ザ・ディリンジャー・エスケイプ・プラン – Wikipedia

ザ・ディリンジャー・エスケイプ・プラン[1]The Dillinger Escape Plan)は、アメリカのニュージャージー州モリスで1997年に結成されたハードコア・バンド。ボストンのコンヴァージ等と共に現在のハードコア・シーンを牽引する存在として知られる。バンド名はアメリカの有名な銀行強盗、ジョン・デリンジャーに由来する(Dillinger Escape Plan = デリンジャーの逃亡計画)。

初期は一般的なハードコアを演奏していたが、次第にジャズやフュージョン、エレクトロニカ等の要素を取り入れ、高度な技術をもって、展開の激しいマスコアを演奏するようになる。その前衛的な音楽性はハードコアファン以外からも注目を集めていたが、2017年に解散。

メンバー[編集]

最終ラインナップ[編集]

現在唯一のオリジナルメンバー。前身バンドArcaneのメンバー。ナイン・インチ・ネイルズやシステム・オブ・ア・ダウンのステージに飛び入りすることがある。2011年、マストドンのブレント・ヒンズ、元ジェーンズ・アディクションのエリック・アベリー、元マーズ・ヴォルタのトーマス・プリジェンらとスーパーグループ、ジラフ・タング・オーケストラを立ち上げた。
  • ライアン・ウィルソン (Lian Wilson) – ベース (1999年-)
  • グレッグ・プチアート (Greg Puciato) – ボーカル (2001年-)
元々はファンだった。激しいシャウトだけでなくクリーンヴォイスもこなす。ソウルフライのアルバム等、ゲスト参加も多い。
  • ビリー・ライマー (Billy Rymer) – ドラム (2009年-)
サイドプロジェクトにNK(以前は「North Korea」というバンド名で活動していたが後に「NK」へと改名)がある[2]
  • ジェイムス・ラヴ (James Love) – ギター (2004年-2006年、2012年-)

旧メンバー[編集]

オリジナル・メンバー。前身バンドArcaneのメンバー。現在はコヒード・アンド・カンブリアのメンバー。モダン・ドラマー・フェスティバル2010に出演した。
  • ディミトリ・ミナカキス (Dimitri Minakakis) – ボーカル (1997年-2000年)
オリジナル・メンバー。前身バンドArcaneのメンバー。ニュージャージー出身のギリシャ系移民。デザイナーの仕事に専念するため脱退した。『アイア・ワークス』のオープニングトラック「Fix Your Face」にゲスト・ボーカルで参加したほか、いくつかのアルバムのデザイン・アートワークも担当した。
  • ジョン・フルトン (John Fulton) – ギター (1997年-1999年)
  • ブライアン・ベノワ (Brian Benoit) – ギター (1999年-2005年)
  • ジェフ・タトル (Jeff Tuttle) – ギター、バッキング・ボーカル (2007年-2012年)
  • アダム・ドール (Adam Doll) – ベース (1997-1999) エレクトロニカ (2001年-2002年) ※オリジナル・メンバー
  • デレク・ブラントリー (Derek Brantley) – ギター (1997年) ※オリジナル・メンバー
  • ギル・シャロン (Gil Sharone) – ドラム、パーカッション (2007年-2008年)

ディスコグラフィ[編集]

スタジオ・アルバム[編集]

  • 『カルキュレイティング・インフィニティー』 – Calculating Infinity (1999年)
  • 『ミス・マシーン』 – Miss Machine (2004年)
  • 『アイア・ワークス』 – Ire Works (2007年)
  • 『オプション・パラリシス』 – Option Paralysis (2010年)
  • 『ワン・オヴ・アス・イズ・ザ・キラー』 – One of Us Is the Killer (2013年)
  • 『ディソシエーション』 – Dissociation (2016年)

EP[編集]

  • The Dillinger Escape Plan (1997年)
  • 『アンダー・ザ・ランニング・ボード』 – Under The Running Board (1998年)
  • Irony Is A Dead Scene (2002年) ※ボーカル不在の中、前作に伴うツアーも共に行ったミスター・バングルのボーカル、マイク・パットンを迎えて制作された4曲入りEP。エイフェックス・ツインの「Come To Daddy」のカバーを収録。
  • Plagiarism (2006年)
  • Instrumentalist (2017年)

外部リンク[編集]