ムーヴィング・ウェイヴス – Wikipedia

ムーヴィング・ウェイヴス』(Moving Waves)は、オランダのプログレッシブ・ロック・バンド、フォーカスが1971年10月に発表した2枚目のスタジオ・アルバム。オランダ盤オリジナルLPは『フォーカスII』(Focus II) というタイトルで発売されたが[1]、インターナショナル盤では『ムーヴィング・ウェイヴス』と改題された[2]。本作は好意的な批評に迎えられ、イギリス、アメリカ合衆国、オランダでトップ10入りを果たした。

本作は、60年代に数多くのイギリスのブルース・ロック・ミュージシャンの作品の制作に関わったマイク・ヴァーノン英語版をプロデューサーに迎えて、1971年4月と5月にロンドンで制作された。本作には、ヒット曲「悪魔の呪文 (Hocus Pocus)」や、オルペウスとエウリュディケーの物語を取り上げたヤコポ・ペーリのオペラ『エウリディーチェ (Euridice)』を翻案した23分の楽曲「イラプション (Eruption)」が収録されている。

リリース[編集]

『フォーカスII』は、1971年10月にリリースされ、オランダの「アルバム・トップ100」では10月16日に初登場8位となって、同年のうちに4位に達した[4]。インターナショナル盤の『ムーヴィング・ウェイヴス』は、イギリスでは1972年11月11日付の全英アルバムチャートで初登場を果たし[5]、1973年3月には2位を記録した[6]。また、1973年にはアメリカ合衆国のBillboard 200でも8位に達し[7]、日本盤は1973年6月に発売され、オリコンLPチャートで79位に達した[8]

シングル「悪魔の呪文」は、Billboard Hot 100で最高9位となった[9]

『ムーヴィング・ウェイヴス』は、『Q』誌と『モジョ』誌が選んだ「コズミック・ロック・アルバム40 (40 Cosmic Rock Albums)」の企画で24位に挙げられた[10]

トラック・リスト[編集]

1面
# タイトル 作詞・作曲 時間
1. 「悪魔の呪文 (Hocus Pocus)」 テイス・ヴァン・レール英語版、ヤン・アッカーマン
2. 「ル・クロシャール (Le Clochard)」 アッカーマン
3. 「ジャニス (Janis)」 アッカーマン
4. 「ムーヴィング・ウェイヴス (Moving Waves)」 ヴァン・レール、イナヤット・カーン (Inayat Khan)
5. 「フォーカス II (Focus II)」 ヴァン・レール
2面
# タイトル 作詞 作曲・編曲 時間
6. 「イラプション (Eruption)”

  • “Orfeus” (ヴァン・レール)
  • “Answer” (ヴァン・レール)
  • “Orfeus” (ヴァン・レール)
  • “Answer” (ヴァン・レール)
  • “Pupilla” (ヴァン・レール)
  • “Tommy” (トム・バーラーゲ (Tom Barlage))
  • “Pupilla” (ヴァン・レール)
  • “Answer” (ヴァン・レール)
  • “The Bridge” (アッカーマン)
  • “Euridice” (ヴァン・レール、エールコ・ノーベル (Eelko Nobel))
  • “Dayglow” (ヴァン・レール)
  • “Endless Road” (ピエール・ファン・デル・リンデン)
  • “Answer” (ヴァン・レール)
  • “Orfeus” (ヴァン・レール)
  • “Euridice” (ヴァン・レール、ノーベル)
   

パーソネル[編集]

外部リンク[編集]