ワシントンの夏至祭で空飛ぶスパゲッティ・モンスター像と共にパレードする人々 空飛ぶスパゲッティ・モンスター教(そらとぶスパゲッティ・モンスターきょう、英語: Pastafarianism, Flying Spaghetti Monsterism, FSMism)は、ボビー・ヘンダーソンが、「インテリジェント・デザイン説(ID説)」を公教育に持ち込むことを皮肉し批判するために創始したパロディ宗教(英語版)(「インテリジェント・デザイン説(ID説)」についての詳細は当該項目を参照)。 信者はパスタファリアン(Pastafarian)と呼ばれる。 日本語の略称は「スパモン教(信者は「スパモン教徒」)」 2022年現在、日本を含む幾つかの国や地域に支部や信仰コミュニティ[3]を持つ[4]。 オーストリアにおいて宗教団体としての登録を申請したことがあるが、キリスト教ではないとして同国宗教当局より却下されている[5]。その後、オランダでも宗教団体としての登録を申請し、こちらは2016年1月26日に認可された[6][7]。 成立までの経緯[編集] 2005年にカンザス州教育委員会では、公教育において進化論と同様にインテリジェント・デザイン説(ID説)の立場も教えなければいけないという決議が評決されることになっていた。前年の教育委員の改選で委員6人中4人を保守派が占めており、可決は確実と見られていた。これに抗議するために、2005年6月、アメリカ合衆国のオレゴン州立大学物理学科卒業生のボビー・ヘンダーソンは公開質問状を提出した。ヘンダーソンは自分のサイト “venganza.org[8]” (スペイン語で復讐の意)において創造主である空飛ぶスパゲッティ・モンスターの概略を示して、明らかな証拠や、それに基づいて進化を説明できる十分な論理性・整合性があると論じ、創造論の一部として「空飛ぶスパゲッティ・モンスター」を進化論やID説と同様に公立高校で教えることを公開質問状において提案した。 「 私は国中の、そしていつかは世界中の科学の時間にこの3つの理論がどれも等しく教えられるのを楽しみにできると思います。3分の1はインテリジェントデザインのため、3分の1はスパゲッティモンスター教のため、3分の1は圧倒的な量の観察可能な証拠に基づく論理的推論のため。[9] 」 そしてもしこれが受け入れられないようなら法的手段をとると教育委員会に警告した。 その後、空飛ぶスパゲッティ・モンスターはインターネット上のミーム(流行)となり、ブログ(特に人気ブログ
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