Month: January 2018

トリフルオロメタノール – Wikipedia

トリフルオロメタノール(Trifluoromethanol)は、化学式CHF3Oの有機化合物である[1]。パーフルオロメタノール(Perfluoromethanol)等とも呼ばれ、パーフルオロアルコールの中で最も単純な化合物である[2]。無色の気体で、室温では不安定である。 全ての一級及び二級のパーフルオロアルコールと同様に、トリフルオロメタノールは、吸熱反応[3]でフッ化水素を脱離してフッ化カルボニルを形成する[4]。 CF3OH ? COF2 + HF (I) -120℃以内の温度で、トリフルオロメトキシクロリドと塩化水素から、次のように作ることができる。 CF3OCl + HCl → CF3OH + Cl2 (II) この反応では、トリフルオロメトキシクロリド内の部分正電荷を持つ塩素原子と塩化水素内の部分負電荷を持つ塩素原子の再結合が起こり、塩素原子として用いられる。塩素、塩化水素、クロロトリフルオロメタン等の副産物は、-110℃のエバポレーションで除去することができる。融点は-82℃、計算上の沸点は約-20℃であるため、沸点はメタノールよりも約85 K低い。このことは、分子間H-F結合がなく、気相赤外スペクトラムでも見えないことで説明できる。 より単純な合成では、上述の反応(I)を用いる。平衡は、低温では、熱力学的にトリフルオロメタノールの方に偏る。合成されたトリフルオロメタノールがフルオロアンチモン酸等の超酸によりプロトン化されると、平衡はより左側の望ましい生成物の方に偏る。 反応(I)と同様に、トリフルオロメトキシド(CF3O–)は、食塩型のフッ化物(例えばフッ化ナトリウム)とフッ化カルボニルから作ることができる。しかし、CF3O–イオンが酸によって水溶液に移された場合、トリフルオロメタノールは室温で分解する。

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グルメフロンティア – Wikipedia

この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。出典検索?: “グルメフロンティア” – ニュース · 書籍 · スカラー · CiNii · J-STAGE · NDL · dlib.jp · ジャパンサーチ · TWL(2015年7月) この記事は「旧馬齢表記」が採用されており、国際的な表記法や2001年以降の日本国内の表記とは異なっています。詳しくは馬齢#日本における馬齢表記を参照してください。 グルメフロンティア[1]は、日本で生産・調教された競走馬・種牡馬。おもな勝鞍に1998年フェブラリーステークス、1998年中山金杯。 1994年11月に東京競馬場でデビュー。年内は芝を2戦使うものの未勝利に終わる。年が明けて、中山のダート未勝利戦を2着の後、東京のダート戦で初勝利。その後、芝の条件戦では惨敗するも、4月に岡部幸雄との初コンビで迎えた中山ダートの条件戦で1.2秒差をつけ勝利する。NHK杯は人気薄ながら4着。4歳時は2勝に終わる。 明けて5歳の初戦、1月のダート条件戦を勝利ののち、夏場の降級戦での1勝をはさんで勝ちきれない一方で大負けもしないレースを続け、12月に準オープンで初勝利を挙げる。6歳時は、年明け2戦目に6勝目をあげオープン入りし、その後中山記念、エプソムカップ、函館記念を使われ、9月中山のダート戦ながつきステークスでは、エムアイブラン以下を抑え込んでオープン戦初勝利となる7勝目を挙げた。その後はカブトヤマ記念3着、天皇賞(秋)ではブービー人気ながらエアグルーヴの5着、愛知杯では差のない2着とした。 7歳初戦の中山金杯は1番人気に支持され、レースでも中団から競馬で重賞初勝利を挙げる。次走はダートGIのフェブラリーステークスとなり、6番人気で迎えたレースでは中団から伸びて後続を突き放し、2着メイショウモトナリに4馬身の差をつけ快勝。騎手の岡部、調教師の田中清隆ともに、前年のシンコウウインディに続いて同レースを連覇した。その後は休養に入り、ぶっつけで臨んだ天皇賞(秋)は完走馬の中では大差の最下位、トパーズステークスと東京大賞典は3番人気に推されたものの勝てず、東京大賞典を最後に引退し種牡馬入りした。 競走成績[編集] 以下の内容は、netkeiba.com[2]およびJBISサーチ[3]に基づく。 年月日 競馬場 競走名 格

