埼玉パナソニックワイルドナイツ – Wikipedia
埼玉パナソニックワイルドナイツ(英: Saitama Panasonic Wild Knights)は、埼玉県をホストエリアとしてJAPAN RUGBY LEAGUE ONEに所属しているラグビーチームである。
旧称は、パナソニック ワイルドナイツ←三洋電機ワイルドナイツ(さんようでんき-)。
1967年に当時の社会人ラグビーのトップカテゴリーであった関東社会人リーグ1部に初昇格して以来、東日本社会人リーグ、トップリーグを通じて、現在に至るまで1度も下位リーグに降格したことがない。東日本を代表する社会人ラグビーチームの1つである。
2021年シーズンまでは、群馬県太田市に本拠地・練習場を置いていた。2021年8月30日に埼玉県熊谷市の熊谷スポーツ文化公園に本拠地を移転し、新クラブハウス・練習場は同さくらオーバルフォートに置かれ[1]、ホームスタジアムは同熊谷ラグビー場とする[2]。また、移転及びラグビー新リーグ発足に合わせ、2022年シーズンより、埼玉県をホストエリア、公式チーム名称を「埼玉パナソニックワイルドナイツ」・呼称を「埼玉ワイルドナイツ」とする[3]。
この節は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。2018年1月)
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群馬県邑楽郡大泉町に本社を置く東京三洋電機のラグビー部(呼称は東京三洋)として1960年に創設。1986年に東京三洋電機が三洋電機と合併したことにより、チーム名も三洋電機に改称。2003年のトップリーグ参入に合わせて三洋電機ワイルドナイツとなる。2011年からは、三洋電機のパナソニック完全子会社化に伴いパナソニック ワイルドナイツとなっている。
1962年に関東社会人リーグ(3部)に参加。1967年には同1部リーグに昇格した[4]。以降、1990年代の初頭まで四半世紀にわたり、ライバルのリコーとリーグ優勝をほぼ独占した。1988年に発足した東日本社会人リーグ、2003年に発足したトップリーグには、ともに初年度から参戦している。東日本における社会人ラグビーリーグのトップカテゴリー[注 1]であった関東社会人リーグ(1969年-1987年[注 2])/東日本社会人リーグ(1988年-2002年)の優勝回数は、ともに歴代最多(10回/7回)である。1967年に関東社会人リーグ1部に初昇格して以降、現在に至るまで1度も2部(下位リーグ)に降格したことがない。
全国社会人大会には1965年度に初出場。以降、最後の大会となる2002年度までの間に、近鉄、トヨタ自動車に次いで歴代3位となる36回出場した。優勝1回、準優勝8回(歴代3位)、通算102試合(歴代3位)、通算60勝(歴代5位タイ)という記録を残している。1975年度には初めて決勝に進出するなど当初から健闘はするものの、なかなか優勝することができず、「シルバーコレクター」や「悲運の雑草軍団」などと称された。中でも1990年度の決勝では、2連覇中の神戸製鋼相手に後半39分までリードしながら逆転のトライ&ゴールを決められ優勝を逃した。この試合は三洋電機が最も優勝に近づいた試合としてファンの印象に残った。8回目の決勝進出となった1995年度は、決勝でサントリーと引き分け、両者優勝ながら念願の初優勝を果たす。しかしトライ数ではサントリーが上回っていたため、日本選手権にはサントリーが進出した。
- 2003年のトップリーグ創設に当たり、「野武士」を意味する「ワイルドナイツ」を愛称とする。元々チームが「野武士軍団」と呼ばれていたことに由来する。
- 2005-06シーズンは第9節まで全勝を保ち首位を独走したが、第10・11節で連敗し、最終的にはリーグ2位に終わった。
- 2007-08シーズンはトップリーグ史上初のリーグ戦全勝を達成したが、マイクロソフトカップ決勝でサントリーに敗れ、リーグ制覇はならなかった。しかし、日本選手権でサントリー相手に雪辱を果たし、創部48年目での初優勝となった。試合会場には宮地元監督も姿を見せ、歓喜の瞬間に立ち会った。
- 2008-09シーズンも優勝候補と目されていたが、トニー・ブラウンをはじめとする主力選手のケガが相次いでベストメンバーを組めなくなり、トップリーグ最終節で東芝に敗れたため、2シーズン連続のシーズン全勝はならず2位でリーグ戦を終了。マイクロソフトカップでは決勝に進出したものの、決勝で再び東芝に苦杯を舐めさせられた。しかしマイクロソフトカップ以降は怪我の主力選手が続々と復帰し、東芝の出場辞退もあって、前年と同じ顔合わせとなった日本選手権決勝でサントリーを撃破、2連覇を達成した。
- 2009-10シーズンは、最終節でサントリーに引き分けたためにレギュラーシーズン全勝はならなかったものの、レギュラーシーズンを負けなしの1位で通過。3年連続でプレーオフトーナメント決勝戦に進出したが、決勝戦でまたしても東芝に敗れ、悲願のリーグ制覇はこのシーズンも達成できなかった。その後の日本選手権ではリーグ戦とは対照的に苦戦が続いたものの、しぶとさを発揮して決勝進出。決勝戦でもトヨタ自動車にリードを許す展開となったが、後半に逆転して優勝。1996年度-1998年度に東芝府中が達成して以来となる日本選手権3連覇を成し遂げた。
