第88回天皇杯全日本サッカー選手権大会 – Wikipedia
第88回天皇杯全日本サッカー選手権大会(だい88かい てんのうはいぜんにほんサッカーせんしゅけんたいかい)は、2008年9月13日から2009年1月1日まで開催された、天皇杯全日本サッカー選手権大会である。
Jリーグチーム数の拡大に伴い、本戦(決勝大会)の参加チーム数が82チーム(前回から2チーム増)となった。また、本大会からスルガ銀行が特別協賛として筆頭スポンサーとなった。
2008年のJリーグがまれに見る大混戦となったため、Jリーグで上位につけている有力チームの多くがベストメンバーを積極的に出せず、次々に脱落する展開となり、準々決勝時点(ベスト8)にJ2のチームが2チーム残る形となった。
特典に関して[編集]
この大会から優勝チームの得るAFCチャンピオンズリーグ (ACL) の出場権が、翌々年のものから翌年のものに変わった。また、これまでは優勝チームが翌年のJリーグで優勝した場合は天皇杯の準優勝チームが繰り上がっていたが、ACLの日本の出場枠が2から4に拡大したことに伴い、その年のJリーグ3位までに入ったチームがその年の天皇杯で優勝した場合はその年のJリーグ4位チームが繰り上がる形式となった。
また富士ゼロックス・スーパーカップにおいても、今までその年にJ1リーグで優勝したチームが天皇杯で優勝した場合は天皇杯の準優勝チームが繰り上がっていたが、その年のJ1リーグ2位チームが繰り上がるように変更された。
スケジュール[編集]
試合会場については後述の試合結果を参照のこと。
1回戦 | 9月13日、9月14日 | 都道府県代表チーム、大学シードチームの出場 |
---|---|---|
2回戦 | 9月20日、9月21日 | |
3回戦 | 10月12日 | J2チーム、JFLシードチームの出場 |
4回戦 | 11月2日、11月3日[注 1][注 2] | J1チームの出場 |
5回戦 | 11月15日[注 3] | |
準々決勝 | 12月20日[注 4] | |
準決勝 | 12月29日 | |
決勝 | 2009年1月1日 |
- ^ 予備日11月5日・ヤマザキナビスコカップ決勝進出チーム(大分・清水)が対象
- ^ 予備日11月16日・AFCチャンピオンズリーグ2008決勝に出場するJ1チーム(G大阪)の試合が対象
- ^ 予備日11月26日・11月16日開催の4回戦(G大阪vs甲府)の勝者の試合が対象
- ^ 予備日12月25日・FIFAクラブワールドカップ2008に出場するJ1チーム(G大阪)の試合が対象
出場チーム[編集]
J1リーグ[編集]
2008年のJリーグ ディビジョン1に参加した18チーム。
J2リーグ[編集]
2008年のJリーグ ディビジョン2に参加した15チーム。
JFL[編集]
第10回日本フットボールリーグの前期(第17節終了時)首位の1チーム。
大学[編集]
第32回総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント優勝チーム。
都道府県代表[編集]
注釈
試合結果[編集]
1回戦[編集]
【16】 2008年9月14日 | 大津高校 | 2 – 1 | 日本文理大学 | KKWING | |
13:00 | 藤本大 岩崎司 |
公式記録 (PDF) | 斉藤誠治 |
2回戦[編集]
【27】 2008年9月20日 | サウルコス福井 | 0 – 4 | 松本山雅FC | テクノポート福井スタジアム | |
13:00 | 公式記録 (PDF) | 竹内優 大西康平 阿部孝 |
【33】 2008年9月20日 | 三菱重工長崎 | 0 – 1 | ニューウェーブ北九州 | 長崎県立総合運動公園陸上競技場 | |
13:00 | 公式記録 (PDF) | 宮川大輔 |
【34】 2008年9月20日 | 徳島ヴォルティス・セカンド | 2 – 1 | カマタマーレ讃岐 | 徳島市球技場 | |
13:00 | 市川固己 村上淳一 |
公式記録 (PDF) | 脇坂仁智 |
3回戦[編集]
【47】 2008年10月12日 | ザスパ草津 | 2 – 0 | 徳島ヴォルティス・セカンド | 群馬県立敷島公園サッカー・ラグビー場 | |
13:00 | 後藤涼 高田保則 |
公式記録 (PDF) |
【48】 2008年10月12日 | アビスパ福岡 | 0 – 1 (延長) |
水戸ホーリーホック | レベルファイブスタジアム | |
13:00 | 公式記録 (PDF) | 村松潤 |
4回戦[編集]
【52】 2008年11月2日 | 横浜F・マリノス | 1 – 0 | コンサドーレ札幌 | ニッパツ三ツ沢球技場 | |
13:00 | 兵藤慎剛 |
公式記録 (PDF) |
5回戦[編集]
【73】 2008年11月15日 | 柏レイソル | 1 – 0 | 京都サンガF.C. | 富山県総合運動公園陸上競技場 | |
13:00 | ポポ |
公式記録 (PDF) | 観客数: 5,023人 主審: 岡田正義 |
準々決勝[編集]
準決勝[編集]
決勝[編集]
2009年元旦の決勝に勝ち残ったのは、準決勝で横浜F・マリノスを延長で下したガンバ大阪と、準決勝でFC東京に終了間際のゴールで逆転勝ちした柏レイソルの2チームであった。
どちらが勝ってもJリーグ発足後初の天皇杯制覇となる決勝の戦いは、前半は柏の、後半はG大阪のペースになりながらどちらも決定力を欠き、試合は0-0のまま第81回大会以来の延長戦に突入することとなった。後半も一進一退の攻防を繰り広げるもどちらも得点を挙げることが出来ず、18年振りのPK戦決着が頭をよぎる中、延長後半11分にFWルーカス – MF遠藤保仁 – MF倉田秋とつながったパスを受けた延長後半から出場のFW播戸竜二がミドルシュート。相手ディフェンダーがはじいたところを播戸が自ら押し込んで貴重な決勝点を挙げ、G大阪が前身の松下電器時代以来、18年ぶり2度目となる優勝を果たした。
G大阪はこの年、Jリーグ公式戦(リーグ戦・ナビスコカップ)に加え、AFCチャンピオンズリーグ2008優勝とFIFAクラブワールドカップ2008への出場もあってJリーグクラブでは一番の過密日程になった。この影響もあって、国内ではリーグ8位に終わり無冠が危ぶまれたが、天皇杯制覇によりAFCチャンピオンズリーグ2009への出場権を獲得、ACL連覇の夢をつないだ。一方、柏は前身の日立製作所時代以来33年振りとなる天皇杯制覇の夢は叶わなかった。
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
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