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宮島口フェリー乗り場 – Wikipedia

宮島口フェリー乗り場(みやじまぐちフェリーのりば)は、広島県廿日市市宮島口にあるJR西日本宮島フェリーおよび宮島松大汽船の係留施設である。 乗り入れ航路[編集] JR西日本宮島フェリー・宮島松大汽船ともに、宮島桟橋との間に定期航路が設定されている。 広島県の実業家早速勝三により、鉄道駅開業の同日の1897年(明治30年)9月25日に桟橋が設置された。所有者が幾度か変わった後 1903年(明治36年)3月に山陽鉄道の航路になった。1906年(明治39年)12月1日の国有化。1987年(昭和62年)4月1日の分割民営化。そして、2009年(平成21年)4月1日の連絡船会社の分社化を経て現在に至っている。 年表[編集] JR西日本フェリーは下船時に宮島桟橋で改札を行うため、きっぷ売場(窓口・券売機)はあるが、改札口はない。宮島松大汽船は乗車時に改札を行うため、きっぷ売り場のほか改札口が設けられている。JR西日本宮島フェリー、宮島松大汽船ともに、PASPYと交通系ICカード全国相互利用サービスに対応する10種類の交通系ICカード(計11種類)が利用できる。なお両社ともに販売はしておらず、最寄りの発売箇所は広電宮島口駅となる。 現行[編集] 旅客ターミナル・桟橋ともにJR西日本宮島フェリーと宮島松大汽船が共同で使用し、両者の乗り場が隣り合う[3][4]。桟橋は陸地と4本のブリッジで結ばれ、外側2本が自動車、内側2本が旅客の乗降に使われる[3][4]。JR西日本宮島フェリーが南側2本、宮島松大汽船が北側2本を使用する[4]。旅客ターミナル北側に、広電宮島ガーデンが運営する商業施設「Etto」が隣接する。 工事中(2020年2月28日まで)[編集] 2014年8月から10月にかけて順次仮設桟橋に移転、2016年12月5日に新桟橋の供用が開始されるまで使用された。旅客ターミナルは2020年2月29日に新旅客ターミナルの供用が開始されるまで従前のものが使用された。 旧乗り場(2014年8月20日まで)[編集] 旅客ターミナルはJR西日本宮島フェリーが南側、宮島松大汽船が北側に別々に設置しており、桟橋はJR西日本宮島フェリー用が1つ、宮島松大汽船用が2つ(一般・カーフェリー)の計3つあった。 周辺は厳島(宮島)への玄関口として、土産物店や名物のあなご飯屋・カキ小屋などが並ぶ。一方で、桟橋周辺には大型の広告看板が乱立し、2012年(平成24年)に策定された「廿日市市景観計画」の中では「国際的な観光地『宮島』の玄関口としては必ずしもふさわしくない色彩や規模の建築物や屋外広告物が見られる」と景観の阻害が指摘されている[5]。 JR宮島口駅との間には国道2号(宮島街道)があるが、車両・歩行者ともに通行量が多いこともあり、地下横断歩道を設けて平面横断禁止としている。正月の初詣、GW、お盆、宮島水中花火大会(毎年8月14日)、紅葉などの行楽シーズンは周辺道路が大変な混雑となる。 国道2号から桟橋までの道路は広島県道43号厳島公園線の一部である。桟橋前のロータリーは天皇盃全国都道府県対抗男子駅伝競走大会の3区中継点となっており、放送などで「しゃもじコーナー」「しゃもじロータリー」の名前で呼ばれる。広島電鉄宮島線の広電宮島口駅はこのロータリー沿いにあり、JR西日本の宮島口駅よりも桟橋に近い。 外部リンク[編集]