- 2010-11シーズンは、レギュラーシーズンは2位通過となったが、プレーオフトーナメントの準決勝でトヨタ自動車を破り、4年連続進出となった決勝戦ではサントリーを28-23で破って優勝。創部51年目にして、ついにトップカテゴリーでの単独優勝を果たした。一方、日本選手権では決勝戦でサントリーに敗れて準優勝に終わり、4連覇はならなかった。
三洋電機が2011年4月1日付でパナソニックの完全子会社となり、「SANYO」ブランドも日本国内では2012年度内に廃止されることが決定したため、これに合わせて、2011年4月1日よりチーム名を「パナソニック ワイルドナイツ」に変更することを3月31日に発表した[5]。さらにパナソニックグループの再編に伴い、2012年1月1日付でチームの運営は三洋電機からパナソニックに移管された。なお、パナソニックも松下電器時代にラグビー部を保持していたが、現在はクラブチーム化され「門真ブルーソニックス」として活動している。
2017年、埼玉県熊谷市への本拠地移転を検討していることが報道され、2019年2月8日に正式に埼玉県及び熊谷市に対して移転を伝達[6]、2019年3月には埼玉県・熊谷市・パナソニックの3者間で移転に向けた協定を締結した[7]。なお、太田市と熊谷市は隣接していることから、移転後も太田市との関係は何らかの形で続いていくこととなっている。
2020年12月、スーパーラグビーレッズと業務提携を行うことを発表[8]。
2021年7月16日、2022年発足の新リーグJAPAN RUGBY LEAGUE ONE1部リーグに振り分けされることになり、チーム名を「埼玉パナソニックワイルドナイツ」(呼称「埼玉ワイルドナイツ」)とする[9]。
2021年8月30日、正式に埼玉県(熊谷市)に移転[1]。
2022年4月1日付をもって、パナソニックの企業スポーツ活動部門を分社化した「パナソニックスポーツ株式会社」にラグビー部の運営を委託することになった。[10]
タイトル[編集]
全国大会
- 日本選手権 優勝:6回(2007, 2008, 2009, 2013, 2015,2021)
- 全国社会人大会 優勝:1回(1995[注 3])
- 国体 優勝:7回(1978, 1980, 1981, 1988, 1990[注 4], 1999, 2000)
最上位リーグ
- トップリーグ 優勝:5回(2010[注 5], 2013, 2014, 2015,2021
) - 関東社会人リーグ/東日本社会人リーグ[注 6] 優勝:17回(1969, 1974, 1976, 1977, 1978, 1980, 1981, 1982, 1984, 1987, 1988, 1990, 1991, 1992[注 7], 1994[注 8], 1995, 1998[注 9])※歴代最多
カップ戦
7人制大会
リーグ戦戦績[編集]
トップリーグ創設以降[編集]
シーズン | 所属リーグ | Div. | 順位 | 試合 | 勝利 | 引分 | 敗戦 | 得点 | 失点 | 得失差 | 勝点 | 結果 | カップ戦 | 日本選手権 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2003-2004 | トップリーグ | 1部 | 7位 | 11 | 4 | 1 | 6 | 319 | 331 | -12 | 24 | リーグ戦:7位 | マイクロソフトカップ:ベスト4 | ベスト16 |
2004-2005 | トップリーグ | 1部 | 7位 | 11 | 4 | 0 | 7 | 346 | 296 | 50 | 24 | リーグ戦:7位 | マイクロソフトカップ:ベスト8 | |
2005-2006 | トップリーグ | 1部 | 2位 | 11 | 9 | 0 | 2 | 416 | 276 | 140 | 42 | リーグ戦:2位 | マイクロソフトカップ:ベスト8 | ベスト4 |
2006-2007 | トップリーグ | 1部 | 5位 | 13 | 8 | 0 | 5 | 525 | 321 | 204 | 43 | リーグ戦:5位 | ||
2007-2008 | トップリーグ | 1部 | 2位 | 13 | 13 | 0 | 0 | 593 | 170 | 423 | 63 | リーグ戦:1位 プレーオフトーナメント:準優勝 |
優勝 | |
2008-2009 | トップリーグ | 1部 | 2位 | 13 | 12 | 0 | 1 | 584 | 197 | 387 | 58 | リーグ戦:2位 プレーオフトーナメント:準優勝 |
優勝 | |
2009-2010 | トップリーグ | 1部 | 2位 | 13 | 12 | 1 | 0 | 534 | 175 | 359 | 59 | リーグ戦:1位 プレーオフトーナメント:準優勝 |
