ABC座 – Wikipedia

ABC座』(エービーシーざ)は、A.B.C-Zの5人が単独で座長を務め、日生劇場にて2012年より毎年行われている舞台[1]

2020年に第5作となる『ABC座 2016 株式会社応援屋!!〜OH&YEAH!!〜』を原案とした映画『オレたち応援屋!!』が公開された[1]

ABC座 星(スター)劇場[編集]

2011年11月9日に行われた製作発表会見にて、A.B.C-ZのDVDデビューが発表された[2]。ストーリーは、橋本演じるリョウスケがタイムスリップして4人の先祖と出会い、夢をかなえてスターになるまでを描くというもの[3]。演出では星がデザインされた直径4メートル、重さ700キロのモーターの無い大車輪に5人が乗って、5人の人力だけで車輪を動かすオリジナルのアクロバットが披露された[3]

日程
  • ABC座 星(スター)劇場:2012年2月4日 – 29日、日生劇場[4][5]
  • ABC座 全国公演:2012年3月5日 – 7日、NHK大阪ホール / 4月3日、仙台サンプラザホール / 4月17日、名古屋国際会議場 センチュリーホール / 4月21日、広島・ALSOKホール / 4月26日、福岡サンパレス / 5月5日、札幌・ニトリ文化ホール[6]
キャスト〔ABC座 星(スター)劇場〕

ABC座 2013 ジャニーズ伝説[編集]

2013年7月24日に制作発表が行われたが、その反響が大きかったため、開場して50年となる日生劇場史上初めての追加公演が決定した[13]。第1幕ではジャニーズのアメリカ武者修行をミュージカルで再現。第2幕ではフォーリーブスや少年隊のナンバーをショー形式で見せた[14]。4人だったA.B.C.が5人でA.B.C-Zになった結成秘話にも触れられている[14]。新技アクロバット「5Rings」がお披露目された[14]

日程[15]
  • 2013年10月6日 – 28日、日生劇場
キャスト

ABC座 2014 ジャニーズ伝説[編集]

作・構成・演出はジャニー喜多川[19]

初演からわずか7ヵ月での再演[20]。第1幕の盲目の少年の夢とともにアメリカへと渡った初代ジャニーズの伝説は前作とほぼ同様[21][22]。一方、第2幕はA.B.C-Zの伝説をメインにノンストップのソング&ダンスでつづる新作ミュージカルとなっている[21][22]

日程[19]
  • 2014年5月9日 – 30日、日生劇場
キャスト
  • A.B.C-Z[19]
    • あおい輝彦[22] – 橋本良亮
    • ビング・クロスビー 、少年の兄 他[22]– 戸塚祥太
    • 中谷良[22] – 河合郁人
    • 飯野おさみ[22] – 五関晃一
    • 真家ひろみ[22] – 塚田僚一
  • ジャニーズJr.[19]

ABC座 2015[編集]

第1部は少年隊の錦織一清が演出・曾我泰久が音楽を担当する芝居「THE PLAY」、第2部ではジャニー喜多川が監修するエンターテインメントショー「THE SHOW」という2部構成で展開された[25][26]。第1部の新作芝居「サンズ・オブ・ザ・マッシュルーム」は60年代にタイムスリップしてしまったロックバンドの友情や葛藤を笑いや涙を交えながら描く[27]。第2部のタイトルは「We Love A.B.C-Z」[27]

日程[26][28]
  • 2015年10月7日 – 28日、日生劇場
キャスト
  • プラネッツ[27] – A.B.C-Z[26][28]:売れないロックバンド[27]
    • 橋本良亮(リードボーカル&ギター)[25]
    • 戸塚祥太(ギター&コーラス)[25]
    • 河合郁人(ドラム&コーラス)[25]
    • 五関晃一(キーボード&コーラス)[25]
    • 塚田僚一(ベース&コーラス)[25]
  • ジャニーズJr.[28]
  • 五郞 – 曾我泰久:元バンドマン。タイムスリップしてきたプラネッツに出会い、彼らをマネージメントし、スターに導く[27]

ABC座2016 株式会社応援屋!!〜OH&YEAH!!〜[編集]

演出は昨年の1部に続き錦織一清がつとめ、脚本・音楽はその錦織とともにミュージカル『JAM TOWN』を手掛けた西寺郷太が担当する[33]。錦織の依頼により、脚本よりも先にテーマ曲として制作され、ジャニー喜多川からもアドバイスを受けた楽曲「サポーターズ!」[34]は、少年隊の「ABC」をオマージュしたもので[35]、ショータイムで披露された[36]。A.B.C-Zの役柄は西寺が5人それぞれをイメージした当て書きである[37]

あらゆる人[38]を応援する会社「株式会社応援屋」に集ったメンバーが友情を育んでいく物語[37]で、いしけんがシャチョーと裕美子とともに、ジョー、修也、くりくりを仲間にして桂馬らを応援していく様子が描かれている[38]

いしけんを敵視する若者たち・デジタルボーイズが駆使する人工知能ロボット・CATANA(キャタナ)と桂馬が将棋の対局をするシーンはダンスと殺陣で表現されている[38][37]