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代謝 – Wikipedia

この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。出典検索?: “代謝” – ニュース · 書籍 · スカラー · CiNii · J-STAGE · NDL · dlib.jp · ジャパンサーチ · TWL(2010年6月) この記事は英語版の対応するページを翻訳することにより充実させることができます。(2020年9月) 翻訳前に重要な指示を読むには右にある[表示]をクリックしてください。 英語版記事の機械翻訳されたバージョンを表示します(各言語から日本語へ)。 翻訳の手がかりとして機械翻訳を用いることは有益ですが、翻訳者は機械翻訳をそのままコピー・アンド・ペーストを行うのではなく、必要に応じて誤りを訂正し正確な翻訳にする必要があります。 信頼性が低いまたは低品質な文章を翻訳しないでください。もし可能ならば、文章を他言語版記事に示された文献で正しいかどうかを確認してください。 履歴継承を行うため、要約欄に翻訳元となった記事のページ名・版について記述する必要があります。記述方法については、Wikipedia:翻訳のガイドライン#要約欄への記入を参照ください。 翻訳後、{{翻訳告知|en|Metabolism}}をノートに追加することもできます。 Wikipedia:翻訳のガイドラインに、より詳細な翻訳の手順・指針についての説明があります。 代謝(たいしゃ、英語: metabolism)とは、生命の維持のために有機体が行う、外界から取り入れた無機物や有機化合物を素材として行う一連の合成や化学反応のことであり、新陳代謝の略称である[1]。これらの経路によって有機体はその成長と生殖を可能にし、その体系を維持している。代謝は大きく異化 (catabolism)

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ジロ・デ・イタリア 1974 – Wikipedia

ジロ・デ・イタリア 1974(Giro d’Italia 1974 )は、自転車による競走である「ジロ・デ・イタリア」の57回目のレースである。1974年5月16日から6月8日まで全22ステージで行われた。 目次 1 結果 1.1 総合成績 1.2 マリア・ローザ 保持者 1.3 その他の賞 エディ・メルクスが、アルフレッド・ビンダ以来、当大会45年ぶりとなる総合3連覇を達成した。その後、メルクスはツール・ド・フランス、世界自転車選手権でも優勝し史上初の「トリプルクラウン」を果たした。 総合成績[編集] 順位 選手名 国籍

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ゲーデルの加速定理 – Wikipedia

ゲーデルの加速定理(ゲーデルのかそくていり、英: Gödel’s speedup theorem)は、クルト・ゲーデル[1]により証明された、数理論理学における定理である。この定理によれば、弱い形式的体系では非常に長い形式的証明しか存在しないが、より強い形式的体系では極めて短い形式的証明が存在する、というような文が存在する。より正確にいえば、それはn階算術の体系で証明可能な命題であって、n+1階算術ではより短い証明を持つものが存在するというものである。 定理の主張[編集] この節の加筆が望まれています。 現実的には証明できない命題[編集] 具体的な例を見るために、最短の形式的証明がとてつもなく長大となる文を構成しよう。形式化された対角線論法によって φ「この文は高々グーゴルプレックス個の記号からなる(ペアノ算術からの)形式的証明を持たない」 なる内容的意味を持つ文を構成する。(ここで「グーゴルプレックス個の記号からなる」という部分を取り除くと不完全性定理の決定不能な文が得られる。)コーディングを工夫すれば φ がΣ1論理式となるようにできる。φ はペアノ算術から証明可能である:もし証明不能なら「高々グーゴルプレックス個の記号からなる(ペアノ算術からの)形式的証明を持たない」が標準模型で真なので、Σ1完全性より φ は証明可能である。これは不合理。したがって φ は証明可能である。するとΣ1健全性より φ は標準模型で真である。つまり「φ は高々グーゴルプレックス個の記号からなる(ペアノ算術からの)形式的証明を持たない」から、φ

