浜田温泉資料館 – Wikipedia

浜田温泉資料館(はまだおんせんしりょうかん)は、大分県別府市亀川浜田町の亀川温泉にある資料館である。2006年(平成18年)8月3日に国の登録有形文化財に登録されている。

1935年(昭和10年)に共同浴場として建設されたものである。設計は別府市技師の池田三比古。池田は、他に浜脇高等温泉の設計も行っており、吉田鉄郎が設計した別府市公会堂の建設にも関わっている。

この共同浴場は、老朽化に伴い2003年(平成15年)に解体されたが、解体時に設計図を作成するとともに部材を一部保存しており、篤志家からの寄付により2005年(平成17年)に資料館として復元。その際に、片方の浴室に床を張って展示室とした[1][2]

建物は、桁行14m、梁間8mの木造平屋建で、建築面積は145m2。屋根は銅板葺とされており、入母屋造で中央に宝形屋根を載せる。正面玄関は唐破風とされ、東西には千鳥破風が設けられている[1][2]

なお、旧浜田温泉(現浜田温泉資料館)の解体に伴い、2002年(平成14年)4月に道を挟んだ向かいに新たな共同浴場が建設されている。この共同浴場は鉄筋コンクリート構造平屋建で、唐破風を備えるなど、旧浜田温泉に倣ったデザインとされている。

  • 1879年(明治12年) – 浜田温泉の源泉を掘削。
  • 1889年(明治22年) – 浜田温泉が温泉場として整備される。
  • 1920年(大正9年) – 御越町(1925年に亀川町に改称した後、1935年に別府市に合併)の町長が木造2階建ての温泉館に改築し、浜田鉱泉と称する。
  • 1935年(昭和10年) – 改築。
  • 1966年(昭和41年) – 鉄筋コンクリート構造体を設置し、2階に公民館を設置。
  • 2002年(平成14年) – 建物の老朽化等に伴い、浜田温泉、亀川浜田町公民館を新築。
  • 2003年(平成15年) – 旧浜田温泉を解体。解体にあたって、設計図を作成するとともに、部材の一部保存が行われる。
  • 2005年(平成17年) – 保存部材を使用して浜田温泉が復元される。
  • 2006年(平成18年) – 国の登録有形文化財に登録される[3]
  • 自動車 – 大分自動車道別府ICから亀川方面へ約15分
  • バス
    • JR九州 別府駅西口から
      • 大分交通 – 6番別府駅西口・石垣線で「亀川新川」又は「亀川駅」停留所下車
    • JR九州 別府駅東口から
      • 大分交通 – 23番石垣線、26番外廻り循環線で「亀川新川」又は「亀川駅」停留所下車
      • 大分バス – 50番APU線で「亀川新川」停留所下車、徒歩約4分[4]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]