daring Display)
  • 1973年 – Princess Arjumand
  • 1974年 – ノノアルコ (Nonoalco)
  • 1975年 – Delmora
  • 1976年 – Monsanto
  • 1977年 – ファルリ (Pharly)

日本調教馬の成績[編集]

日本人騎手の成績[編集]

日本調教馬以外での騎乗成績[6]

回数 施行日 騎乗馬名 性齢 騎手名 管理調教師 頭数 着順
第113回 2002年10月5日 Proudwings(プラウドウイングス) 牝6 武豊 J.ハモンド 11頭 6着
第121回 2010年10月2日 Corconte 牡5 武豊 小林智 7頭 7着
第122回 2011年10月1日 Kings Canyon 牡4 田中博康 小林智 11頭 11着

記録[編集]

  • レースレコード – 1:35.60(1978年優勝馬ホーミング)
  • 最多優勝騎手 – 5勝
  • 最多勝調教師 – 4勝

注釈[編集]

出典[編集]

参考文献[編集]

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