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モラル (脚本家・演出家) – Wikipedia

モラル(1986年2月25日 – )は、日本の脚本家、演出家。男性。 福岡県出身。早稲田大学卒業。劇団「犬と串」主宰。所属事務所はBLUE LABEL(MMJ)。「モラル」というペンネームは、インモラルな芝居を目指しているので逆説的に名乗るようになったという[1]。 2004年、演劇サークル「早稲田大学演劇研究会」に入会。2008年、劇団「犬と串」を旗揚げし、以降、全ての本公演で脚本・演出を担当。2013年の「黄金のコメディフェスティバル2013」において最優秀演出賞を、2014年の佐藤佐吉演劇祭2014+においてゴールデンフォックス賞(最優秀作品賞)をそれぞれ受賞。 2015年にはTBS系テレビドラマ『ホテルコンシェルジュ』のノベライズ『小説版 ホテルコンシェルジュ』で小説家としてもデビュー[2]。 2016年7月1日付でドリームプラスからメディアミックス・ジャパンのBLUE LABELに移籍[3]。 2018年5月、「犬と串」の無期限休止を発表[4]。 主な作品[編集] 舞台[編集] 犬と串公演[編集] この節の加筆が望まれています。 犬と串 case.1『メスブタ』 – 作・演出 犬と串

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フェアリーアイドルかのん – Wikipedia

『フェアリーアイドルかのん』は、袴田めらによる日本の漫画。『プレコミックブンブン』(ポプラ社)にて創刊から2006年12月号まで連載された。 小学生の普通の女の子、小日向かのん達が妖精アルトとともにアイドルの道を進む。 あらすじ[編集] 妖精界・音の国。ここには人々の歌をエネルギーに生きる妖精たちが暮らしている。しかし最近の歌が流行り廃りで歌われては消える、いわば使い捨てになっているため危機に陥っていた。 一方、人間界では小学4年生のクラスメイトが音楽の授業中。音楽を愛する小日向かのん、天野まりか、八木こだまの3人は、今日も歌を評価されていた。その放課後、かのん達は妖精プリンセス・アルトと出会い、アイドルを目指すことを決意する。 登場人物[編集] ダンサーズ[編集] アルトに選ばれたクラスメイト達。3人の名前は、こだま→まりか→かのんの順に並べると、しりとりになる。 小日向かのん 主人公。歌うことが大好き。 天野まりか 強気な少女。クールな性格。母親が元アイドルの料理研究家。 八木こだま おさげ髪で眼鏡をかけている。おっとりした性格。兄がいる。 芸能人[編集] 松岡ジュリア 大女優・松岡聖の令嬢。母譲りの美貌を持つ人気アイドルだが、かのん達ダンサーズに対して陰湿な態度をとる。 ピエール山田 かのん達をスカウトした山田芸能プロダクション社長。オネエ系の男性。モデルはKABA.ちゃん。 タリオ

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ナニー・スティル – Wikipedia

ナニー・エリザベト・スティル・マッキニー(芬: Nanny Elisabet Still McKinney 1926年7月31日ヘルシンキ- 2009年5月7日ベルギー、ブリュッセル)はフィンランドのガラス工芸家。同国の芸術産業の黄金時代と言われる1950年代、スティルはデザイン界の偉人のひとりに数えられた 。 アート・アンド・デザイン中央学院(現・同名の大学)に進んで1949年に卒業、学位はメタルアートを専攻。同じ年、リーヒマキガラス(英語版)の北欧デザインコンペで優勝し、雇われて工場で働きはじめる。この会社で制作したデザインがスティルの代表作となった。工場では、美をめでる製品と実用品の両方の意匠をたんとうした。1970年代に同社は手吹きガラスから生産自動化に移行すると、スティルは新作デザインの提供をやめている 。 1958年にアメリカ国籍のジョージ・マッキニーと結婚、翌1959年、ブリュッセルに移転するとベルギーでも芸術家のキャリアを続け、手吹きガラスを生産するローゼンタール向けにデザインした。 工業デザイナーとしてのキャリアは宝飾品からフライパンまで、ほとんどすべての分野で製品をデザインしている。「トルマリン」と名付けた代表作は1956年パリ開催の展覧会の出展作で、スティルが思い描いたクリスタル・ガラスの特徴を表している。代表作には、前職のリーヒマキガラス用に設計したガラスシリーズのうちハーレクイン、フリンダリ、「グラポニア」があり、後半生、ローゼンタールで計画された1990年代の作品から、例えば「サモアシリーズ」の花瓶があらわれる[3]。 芸術活動に対して贈られるフィンランド獅子勲章プロフィンランド章を授かる。 ギャラリー[編集] ハーレクイン(1958年) 手前向かって左からスティル本人、マギーとバーガー・カイピアイネン夫妻。独立記念日に招かれたフィンランド大統領府にて(1960年代) 主な著作[編集] Still Nanny ; Aav,