日程[39][40]
  • 2016年10月5日 – 27日、日生劇場
キャスト
  • A.B.C-Z[39][40]
    • いしけん[41] – 橋本良亮:石野田賢[38]。クールな若きIT長者[38]だが天涯孤独[42]。「株式会社応援屋」を立ち上げ[37]、ブレーンとして働く[38]。シャチョーを父のように慕っている[38]
    • ジョー[41] – 戸塚祥太:多部丈[38]。長年コンビニでバイトをしていた[38]。高校野球観戦が生きがい[43]
    • 修也[41] – 河合郁人:荒木修也[38]。予備校で世界史の教師をしていたが、毒舌が原因でクビになった[38]。ジョーとは腐れ縁の幼馴染み[37]
    • 桂馬[41] – 五関晃一:黒丸桂馬[38]。天才棋士[42]。CATANAに負けたことで引退を決意したが、応援屋のサポートによって再びCATANAと対戦する[38]
    • くりくり[41] – 塚田僚一:栗田一平[38]。棋士を目指すも年齢制限で挫折し引きこもりに[38]。引きこもり中にDJと筋トレにはまった[38]。憧れの桂馬の引退を知り、彼の元へ出てきた[43]
  • They武道[39][40]
  • Travis Japan[39][40]
  • MADE[39][40]
    • 秋山大河、稲葉光、福士申樹、冨岡健翔
  • シャチョー – 佐藤正宏[39]:株式会社応援屋の社長。娘を亡くしている[38]
  • 裕美子 – 鈴木ほのか[39]:シャチョーの元妻[38]。予備校講師時代の同僚であった修也を応援屋に誘う[43]
  • ひのあらた[39]
  • 松村朋子[39]

ABC座 ジャニーズ伝説 2017[編集]

初代ジャニーズからA.B.C-Zに至るまでのジャニーズの歴史をエンターテインメントショーで描く、2013年・2014年に続くシリーズの3作目[44]。作・構成・演出はジャニー喜多川[45]。初代ジャニーズからジャニーズWESTまでのデビュー組22組の名前が組み込まれたジャニー喜多川が命名した新曲「We’re ジャニーズ」が冒頭で披露され、そのジャニーを思わせるプロデューサー役を戸塚が演じた[46]

日程[47][48]
  • 2017年10月7日 – 28日、日生劇場
キャスト
  • A.B.C-Z[47][48]
    • 青井輝彦[29] – 橋本良亮
    • 社長 / バリー・デボーゾン[29] – 戸塚祥太
    • 中谷良[29] – 河合郁人
    • 飯野おさみ[29] – 五関晃一
    • 真家ひろみ[29] – 塚田僚一
  • Travis Japan[46]
    • ビング・クロスビー[49] – 吉澤閑也
    • 宮近海斗、中村海人、川島如恵留、七五三掛龍也
  • MADE[46]
    • 稲葉光、秋山大河、冨岡健翔、福士申樹
  • あおい輝彦(映像出演)[46]

ABC座 ジャニーズ伝説 2018[編集]

2013年、2014年、2017年に続く4回目の上演となる「ジャニーズ伝説」[50]。初代ジャニーズがスターダムにのし上がる過程や4カ月間の渡米の様子などを、A.B.C-Zの5人が初代ジャニーズメンバーの4人とジャニー喜多川を演じて再現する[51]。オープニングのショーが一新され、A.B.C-Zの新曲「A.B.C-Z with LOVE」と「SHOWTIME!」の2曲がお披露目[50]。第2幕はほぼすべてのジャニーズグループを網羅する31曲のノンストップメドレーが披露された[50]

8月4日に行われた製作発表会見には、初代ジャニーズに所属していたあおい輝彦がサプライズ登壇してエールを送った[52]。10月20日の公演では日生劇場の開館55周年と、河合郁人の31歳の誕生日が祝われた[53]

日程[54][55]
  • 2018年10月7日 – 29日、日生劇場
キャスト
  • A.B.C-Z[55]
    • あおい輝彦[49] – 橋本良亮
    • 社長 / バリー・デヴォーゾン[49] – 戸塚祥太
    • 中谷良[49] – 河合郁人
    • 飯野おさみ[49] – 五関晃一
    • 真家ひろみ[49] – 塚田僚一
  • Travis Japan[55]
  • MADE[55]
    • 秋山大河、稲葉光、福士申樹、冨岡健翔
  • 5忍者[56]
  • 少年忍者[56]
  • あおい輝彦(映像出演)[49]

ABC座 ジャニーズ伝説2019[編集]

作・構成・演出はジャニー喜多川とされているが[57]、2019年7月9日に逝去したため、滝沢秀明が演出を引き継いでいる[58]。第1幕では初代ジャニーズのアメリカ武者修行の秘話が描かれるが、亡きジャニー喜多川が今もどこかで見守ってくれているという思いから、今まで戸塚が演じていたマネジャー(ジャニー)役はなくなり[59]、ストーリーテラーに変更された[58]。また、メンバーと滝沢が同席する場で河合が堂本剛に楽曲制作を依頼し、この舞台のために書き下ろされた新曲「You…」が[59][60]、ジャニーの死後事務所入りしたジャニーズJr.と一緒に第2幕で歌唱されている[61]