優勝 | |
2010-2011 | トップリーグ | 1部 | 優勝 | 13 | 11 | 0 | 2 | 545 | 163 | 382 | 55 | リーグ戦:2位 プレーオフトーナメント:優勝 |
準優勝 | |
2011-2012 | トップリーグ | 1部 | 2位 | 13 | 11 | 0 | 2 | 480 | 324 | 156 | 53 | リーグ戦:3位 プレーオフトーナメント:準優勝 |
準優勝 | |
2012-2013 | トップリーグ | 1部 | 3位 | 13 | 10 | 0 | 3 | 509 | 275 | 234 | 49 | リーグ戦:3位 プレーオフトーナメント:ベスト4 |
ベスト4 | |
2013-2014 | トップリーグ | 1部 | 優勝 | 7 | 5 | 1 | 1 | 231 | 97 | 134 | 28 | リーグ戦:1stステージ・プールB・1位 | 優勝 | |
7 | 7 | 0 | 0 | 224 | 105 | 119 | 36 | リーグ戦:2ndステージ・グループA・1位 プレーオフトーナメント:優勝 |
||||||
2014-2015 | トップリーグ | 1部 | 優勝 | 7 | 6 | 0 | 1 | 308 | 116 | 192 | 29 | リーグ戦:1stステージ・プールA・1位 | ベスト4 | |
7 | 5 | 0 | 2 | 218 | 131 | 87 | 29 | リーグ戦:2ndステージ・グループA・2位 プレーオフトーナメント:優勝 |
||||||
2015-2016 | トップリーグ | 1部 | 優勝 | 7 | 6 | 1 | 0 | 290 | 137 | 153 | 31 | リーグ戦:プールA・1位 順位決定トーナメント:優勝 |
プレシーズンリーグ:8位[注 11] | 優勝 |
2016-2017 | トップリーグ | 1部 | 3位 | 15 | 13 | 0 | 2 | 579 | 268 | 311 | 61 | リーグ戦:3位 | 準優勝 | |
2017-2018 | トップリーグ | 1部 | 2位 | 13 | 13 | 0 | 0 | 580 | 142 | 438 | 63 | リーグ戦:ホワイトカンファレンス・1位 総合順位決定トーナメント:準優勝[注 12] |
準優勝[注 12] | |
2018-2019 | トップリーグ | 1部 | 6位 | 7 | 6 | 0 | 1 | 206 | 96 | 110 | 27 | リーグ戦:ホワイトカンファレンス・2位 総合順位決定トーナメント:6位 |
トップリーグカップ:3位 | |
2019-2020 | トップリーグ | 1部 | - | - | - | - | - | - | - | - | - | 大会中止(中止時、神戸製鋼とともに6戦全勝)[11] | トップリーグカップ:プール戦敗退 | |
2020-2021 | トップリーグ | 1部 | 優勝 | 7 | 6 | 1 | 0 | 318 | 76 | 242 | 31 | リーグ戦:ホワイトカンファレンス・1位 プレーオフトーナメント:優勝 |
優勝 |
2021年度スコッド[編集]
2021年度のスコッドは次の通り[12]。太字は今年度の新加入選手。
2022年度新加入予定選手[編集]
過去の所属選手[編集]
注釈[編集]
- ^ 当時はまだ全国リーグが存在しておらず、関西社会人リーグ、西日本社会人リーグと共に、全国レベルでも1部リーグ相当であった。
- ^ 1960年度-1968年度の優勝回数は、運営方式が異なるため含まない。
- ^ サントリーと両チーム優勝。日本選手権にはトライ数でサントリーが進出。
- ^ 全福岡と両チーム優勝
- ^ レギュラーシーズンは2位であったが、プレーオフトーナメントを制したことで、当シーズンの優勝チームとなった。
- ^ 東日本社会人のトップカテゴリーであった1969年度-1987年度の関東社会人リーグ、1988年度-2002年度の東日本社会人リーグの優勝回数。1960年度-1968年度の関東社会人リーグは運営方式が異なるため含まない。
- ^ リコーと両チーム優勝
- ^ 東芝府中と両チーム優勝
- ^ サントリーと両チーム優勝
- ^ 1960年度-1968年度の関東社会人リーグは、秋季トーナメントと春季リーグが開催されていた。
- ^ 主力選手が各国代表としてラグビーワールドカップ2015に出場しており、またプレシーズンリーグの期間中に選手が多数怪我した影響で、プレシーズンリーグの順位決定トーナメントを出場辞退。
- ^ a b ジャパンラグビートップリーグ2017-2018総合順位決定トーナメント 兼 第55回日本ラグビーフットボール選手権大会
出典[編集]
関連項目[編集]
かつて存在したチーム
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