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ジェネリックプログラミング – Wikipedia

このページは著作権侵害のおそれが指摘されており、事実関係の調査が依頼されています。 このページの現在または過去の版は、ウェブサイトや書籍などの著作物からの無断転載を含んでいるおそれが指摘されています。もしあなたが転載元などをご存知なら、どうぞこのページのノートまでご一報ください。 著作権侵害が確認されると、このページは削除の方針により一部の版または全体が削除されます。もしこのページの加筆や二次利用をお考えでしたら、この点を十分にご認識ください。 ジェネリック(総称あるいは汎用)プログラミング(英: generic programming)は、具体的なデータ型に直接依存しない、抽象的かつ汎用的なコード記述を可能にするコンピュータプログラミング手法である。 ジェネリックプログラミングはデータ型でコードをインスタンス化するのか、あるいはデータ型をパラメータとして渡すかということにかかわらず、同じソースコードを利用できる[1]。ジェネリックプログラミングは言語により異なる形で実装されている。ジェネリックプログラミングの機能は1970年代にCLUやAdaのような言語に搭載され、次にBETA、C++、D、Eiffel、Java、その後DECのTrellis/Owl言語などの数多くのオブジェクトベース (object-based) およびオブジェクト指向 (object-oriented) 言語に採用された。 1995年の書籍デザインパターン[要文献特定詳細情報]の共著者[誰?]は(Ada、Eiffel、Java、C#の)ジェネリクスや、(C++の)テンプレートとしても知られるパラメータ化された型 (parameterized types) としてジェネリクスについて触れている。これらは、型を指定することなく、型を定義できるようにする(型は使用する時点で引数として与えられる)。このテクニック(特にデリゲーションを組み合わせるとき)は非常に強力である。 ジェネリックプログラミングの特徴は、型を抽象化してコードの再利用性を向上させつつ、静的型付け言語の持つ型安全性を維持できることである。 ジェネリックプログラミングを用いない場合、例えば伝統的なC言語やPascalのような従来の静的型付け言語において、ソートなどのアルゴリズムや連結リストのようなデータ構造(オブジェクトのコンテナ)を記述する際は、たとえ対象となる要素のデータ型が異なるだけで事実上同一のコードであったとしても、具体的なデータ型ごとにそれぞれ実装しなければならない。整数型のリスト、倍精度浮動小数点数型のリスト、文字列型のリスト、ユーザー定義構造体のリスト、……といった具合である。もしジェネリックプログラミングをサポートしない言語で汎用的なコードを記述して再利用しようと思えば、メモリ空間効率や型安全性などを犠牲にしなければならなくなる(共用体や汎用ポインタ型とキャストを駆使するなど)。一方、C++の関数テンプレートやクラステンプレートのように、ジェネリックプログラミングを用いることで、抽象化された型について一度だけ記述したアルゴリズムやデータ構造をさまざまな具象データ型に適用して、コードを型安全に再利用できるようになる。これがジェネリックプログラミングの利点の一例として挙げられる。 以下にC++の例を示す。 template class

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