日程[57][62]
  • 2019年10月7日 – 29日、日生劇場
キャスト
  • A.B.C-Z[57][62]
    • あおい輝彦[63] – 橋本良亮
    • 語り手 戸塚 / バリー・デヴォーゾン[63] – 戸塚祥太
    • 中谷良[63] – 河合郁人
    • 飯野おさみ[63] – 五関晃一
    • 真家ひろみ[63] – 塚田僚一
  • MADE[57][62]
    • 秋山大河、稲葉光、福士申樹、冨岡健翔
  • 少年忍者[57]
  • ジャニーズJr.[62]
  • あおい輝彦(映像出演)[63]

ABC座2020 オレたち応援屋!! On Stage[編集]

映画『オレたち応援屋!!』の前日譚として応援屋の結成が描かれる[64]

日程[65][66]
  • 2020年10月3日 – 28日、日本青年館ホール
キャスト
スタッフ[64]
  • エターナル・プロデューサー – ジャニー喜多川
  • 脚本 – 徳尾浩司
  • 演出 – 川浪ナミヲ
  • 原案 – 「ABC座2016 株式会社応援屋!!〜OH&YEAH!!」

ABC座 ジャニーズ伝説2021 at IMPERIAL THEATRE[編集]

初めて帝国劇場で公演が行われる[68]。“作品に説得力が必要”という理由で、ジャニーズの歴史を作った1人である佐藤アツヒロに出演がオファーされた[69]。また、ジャニーズ事務所副社長の滝沢秀明に指名され[68]、今回からA.B.C-Zの5人が初めて演出を行った[70]

第1幕では初代ジャニーズ4人の結成から米国武者修行、解散の道を選ぶまでの成長と挫折を描き[70]、第2幕では光GENJIからこの年の11月にデビューしたばかりのなにわ男子の曲までを網羅した全28曲のジャニーズメドレーを披露[71]。選曲は河合郁人が担当している[71]。佐藤が光GENJIパートに登場し、「ガラスの十代」と「Graduation」、そして7 MEN 侍とともにローラースケートを履いて「太陽がいっぱい」を歌唱する場面もみられた[70]。歴代メドレーにA.B.C-Z以外の本人が出演するのは初となる[72]。演出面では7 MEN 侍が現代と1960年代の世界を自由に行き来しながら、若い世代にもジャニーズの伝説とスピリッツが受け継がれていく過程が描かれるようになり、昨年新型コロナ感染対策のため中止していたアクロバット「5STAR」も帝国劇場の舞台機構を使用して復活させた[71]。2019年から採用された「You…」はフィナーレ曲として使用され、誰もいないステージ中央にスポットライトを当てることで、新たな伝説を作るアイドルがこれから生まれることを象徴するかのような演出で幕を閉じた[72][注 1]

日程[75][76]
  • 2021年12月7日 – 21日、帝国劇場
キャスト
  • A.B.C-Z[75][76]
    • あおい輝彦[77] – 橋本良亮
    • 社長[77](ジャニー[78] – 戸塚祥太
    • 中谷良[77] – 河合郁人
    • 飯野おさみ[77] – 五関晃一
    • 真家ひろみ[77] – 塚田僚一
  • 7 MEN 侍[75][76]
  • Jr.SP[75][76]
    • ビング・クロスビー[74] – 松尾龍
    • 林蓮音、和田優希、中村浩大
  • 少年忍者[75][76]
    • 小田将聖、田村海琉、久保廉、山井飛翔、瀧陽次朗、稲葉通陽、鈴木悠仁、川﨑星輝、長瀬結星
  • バリー・デヴォーゾン[70] – 佐藤アツヒロ(特別出演)[75][76]:ジャニーズのメンバーが全米デビューを目指すきっかけを与える名プロデューサー[70]
  • あおい輝彦(映像出演)[79]

オレたち応援屋!!』のタイトルで、舞台第5作『ABC座 2016 株式会社応援屋!!〜OH&YEAH!!〜』を原案とした映画が2020年10月23日に公開された[80]。主演はA.B.C-Z。監督は竹本聡志、脚本は徳尾浩司[81]。舞台作品の世界観はそのままだが、キャラクター設定などは一新され[80]、卒業する生徒たちのために伝統行事を復活させるのを手伝って欲しいという離島の高校教師からの依頼に応援屋の5人が奮闘するストーリーとなっている[82]

キャスト(映画)[編集]

スタッフ(映画)[編集]

注釈

  1. ^ 『STAGE navi』に掲載された北村あやかのステージリポートでは、光の中にいるジャニーさんを見つめるかのような演出、と解釈されている[73]。また、『TV LIFE』に掲載された土屋華夏と緒方ななみの公演レポートでもスポットライトは亡きジャニーさんを演出していると解釈されている[74]

出典

外部リンク[編集]

  • ABC座 ジャニーズ伝説 2017
  • ABC座2020 オレたち応援屋!! On Stage
  • ABC座 ジャニーズ伝説2021 at IMPERIAL THEATRE
  • 映画『オレたち応援屋』