福井県道・石川県道5号福井加賀線 – Wikipedia

福井市九十九橋北交差点より北を望む

福井県道・石川県道5号福井加賀線(ふくいけんどう・いしかわけんどう5ごう ふくいかがせん)は、福井県福井市から石川県加賀市に至る県道(主要地方道)である。

福井市街地の東側に位置する同市西方を起点に、市内中心部を抜けて福井平野のほぼ中央部(坂井市・あわら市)を北上したのち芦原温泉街を通り、北潟湖沿いの国道305号との重複区間を経て、石川県加賀市大聖寺に至る路線である。

北陸自動車道福井ICから福井市街中心部へ連絡することもあって、関西方面(大阪線)や中京方面(名古屋線)と福井とを結ぶ高速バス路線もこのルート上に設定されており、交通量は比較的多いといえる。

路線データ[編集]

路線状況[編集]

通称[編集]

古くからの主要道であり、また福井市による道路愛称制定もあったため、ほぼすべての区間に別名がある。

  • 城の橋通り(福井市:福井市西方交差 – 同市幸橋北詰交差): 約 2.5 km
  • フェニックス通り(福井市:福井市幸橋北詰交差 – 同市大名町交差): 約 150 m
  • 本町通り(福井市:福井市大名町交差 – 同市九十九橋北詰交差): 約 500 m
  • 芦原街道(福井市、あわら市:福井市九十九橋北詰交差 – あわら市): 約 19.3 km(舟津口までとした場合)
  • 嶺北縦貫線(福井市:灯明寺交差点 – 同市天池交差点)
    • 都市計画道路嶺北縦貫線として整備された区間で、天池交差点以北は福井県道29号福井金津線に指定されている。従前は灯明寺交差点 – 中角橋 – 中角交差点が福井加賀線であったが、中角橋を廃止し中角歩道橋へ架け替える際に、福井加賀線の灯明寺交差点 – 天池橋 – 天池交差点 – 中角交差点の経路へ指定替えが行われ、福井金津線の起点が灯明寺交差点から天池交差点へ移動した。愛称としての芦原街道も、本ルートへ差し替わっている。
  • 吉崎街道(あわら市、加賀市:あわら市 – 加賀市)

重複区間[編集]

道路施設[編集]

福井市の中心市街地の東寄りにある西方交差点を起点に、北陸自動車道福井IC方面から延びる国道158号を延長する形で、まずは市内中心部へ向かって西北西に進む。荒川に架かる旭橋を渡り、JR福井駅南側にある高架下をくぐって柴田神社(北ノ庄城跡)を北に見ながら進むと、足羽川に架かる幸橋が視界に入ってきて、幸橋北詰交差点に突き当たる。ここまでが通称「城の橋通り」と呼ばれる区間である。交差点を北に折れると、フェニックス通りに入り、わずか150m余りではあるが福井鉄道福武線との併用区間となり路面電車と並走することになる。次の大名町交差点で西に折れると、北陸の代表的な歓楽街である片町を北側に、本町通りを進む。県道6号との接続点である九十九橋北交差点を右折した後は、しばらく北上を続ける。えちぜん鉄道三国芦原線踏切を渡るとすぐに福井大学文京キャンパス前を通過する。この地区には福井大学を中心に教育機関が他にも多数立ち並んでおり、文教地区および学生街を形成している。さらに北へ進み、九頭竜川に架かる陸橋である天池橋を渡り終えたところ(天池交差点)で、北東方向へ延びる県道29号と分岐する。当路線はここで北西方面へと進路を変え、北上を続ける。坂井市に入ってからは豊かな穀倉地帯と少数の住宅地が断続的に広がる。続いてあわら市へ入りしばらく進むと、えちぜん鉄道三国芦原線と再び交差する。踏切を渡ると周辺には芦原温泉街が広がる。舟津口交差点で国道305号と合流し、重複区間に入る。

あわら市の国道305号重複区間では、すぐにある小高い丘陵地を越えた先の北潟湖西岸部を北進、湖の閘門直上にある開田橋で東岸へ遷移するが、その少し先の吉崎郵便局前の交差点が先述の福井市で分岐した県道29号福井金津線の終点で、ここで一旦国道を離れ福井金津線の起点方向へ重複区間が約300m、吉崎交差点から今度は北へ向きを変えて約500mの本線単独区間が存在する。その途中で石川県加賀市に入るが、石川県側の県境案内看板と同一の鋼柱1箇所にのみ、「県道・5・石川」の六角形標識が設置されている。突き当たりの永井町交差点付近には主要地方道を示す緑線付き「5」の最後の県道区間標識があり、以降は再び合流する国道305号と重複したまま東進し、終点の大聖寺南町交差点へ至る。

通過する自治体[編集]

交差する道路[編集]

沿線にある施設など[編集]

参考文献[編集]

  • 『道路現況表』 福井県土木部道路保全課(2009年)
  • 『道路現況調書』 石川県土木部道路整備課(2010年)
  • 『道路現況調書』 石川県土木部道路整備課(2009年)

関連項目[編集]