大連カトリック教会 – Wikipedia

大連カトリック教会(2013年完成の教会堂)

大連カトリック教会(だいれんかとりっくきょうかい、英文名称:Dalian Catholic Church、中国語簡体字: 西安街天主教堂)は中国の大連市西崗区にあるキリスト教カトリックの教会で、1926年に日本人のカトリック教徒が建てた由緒ある教会で、大連で唯一のカトリック教会。建物は大連市保護建築(第1回)に指定されている。

簡単な歴史[編集]

  • 大連が日本の租借地であった時代の1923年に、主に南満州鉄道に勤めるカトリック信者により教会活動が始まり、信徒の岡大路[注釈 1]などの努力により2万元をかけてメリノール宣教会(本部は米国ニューヨーク州、東京に支部)の教会堂として完成し、1926年に聖母海星(ステラ・マリス)大連天主教教堂(英文名:Stella Maris Catholic Church in Dalian)として献堂された。
  • 1931年から中国人は郊外の沙河区劉家屯の天主教教会へ移り、このころの聖母海星教会の信徒数は1,200人を数えた。
  • 1945年の日本の敗戦と共に日本人は去り、中国人の教会となった。その後文化大革命がはじまり、1969年から丁汝南神父は瀋陽近くの村で農耕に従事した。
  • 1980年に丁神父は大連へ戻り、教会は聖心堂と改名され再開された。1980年代は毎年洗礼は2~3人であった。1989年から郭景成神父に代わり、1994年からペテロ張永哲神父に代わっている。
  • 韓国語による外国人のミサは1994年に始まり、崔在哲神父がつとめている。
—以上は、大連カトリック教会の歴史紹介から— [1]
  • 大連市天主教愛国会事務所も、この教会のもと神父館にある。書店も入り口の右の小さな部屋にあり、土曜日夕方と日曜日に開いている。
  • 2002年に、大連市第1回保護建築に指定された。
  • 2013年に、外部は旧教会堂の外部(レンガ作り)に似せて新しい教会堂が完成

教会の現状[編集]

  • 住所: 郵政編碼116011 大連市西崗区西安街31号
(多くの日系企業が入っている大連森ビルから北へ5分のところ)
電話: 0411-8363-1187 (愛国会事務所)
  • 教会堂は、ほぼ1926年建設当時のままの姿をとどめている。大連市6区内にはこのカトリック教会と、プロテスタント教会が6つある。
  • 早朝ミサは6:30(月~金)、中国語ミサ:土17:30 日9:00 & 17:00、韓国語ミサ:日11:0(外国人のため)

関連項目[編集]

カトリック大連カトリック教会、瀋陽南関天主教堂、長春天主教堂、ハルビン聖心天主教堂など
プロテスタント:大連玉光街礼拝堂、瀋陽東関教会、西塔教会、長春キリスト教会、ハルビン南崗キリスト教会など
正教: 生神女庇護聖堂 (ハルビン)など
玉光街礼拝堂、北京街礼拝堂など
  1. ^ 大連で発行された韓国語カトリック誌「チャクン・ナヌム」(Chak-eum Nanum 작은나눔、小さな分け前)Vol. 1, 1999(1994-1999年文集)に、オー・テドン(Oh Dae Dong、中国語名:呉太東、韓国人詩人)が書いた「大連カトリック聖心堂の歩み」(대련 천주교 성심성당의 발자취 1914—1999년
  1. ^ 岡大路は、東京帝国大学工学部建築学科を卒業し満鉄に入社、南満州工業専門学校の教授を経て校長を務め、後に満州国建築局長となった。

外部リンク[編集]