濃尾断層帯 – Wikipedia
出典は列挙するだけでなく、脚注などを用いてどの記述の情報源であるかを明記してください。記事の信頼性向上にご協力をお願いいたします。(2021年7月) 濃尾断層帯(のうびだんそうたい)は、両白山地から濃尾平野北方にかけて位置する活断層帯である。 濃尾断層帯は、温見断層、濃尾断層帯主部、揖斐川断層帯、武儀川断層からなる。これらの断層帯はいずれも概ね北西−南東方向に延びている。 温見断層[編集] 温見断層は、福井県今立郡池田町から大野市南部を経て岐阜県本巣市北部に至る、長さ約36kmの断層である。本断層は過去の活動時期の違いから、池田町から大野市南部に至る北西部と、大野市南部から本巣市北部に至る南東部に区分される。本断層は左横ずれを主体とし、北西部では北東側隆起成分、南東部では南西側隆起成分を伴う。 濃尾断層帯主部[編集] 濃尾断層帯主部は、福井県大野市南部から、岐阜県本巣市、岐阜市北部、山県市南部、関市を経て、美濃加茂市と加茂郡坂祝町の境界付近に至る、長さ約55kmの断層帯である。本断層帯は、過去の活動時期の違いにより、大野市南部から岐阜市北西部に至る根尾谷断層帯、本巣市から美濃加茂市、坂祝町境界に至る梅原断層帯、岐阜市北部に分布する三田洞断層帯に区分される。根尾谷断層帯は、左横ずれを主体とする断層からなる。梅原断層帯は左横ずれを主体とする断層からなり、北西部の一部では北東側隆起成分、南東部では南西側隆起成分を伴う。また、三田洞断層帯は左横ずれを主体とする断層からなり、南西側隆起成分を伴う。 揖斐川断層帯[編集] 揖斐川断層帯は、岐阜県揖斐郡藤橋村(現・揖斐川町)から本巣市に至る、長さ約24kmの断層帯である。本断層帯は左横ずれを主体とする断層からなり、南東部では南西側隆起成分を伴う。 武儀川断層[編集] 武儀川断層は、岐阜県本巣市から山県市を経て武儀郡武芸川町(現・関市武芸川町)に至る、長さ約29kmの断層である。本断層は左横ずれを主体とし、南東部では北東側隆起成分を伴う。 過去の活動[編集] 濃尾地震発生当時の根尾谷断層 温見断層北西部は、1891年の濃尾地震の際に、濃尾断層帯主部の根尾谷断層帯、梅原断層帯とともに長さ約76kmの地震断層の一部として活動した。その際、本断層北西部に沿っては、最大で3mの左横ずれと1.8mの北西側隆起が生じた。本断層北西部の平均活動間隔は、約2千2百−2千4百年と推定される。 温見断層南東部では、過去の活動に関する詳細な資料は得られていないが、少なくとも濃尾地震の際に活動したとする報告はない。 根尾谷断層帯と梅原断層帯は、濃尾地震の際に温見断層北西部とともに長さ約76kmの地震断層の一部として活動した。その際、根尾谷断層に沿っては最大7.4mの左横ずれが生じた。 根尾谷断層帯の平均的な左横ずれの速度は2m/千年程度と考えられ、平均活動間隔は約2千1百−3千6百年であった可能性がある。また、梅原断層帯の平均活動間隔は約1万4千−1万5千年であった可能性がある。三田洞断層帯では、過去の活動に関する詳細な資料は得られていないが、少なくとも濃尾地震の際には活動していないと判断される。 揖斐川断層帯の最新活動時期は、1世紀以後、10世紀以前と考えられる。 武儀川断層では、過去の活動に関する詳細な資料は得られていないが、少なくとも濃尾地震の際に活動したとする報告はない。 将来の活動[編集]
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